不動産関係における資格は、たくさんあります。

その中から自分の目的に合ったものを見つけるのは一苦労ですよね…。

 

今回は「宅建マイスター」に注目して行きます。

仕事の特徴や気になるお給料についてまとめました。ビビッとくるかどうか、この記事を参考にしてみてください。

 

1. 宅建マイスターについて

 

実は、宅建士の資格の中でも特にエキスパートであることを証明できる資格があるのをご存知でしょうか?

それこそが「宅建マイスター」です。

具体的にどのような資格なのか見ていきましょう。

 

∟上級宅建士を指す民間資格

宅建マイスターの資格は、宅地建物取引のエキスパートとして緻密かつ丁寧な調査・重説&契約時にそれを反映させた安全性の高い取引を行うことができる人に与えられる称号です。

 

宅建士の資格を持つだけでなく、取得後に5年以上の実務経験があることが受験資格の一つになっています。

 

 

∟仕事内容に変化は無し

宅建マイスターの資格は民間資格でもあるため、宅建士の仕事にプラスして何か独占業務があるわけではありません。

しかし、宅建マイスターに合格することで

 

・メンバーズクラブでの情報交換

・宅建実務登録講習の講師資格を得られる

 

などの+αのメリットが得られるようになります。

 

∟資格取得によるメリットは業務の幅を広げるチャンスに

上記のメリットによって

 

・一定レベル以上の学習、情報共有を行うことができる

・不動産会社に勤める以外の選択肢ができる

・勉強会などのイベントを通じて交流を増やすことができる

 

ことが可能になります。

 

鮮度の高い情報やコネクションを得るチャンスにもなりますので、業務の幅を広げて独立開業なども目指しやすくなるでしょう。

 



 

2. 給料について

 

では、宅建マイスターの資格をとった場合年収や給料はどのようになるのでしょうか?

 

∟年収600万程度がメイン

宅建マイスターは、前述のとおり宅建士でなければなることができませんし、宅建マイスター単独での業務というのはほとんど無いと言えます。

そのため、最低でも宅建士資格者と同等レベルの年収が期待されます。

宅建マイスターの資格を持つことでプラスアルファの収入が見込めるかどうかは、資格取得後の頑張りに左右されるところが大きいです。

 

 

∟資格手当の有無

こちらは民間資格のため、企業から大々的に資格手当が出ることは期待できません。



 

3. 取得までの流れ

 

宅建マイスターの資格を取るためにクリアすべき試験や、その概要についてまとめていきます。

 

∟試験概要

宅建マイスターの試験は、まず受験資格の確認が必要です。

 

受験資格

①宅地建物取引士取得後、5年以上の不動産に関する実務経験を有する

②不動産に関する実務経験は5年未満だが、下記の要件A〜Cのいずれかを満たす

 

A 宅建マイスター入門研修(会場受講コース)修了者

B フォローアップカレッジ 20単位取得者

C 不動産流通実務検定“スコア”600点以上の方

 

出題は全て記述式で出され、範囲はコンプライアンス・売買契約・重要事項の説明の3つです。

問題の他に資料が用意されており、空欄を埋める単語を記入する形式と、資料や問題文をもとに情報を正しく読み取る力、それをわかりやすく説明し、根拠を述べる力が問われます。

 

 

∟試験日程

年に1回、公益財団法人不動産流通推進センターが実施団体となって試験が行われます。

例年1月中旬の平日に試験が行われ、翌月に合格発表がされます。

募集期間は8月〜10月末までです。

 

 

∟費用

受験には15,000円の費用が必要です。

 



4. 難易度について

 

合格率は約30%と不動産関係の資格の中では高めな数値が続いています。

受験資格が宅建士としての実務経験が5年以上とあるため、一定以上のレベルの知識と経験値があるためと推測されます。

 

 

∟学習方法

学習目安時間は「200時間〜300時間」です。

試験実施団体である協会のサイト上で、過去問と解答が公開されています。

これまで8回しか開催されていない試験なので、過去問を全て復習することで出題傾向や解答に必要なレベルを把握することができるでしょう。

 

 

∟取りやすさ

取りやすさは△です。

記述式の問題は、必ずしも実務で経験している内容と一致しているとは限りません。

自分が普段から行っている業務を、試験対策用にアレンジしてアウトプットできるようになる必要があります。

普段の業務と並行して学習を進める必要がある面からも、簡単に取れるとは言い難いでしょう。

 

 

∟活かしやすさ

活かしやすさは◯です。

 

会社の方針や個人の能力値アップなど、明確な目的がなければ挑戦する必要がない資格です。

逆に言うならば、取った人は必ず活用でできることになります。

 

 

宅建マイスターってどんな仕事?給料は?難易度や試験日程についてのまとめ

 

以上、宅建マイスターの資格についてまとめました。

宅建士になると、その後は更新時の法定講習以外で自己研鑽を行うのは難しくなります。

自分の能力をアップさせる一つの手段として、ぜひこの資格の取得を検討してみてください。