臨床工学技士について

医師の指示のもとに人工呼吸器、血液透析装置、人工心肺装置などの生命維持装置と呼ばれる高度医療機器を操作し、患者さんの治療のサポートをしています。また治療が安全にかつ円滑に進むよう医療機器の保守点検・管理をおこなっています。

総合病院などの医療機器管理室や手術室、ICU、透析室や透析専門クリニック、循環器内科医院などで活躍されている方が多いです。

そのような臨床工学技士のやりがいとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。

小野 哲章
出版社 ‏ : ‎ 金原出版; 第3増補版 (2019/1/29)
、出典:出版社HP

 

仕事内容

臨床工学技士は大きく分けて9つの業務に分類されています。

①呼吸治療業務
②人工心肺業務
③血液浄化業務
④手術室業務
⑤集中治療業務
⑥心血管カテーテル業務
⑦高気圧酸素業務
⑧ペースメーカ・ICD業務
⑨医療機器管理業務

いずれの業務においても医師の指導のもとに医療機器の操作を行い、さらに機械のメンテナンス・管理なども行っています。

臨床工学技士のやりがいとは?

臨床工学技士のやりがいはいくつかあげられます。まず第一に臨床工学技士は実際の医療現場で活躍することが多いため、人の命を預かっているとも言えます。そのため、責任感や集中力、チーム医療をスムーズに進めるために他の医療従事者とのコミュニケーションが欠かせません。

 

医療機器の操作方法や知識を適切に理解うる必要があります。しかし自分が操作した医療機器で無事業務を終えることができたり、患者さんから感謝をされたりするとやりがいを感じられるようです。

また医療機器が高度化されていることから臨床工学技士の存在はますます重要なものとなってきています。医療機器に関する知識を持てたり最先端の医療機器を扱うこともでき、患者さんの命を救うことにつながります。
常に新しい技術や考え方に触れられることも大きなやりがいを感じられる瞬間だと思います。

大変なところ

臨床工学技士は患者さんの容態の急変などによって緊急に呼び出されることがあります。患者さんの容体がまだ安定していないと、こまめに生命維持装置の操作や管理をおこなわなければなりません。そのためいつ対応するなどがはっきり決まっていないため大変と思う人も多いようです。

また臨床工学技士は医療機器を取り扱い、患者さんの命にも関わる仕事です。自分のちょっとしたミスが患者さんの命を落とす原因となることもないとは言えません。そのため精神的なプレッシャーを感じると思います。

そのため責任が重いという点において大変に感じている方も多いと言えます。それに加え、業務の責任度、大変さにも関わらずそれに見合った給与がもらえないと言う点に関しても大変と感じるようです。

さらに広い医療機器に関する知識を持っているにもかかわらず、限られた機器の操作しか任されないといったようなことも職場によってはあるようです。

そのためせっかく専門的な知識を身につけたにも関わらず生かすことができないと悩んでしまう人もいるようです。

小野 哲章
出版社 ‏ : ‎ 金原出版; 第3増補版 (2019/1/29)
、出典:出版社HP

臨床工学技士のやりがい・大変なところのまとめ

臨床工学技士のやりがい・大変なところについて理解できたでしょうか。人の命に関わるため責任感も重く、苦労する面も多いと思います。しかしその分自分が操作した医療機器で患者さんの命を救えた瞬間は大きなやりがいを感じられると思います。そのような臨床工学技士という資格を取得してみてはいかがでしょうか。