コンテンツ
近年、中国に現地法人を置く企業はますます増加してきており、日本在住の中国人の方も増えてきています。それに伴い、中国現地法人での勤務をはじめ、中国企業とのやり取りを行ったり、中国人顧客への応対を行ったりと、さまざまな業種・さまざまな職種で中国語能力が必要とされ始めています。
本記事では、世界中で公的証明として活用することができきる、HSKのおすすめ参考書をご紹介します。
中国語試験HSK(漢語水平考試)の概要
数ある中国語検定の中でも、HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。(主催団体は、中国政府教育部孔子学院总部/国家汉办)階級は1級、2級、3級、4級、5級、6級の6種類があります。
筆記試験
級 | 内容 | 時間 | 受験料(税抜) |
1級 | 中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。 大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。 150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識がある。 |
約50分 | 3,850円 |
2級 | 中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。 大学の第二外国語における第一年度履修程度。 300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識がある。 |
約65分 | 5,060円 |
3級 | 生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。 600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識がある。 |
約100分 | 6,600円 |
4級 | 中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。 1200語程度の常用中国語単語を習得している。 |
約115分 | 7,920円 |
5級 | 中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。 2500語程度の常用中国語単語を習得している。 |
約135分 | 9,900円 |
6級 | 中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。 5000語以上の常用中国語単語を習得している。 |
約150分 | 11,550円 |
口頭試験
級 |
内容 |
時間 |
受験料(税込) |
初級 |
中国語の基本的な日常会話を行うことができる。 週に2~3時間の中国語学習を半年から1年程度行った学習者に適している。 200語前後の日常生活語彙及びそれに相当する文法的知識がある。 |
約37分 |
6,050円 |
中級 |
中国語を母国語とする人たちと流暢に会話をすることができる。 週に2~3時間の中国語学習を2年程度行った学習者に適している。 900語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識がある。 |
約41分 |
7,150円 |
高級 |
中国語全般にわたる高度な運用能力を有し、流暢に自分の意見を表現することができる。 週に2~3時間の中国語学習を2年以上行った学習者に適している。 3000語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識がある。 |
約44分 |
8,250円 |
中国語試験HSK(漢語水平考試)のおすすめ参考書
中国語試験HSK公式過去問集1級
読解問題には中国語初級者にも分かりやすい解説があり自学もスラスラ進みます。スクリプトはピンイン付きなので発音も分かりやすい!HSK日本実施委員会公認のため、日本での試験当日の流れや注意事項など、初めて受験する人も安心して受験に臨めるように丁寧な説明も付いています。
中国語試験HSK公式過去問集2級
2級から会話文が増えるリスニング問題も、5回分の過去問を繰り返し聞いて解けば、実際の試験で高得点を狙えます。2級までは問題にもピンインが付いているので、初学者の自己学習にもぴったり。読解問題では単語の用法や文法の解説も丁寧で、試験前の対策には必携の1冊!
中国語試験HSK公式過去問集3級
リスニング問題はより長文に!実際に出題された過去問で頻出単語や表現に慣れることができます。読解問題の詳しい解説では、正解を導くための思考力が身に付きます。また、3級から始まる書写問題でも並べ替えのポイントを詳しく解説!
中国語試験HSK公式過去問集4級
4級からはリスニングが1回しか流れないので、1回聞いて内容と正解を判断するために、過去問の出題傾向に慣れるには必須の1冊。読解問題の空所補充・単文の並べ替え・選択問題と、書写問題の語句並べ替え問題での詳しい解説は、試験対策に役立ちます!
中国語試験HSK公式過去問集5級
5級からは長文問題が増えるので時間配分がポイント!試験時間に沿って過去問を繰り返し解くことで、試験形式に慣れ、時間配分を考えることが高得点への近道!書写問題の指定単語を使った自由作文問題では、本書の解答例を参考にしながら自分で作文することで文章作成力も養えます。
中国語試験HSK公式過去問集6級
最上級の6級では長文問題の解き方や時間配分を身につけることがスコアアップに繋がります。本書には、6級で出題される読解「誤った文を選択する問題」に訂正例付き。誤っている文章の特徴を理解することができます。
中国語試験HSK公式過去問集口試
口試初級・中級・高級の過去問が各5回分、合計15回分収録。さらに参考解答例・音声付き。解答例を聞いて練習するだけで試験対策になります。当日の試験の流れや試験中の試験官のセリフなど、初めて口頭試験を受験する人も安心!聞く練習・話す練習の教材としても長く使える一冊!
合格奪取!新HSK1~4級単語トレーニングブック
本書は1200語を意味別に細かくカテゴリー分類し、類義語・反義語・よく組み合わせる語などを並べて配列しています。流れに従って自然に単語同士がリンクされていくので、覚えやすい&応用が利く!赤シートを使った学習も可能。
HSK5級読む聴く覚える1300
音声を聴きながら語彙の発音と意味を確認、語彙の書き込み形式。文章はHSK5級の問題形式に沿った難易度、内容となっており試験対策になるだけでなく、聴力、閲読のレベルを高めたい学習者にも有用!音声ダウンロード方式。チェックシート付き。
HSK6級読む聴く覚える2500
1日1篇、単語、センテンス、本文(700~800字)の3ステップからなる文章を繰り返し聴き、繰り返し読めば、2か月半でHSK6級の新出語彙が身に付きます。音声ダウンロード方式。チェックシート付き。
中国語試験HSK(漢語水平考試)のメリット
中国の大学本科(日本でいう学部生)や大学院に留学する際に必須のHSKは、国内の大学入試で、HSK資格の保有による優遇措置も増えています。就職に関しては、現地の企業を目指すなら必要ですし、中国に拠点のある日系企業でも評価の対象となります。駐在員に対しては、中国の外国人労働者に対するランク付け(点数制によって労働許可の条件が変わる仕組み)で、HSK資格が就労ビザの発給にもプラスになります。
中国語試験HSK(漢語水平考試)はどんな人におすすめ?
・中国企業への就職や転職を希望する人
・中国企業と取引のある仕事に従事している人
・中国への留学を目指す人
・趣味で中国語を勉強している人
中国語試験HSK(漢語水平考試)のまとめ
HSKは、中国国内での就職・転職活動に役立つのはもちろん、中国政府公認という信頼できる中国語検定だからこそ、日本国内の企業の採用条件、昇進や中国現地法人での勤務の条件などとして選ばれています。本記事のおすすめ参考書で、レベルアップを目指しましょう!