【TOEIC頻出】副詞の位置と役割とは? 難しいポイントを解説!
品詞の中でも副詞は、文中での位置や役割が複雑なので、初学者にとって躓きやすいポイントです。間違いやすいこともあり、TOEICの品詞問題でも頻出です。副詞の位置や修飾できる品詞を再確認しよう。
副詞は形容詞や動詞、名詞を修飾する品詞
ここでは副詞について説明していきたいと思います。
形容詞→名詞を修飾する
副詞→形容詞や動詞等で、名詞以外の単語を修飾して意味を文章に追加する品詞となります。
例として、副詞がある文章、ない文章を見てみましょう。
副詞がある文章
【例1】I could understand that.(私はそれを理解できた)
副詞がない文章
【例2】I could “easily” understand that.(私はそれを簡単に理解できた)
「easily(簡単に)」という副詞を付け加えることで、文がより具体的になります。修飾語としては形容詞と同じ働きをしますが、TOEIC® L&Rでは「名詞以外を修飾する」という点が理解しているかを問う問題が出題されます。
問題1:Hidelin Tech’s bankrupt has ______ influenced its current affiliated firms.
(A)extensive
(B)extend
(C)extensively
(D)extending
まず行うことは、主語になる名詞に対する動詞の確認です。主語は「Hidefin Tech’s bankrupt」で、名詞に対する動詞「has influenced」が存在し、また文中に節もないため、空欄部分に動詞が入ることはなくなりました。さらに、形容詞には、名詞のみを修飾する「限定用法」と名詞の補語(C)になる叙述用法があります。
問題文の空欄の直後を見ましょう。名詞ではなく、名詞の補語にもなっていません。形容詞である(A)のextensiveではどうでしょうか。ここでは正解ではないと分かります。
これらのことを考慮に入れつつ、空欄の直後に動詞が確認できます。
ここから空欄は動詞を修飾していることになります。副詞は名詞を修飾できない代わりに、その他の品詞を修飾する働きがあるため、上記のロジックで行くとこの問題の答えとして副詞である(C)のextensivelyであると確認できます。
(D)extendingも確認してみましょう。直前に「has」があることから現在進行形という流れではなく、その直後に動詞の「influenced」があることから判断できます。ここでは動名詞も入れることができず、適切ではありません。問題文の日本語訳は「ハイドリンテック社の倒産は、現存する関連企業に広範囲にわたり影響を与えた」となります。
問題2: ______ she has been interactive and participating actively in the meeting.
(A)Latter
(B)Late
(C)Lately
(D)Latest
選択肢を見ると、
(A)Latter(形容詞として「後者の」後)、
(B)Late(形容詞として「遅れた」)、
(C)Lately(副詞として「最近」)、
(D)Latest(形容詞として「最新の」、副詞として「一番最後に」)
と形容詞と副詞だけしかないので、ここでは二つ瀕死のの特性の違いを聞いている問題だと分かります。空欄が文頭にあるため、形容詞が正解になるのは、限定用法の場合です。
しかし、空欄の直後では名詞ではなく、代名詞となっているため、限定用法もここでは不適切となります。。ここで、特記すべき副詞の性質として、副詞には文全体を修飾する特性があるということです。例えば、「Unfortunately, the train has already gone.」という文では、「unfortunately(不運なことに)」は、「the train has already gone(すでに電車は行ってしまいました)」という文全体を修飾しています。
選択肢には瀕死として副詞は二つありますが、文脈からの流れで(C)Lately(最近)の選択肢が最適な答えとなります。日本語訳は、「最近彼女は会議の中で対話的で、積極的に議論に参加してくる」となります。
ちなみに、副詞は形容詞の末尾に「ly」と付く単語が多いですが、「ly」が付くことで元の形容詞とは違った意味になるものもあります。今回の「Lately(最近)」と「Late(遅れた)」がその1つです。このように「ly」が付くことで意味が変わる形容詞と副詞の単語は、TOEIC® L&Rなどの英語試験では頻繁に、知識問題として出題される傾向にあるので、単語も多角的に覚えましょう。