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溶接作業指導者について詳しく知りたい方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
建設現場や溶接を行うような工場で現場のリーダーとしての役割を求められることが多い溶接作業指導者ですが、今回の記事では溶接作業指導者について、おすすめの参考書などを紹介します!
溶接作業指導者の概要
溶接作業指導者は、日本溶接協会が主催する資格試験です。溶接やそれに関わる作業の指導、監督、助言を行い、現場のリーダーとなるために有用な資格であり、現場では、作業者への実技による指導や助言、現場全体の監督が求められます。また、施工管理の責任者である溶接管理技術者に対し、作業実務を報告したり、不具合をフィードバックしたりします。資格は3日間の講習を受け、最終日の筆記試験に合格することで取得が可能です。
内容 |
時間 |
受験料(税込) |
【1 日目】 溶接指導の一般知識 / 非破壊試験 被覆アーク溶接・厚板と高張力鋼の溶接及び切断 |
6時間30分 |
【新規受講・受験】 51,700 円 【WES 8103 資格保有 者の新規受講・受験】 19,800 円 【再試験】 13,200 円 |
【2 日目】 半自動アーク溶接・薄板の溶接 ティグ溶接、ステンレス鋼とアルミニウム合金の溶接 自動溶接・ロボット溶接 |
5時間 |
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【3 日目】 溶接における品質管理と施工管理 溶接構造物の強度と設計 / 安全衛生とその管理 筆記試験 |
7時間15分 |
溶接作業指導者のおすすめ参考書
マンガでわかる溶接作業
ヒトの技能が要求されるアーク溶接の実務において9割以上のシェアを占める[被覆アーク溶接]、[半自動アーク溶接]および[TIG 溶接]に限定して解説。マンガの表現と的確な解説・図版・写真を駆使し、安全で適切な溶接作業の[初歩の初歩]を楽しく学ぶことができます。職場の安全衛生、JIS溶接技能者評価試験等についても付記。
図解入門現場で役立つ溶接の知識と技術 (How‐nual Visual Text Book)
現場で役立つ溶接の知識と技術を豊富な図表を使って解説した溶接入門書です。教科書と現場を橋渡しするように溶接の原理から実際の作業のポイントまでを解説。溶接のメカニズムと種類、特徴、溶接ができる人になるために必要な教育、材料の特性を意識した施工、機器や材料、材料の特性を生かした溶接など実践的なトピックを豊富に取り上げています。溶接の資格取得のための副読本としてもおすすめです!
トコトンやさしい溶接の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
溶接技術と作業の全般を、図表、写真、イラストを豊富に使い、高校生でも理解できるレベルでわかりやすく解説した1冊です!
カラー版 はじめての溶接作業〈スキルアップ編〉
既刊書「カラー版はじめての溶接作業」に続く、スキルアップ編。炭酸ガス半自動アーク溶接による薄板から厚板の溶接作業と各種姿勢(立向き、横向き、上向き)の溶接作業、TIGアーク溶接による各種姿勢(立向き、横向き、上向き)の溶接作業およびアルミニウム材、チタン材、マグネシウム材の溶接作業など、より付加価値の高い溶接作業を「カラー写真」を用いてわかりやすく解説しています。
溶接実務入門―手溶接からロボットまで
日本溶接協会規格8107「鋼構造物のアーク溶接作業指導者の資格認定基準」に基づく講習会の教本にも使用されている溶接現場第一線管理者向の溶接実務の解説書です。主な内容は,溶接指導の一般的知識,被覆アーク溶接,半自動アーク溶接,ティグ溶接,自動溶接とロボット溶接,ほか。
溶接作業指導者のメリット
官公庁が発注する工事や認定工場には、溶接管理技術者の資格を持つ人が常駐することが要求されます。資格を持つことで官公庁発注の工事を請け負う企業への転職が有利になります。溶接技術が必要な仕事は多く、多くの産業分野で活躍できる可能性を秘めているでしょう。
機械による自動化ができないような作業では、その技術の伝承なども求められる重要なポストです。
溶接技術に関する熟練の技術者や指導者の需要は今後ますます増えることが予想されるため、資格を保有することは非常に将来性があると考えられます。
溶接作業指導者はどんな人におすすめ?
・技術や指導を極めたい人
・体力や集中力がある人
・ものづくりが好きな人
溶接作業指導者のまとめ
溶接管理技術者へ作業内容を報告したり、施工計画などの不具合をフィードバックしたりする役割を担っているため、溶接者と溶接管理技術者の橋渡しのような役割を果たす溶接作業指導者の合格率は約100%と非常に高いです。
今回の記事で紹介したおすすめの参考書の中からご自身に合ったものを見つけて、ぜひ、資格取得を目指しましょう!