毛筆書写技能検定は、文部科学省が後援し、一般財団法人日本書写技能検定協会が主催している検定試験です。内容としては、毛筆に関する技術と知識を審査する書写技能検定試験となります。

書道は小学校の授業で取り組むように、親しみのある技術・文化といえます。

今回は、毛筆書写技能検定おすすめの問題集についてご紹介します。

 

毛筆書写技能検定の概要

実技

理論

時間

受験料(税込)

1級

漢字5字を書く(楷行草三体)

漢字仮名交じり文約50字を書く

漢字の臨書

仮名の臨書

自由作品(漢詩、漢字5字、和歌、現代詩から一つ選択)

賞状を書く

常用漢字を旧字体と書写体で書く(各5字)

草書(一字ずつ)と古典(主として古筆)を読む

書道用語・書道史

漢字の字体

歴史的仮名遣い

150分

8,000円

準1級

漢字4字を書く(楷行草三体)

漢字仮名交じり文約50字を書く

漢字の臨書

仮名の臨書

はがきの表書き

掲示文(6~8行)

草書5字と古筆を読む

旧字体と書写体を読む(各5字)

書道用語・書道史(正誤式)

漢字の字体

130分

6,500円

2級

漢字3字を書く(楷書・行書)

漢字仮名交じり文約30字を書く

漢字の臨書

仮名の臨書

俳句を自由な書体で書く

掲示文(6~7行)

旧字体と書写体を読む(各5字)

草書を熟語で読む

文字の歴史

書道史

常用漢字の楷書と行書の筆順

漢字の字体

120分

4,500円

準2級

漢字4字を書く(楷書)

漢字4字を書く(行書)

漢字仮名交じり文を書く

漢字の臨書

俳句を自由な書体で書く

掲示文(6~7行)

常用漢字の楷書と行書の筆順

草書を熟語で読む

文字の歴史

漢字の部分の名称

漢字の字体

120分

4,000円

3級

漢字4字を書く(楷書)

漢字4字を書く(行書)

平仮名4字を書く

片仮名4字を書く

漢字仮名交じり文約20字を書く

掲示文(2行)

漢字の部分の名称

常用漢字の楷書の筆順

草書を文中で読む

漢字の字体

80分

3,500円

4級

漢字2字を書く(楷書)

平仮名3字を書く

片仮名3字を書く

掲示文(1行)

教育漢字(学習漢字)の楷書・平仮名・片仮名の筆順

教育漢字の書き取り

80分

1,900円

5級

漢字1字を書く(楷書)

ひらがな2字を書く

かたかな2字を書く

漢字かな交じりの言葉4字を書く

小学校5年生までの教育漢字の楷書・平仮名・片仮名の筆順

50分

1,700円

6級

漢字1字を書く(楷書)

ひらがな1字を書く

かたかな2字を書く

漢字かな交じりのことば2字を書く

なし

40分

1,400円

 

 

毛筆書写技能検定の種類

日本書写技能検定協会の定める「毛筆書写技能審査基準」に従い、6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の8つの等級に分けられます。

 

1級・・・大学生・一般社会人程度

毛筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。

 

準1級・・・高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。

 

2級・・・高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。

 

準2級・・・高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写のやや専門的技術及び知識をもって書くことができる。

 

3級・・・中学生・高校生程度

毛筆書写一般の技術及び知識をもって書くことができる。

 

4級・・・中学生・高校生程度

毛筆書写の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。

5級・・・小学校3年生以上程度

毛筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。

 

6級・・・小学校1年生から3年生くらいまでの低学年程度

毛筆書写のもっとも初歩的技術及び知識をもって書くことができる。

 

毛筆書写技能検定の参考書

毛筆書写検定ガイド実技1・2級

長野 竹軒 、長野 竹軒
出版社:日本習字普及協会、出典:出版社HP

 

毛筆書写検定ガイド実技3・4級

関岡 松籟、西橋 香峰
出版社:日本習字普及協会 、出典:出版社HP

 

わかりやすい毛筆の基本: 毛筆書写技能検定五級対応

関岡 松籟
出版社:日本習字普及協会 、出典:出版社HP

 

毛筆書写技能検定公式テキスト

一般財団法人日本書写技能検定協会
出版社:日本能率協会マネジメントセンター 、出典:出版社HP

 

毛筆書写技能検定1級合格のための実物大手本

毛筆書写技能検定1級合格のための実物大手本

 

毛筆書写技能検定準1級合格のための実物大手本

毛筆書写技能検定準1級合格のための実物大手本 

 

毛筆書写技能検定2級合格のための実物大手本

毛筆書写技能検定2級合格のための実物大手本 

 

 

 

毛筆書写技能検定メリット

他のペン字の通信教育などの級位と違い、文部科学省後援の検定試験ですから公的性があり資格として履歴書に書くことができます。既に働いている方も生涯学習として一つの目標となる上に、実生活でもあなたの書く字の美しさにまわりからの印象が良くなるでしょう。

中学生には、合格級を高校進学時の内申書(調査書)に記入でき、高校入試に役立ちます。

 

毛筆書写技能検定はどんな人におすすめ?

・資格取得によって高校などの入試で優遇措置を受けられる人

・資格取得によって高校などで書道の増加単位の認定を受けられる人

・書道教室を開きたい人

・筆耕の仕事に就きたい人

・日本の伝統文化を支えたい人

 

毛筆書写技能検定のまとめ

手書きで文字をしたためる機会が減りつつある現代で、そういった機会に美しい文字が書けることは、とても魅力のあることです。小学校の授業でも取り組むように、書道は日本の伝統文化であり、一連を学ぶことによって集中力も身につけることができます。

あなたに合った参考書見つけ、日常生活でも美しい文字を書いてみてはいかがでしょうか。