家電製品エンジニア対策サイト

 

家電製品エンジニア試験は毎年3月と9月に行います。ここでは感覚をつかむために問題を見てみましょう。

また直近の試験は法令なども変化しているため必ず最新のテキスト、問題集を読み、学んでいきましょう。

 

 

AV情報家電 基礎技術 問題1

 

次は、モバイル機器について述べたものである。

①~④のうち、誤っているものを1つ選び、その番号をマークしなさい。

①MVNO(仮想移動体通信事業者)とは、移動体通信網を自社では持たない事業者のことをいう。MVNOは、実際に移動体通信網を保有する他の事業者から通信網の一部を借りて、自社ブランドで通信サービスを行う。

②キャリアアグリゲーションとは、複数の使用者が1つの周波数帯の電波を同時に運用し、データを集約して送受信することにより、通信の安定化を図ることができる技術のことである。この技術は、携帯電話やデータ通信のLTE(4G)などに導入されている。

③VoLTEとは、VoiceoverLTEの略で、LTEのデータ通信を用いて音声通話を行う技術のことである。VoLTEでは、音声通話中でもデータ通信が可能である。4モバイル端末の1つであるウェアラブル端末は、バッテリー技術の進化とともにさらに小型化が進むことが見込まれる。電源が確保できれば、端末を24時間装着することも可能となり、さまざまな場所でハンズフリーで音楽を聴いたり、インターネットに接続するなど用途の拡大が図れる。

 

 

 

 

 

正解②

解説

②キャリアアグリゲーションとは、複数の使用者が1つの周波数帯の電波を同時に運用し、データを集約して送受信するものではなく、複数の異なる周波数帯の電波を同時に運用し、1つの通信回線としてデータを分散して送受信することにより、通信の高速化や安定化を図ることができる技術のことである。

 

 

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出典;出版社HP

 

 

AV情報家電 基礎技術 問題2

 

次は、4K放送・8K放送などについて述べたものである。

①~④のうち、誤っているものを1つ選び、その番号をマークしなさい。

①4Kテレビの次に実用化が進められている8Kテレビは、一般的に画素数が7680×4320ある。これは4Kテレビの4倍の画素数であり、より高い解像度の画像 を表示することができることを意味している。

②4Kの放送では、スポーツや映画などをハイビジョンより臨場感のある映像で見ることができる。また、今後、ビデオカメラを4Kにして、その映像を4Kテレビに表示すると、ハイビジョンより鮮明な映像を見ることができるようになる。

③現在の地上デジタル放送を4Kテレビで視聴するとき、映像は4Kにアップコンバートされる。映像とともに表示される字幕やテロップは常にテレビ受像機側で生成されているため、この部分は本来の4K解像度で表示される。

④一般社団法人次世代放送推進フォーラム(現一般社団法人放送サービス高度化推進協会)が主体となり、推進していた124/128度CSデジタル放送による試験放送、Channel4Kは、2016年3月で終了した。

 

 

 

正解③

解説▼

③映像とともに表示される字幕やテロップは、一般的にテレビ受像機側で生成するのではなく、放送として送信されてくる情報を表示する。したがって、放送局が意図する本来の解像度ではなく、アップコンバートされた4K解像度になる。

 

 

 

AV情報家電 応用技術 問題1

 

次は、ケーブルテレビに加入している家庭におけるデジタル放送の受信について述べたものである。

①~④のうち、誤っているものを1つ選び、その番号をマークしなさい。

①引っ越しに伴いテレビの初期スキャンを実施したところ、映像音声は問題なく受信できたが、データ放送サービスの気象情報は、引っ越し前の住所の情報が表示された。テレビの居住地域設定を引っ越し後の郵便番号に変更した。

②2015年12月にケーブルテレビ業界共通の4K専門チャンネルであるケーブル4Kが開始された。このケーブル4Kの受信環境をお持ちのお客様からケーブル4Kの視聴方法について質問を受けた。4K放送対応のセットトップボックスを準備して4Kテレビに接続すれば、ケーブル4Kの視聴が可能であるということを説明した。

③セットトップボックスの映像出力信号をテレビに接続して視聴していたところ、テレビの画面に「カードを挿入してください」というメッセージが出ていた。テレビ本体のB-CASカードが正常に挿入されているかを確認した。

④トランスモジュレーション方式で伝送しているケーブルテレビのRF信号を直接テレビへ入力したが、BSデジタル放送が映らなかった。トランスモジュレーション方式のBSデジタル放送を受信するには、セットトップボックスが必要で、他のテレビでも視聴したい場合は、その台数分のセットトップボックスが必要であることを説明した。

 

 

 

正解③

解説▼

③セットトップボックスの映像出力信号をテレビに接続して視聴していたときテレビの画面に「カードを挿入してください」というメッセージが出ていた場合には、テレビ本体のB-CASカードではなく、セットトップボックスにセットされているB-CASカードやC-CASカードを確認する必要がある。

 

 

 

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出典;出版社HP

 

 

AV情報家電 応用技術 問題2

 

次は、デジタルカメラの特性や修理について述べたものである。

(ア)~(オ)について、正しいものは①、誤っているものは②をマークしなさい。

 

(ア)レンズ交換が可能なミラーレス一眼カメラについて、「どのレンズで撮影した写真を見ても、写真の一部に黒い点が写り込んでしまう。黒い点の大きさは変化することはあるものの、写真の中の位置は変わらない」との指摘があった。この種のカメラの構造からは、光学フィルターや撮像素子などの面に汚れがつくことは 考えられないため、撮像素子自体の不良と考えられる。

(イ)フラッシュを内蔵したデジタルカメラを分解する際は、フラッシュ発光用のコンデンサに蓄えられた電荷により感電する可能性があるので、注意する必要がある。蓄えられた電荷を放電するためには、カメラのバッテリーを抜き、10分程度放置して自然放電すればよい。

(ウ)デジタルカメラで撮影した画像ファイルは、通常DCFという規格に沿ったフォルダー名やファイル名で記録される。パソコンなどでこの規格から外れたフォルダー名やファイル名にしてしまうと、カメラで写真を表示できなくなる場合があるので、注意する必要がある。

(エ)デジタルカメラのミラーレス一眼カメラは、デジタル一眼レフカメラと比較して、シャッターボタンを半押ししてフォーカスが合うまでに時間がかかる場合がある。これは、オートフォーカスにコントラスト検出方式を採用している場合にその方式の特性として発生するもので、故障ではない。

(オ)SDメモリーカードに記録するAVCHD方式デジタルビデオカメラでは、SDスピードクラスがClass4以上のメモリーカードの利用が推奨される。Class4のメモリーカードは転送速度の目安が32Mbps以上となっており、AVCHD方式の最高ビットレートに対応できる。

 

 

 

正解(ア)2(イ)2(ウ)1(エ)1(オ)1

解説▼

(ア)レンズが交換できるデジタルカメラは、レンズを外した際、ローパスフィルターや撮像素子からできた受光部がむき出しになってしまう。このため、ほこりの侵入には特に注意を払う必要がある。汚れてしまった場合は、ブロアーで吹き飛ばすことになるが、これでダメな場合には、清掃方法を熟知した専門の担当者による清掃が必要になる。

(イ)フラッシュ用のコンデンサの電荷はカメラのバッテリーを外しても10分程度の短時間放置しただけでは自然放電しない。カメラメーカー指定の方法によりコンデンサに放電用抵抗を接続し、強制放電させてから分解作業を行う必要がある。

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生活家電 基礎技術 問題1

次は、電子レンジに関する記述である。

(ア)~(オ)について、正しいものは①、誤っているものは②をマークしなさい。

(ア)インバーター式電子レンジでは、高圧トランスの2次側スイッチング動作を変化させることで、マグネトロンに印加する平均電圧を制御し、調理に適した高周波出力を段階的に変化させている。

(イ)50Hz地区では、60Hz地区に比べるとマグネトロンに印加する電力が小さくなる。そのため、リレー駆動回路からの信号により周波数切替えリレーを閉じ、高圧コンデンサーの容量を大きくすることで、60Hz地区とほぼ同じ電力に調整している。

(ウ)マイクロ波は、食品の表面に当たり内部に侵入していく。表面の電界強度が約37%に減衰する距離を浸透深度(透過深度)といい、周波数が低いほど浸透深度は深くなる。

(エ)誘電体(食品など)に交流電界を与えたとき、内部で電気エネルギーが熱エネルギーとして消費され、この消費される損失を誘電損という。誘電損の低い物質であるガラスや陶磁器などは、マイクロ波を透過しやすいため加熱されにくい。

(オ)オーブン・グリル調理時のヒーター制御は、温度センサー(サーミスター)が加熱室内の温度を検知し、設定した調理温度になるようにその情報をマイコンに送り制御している。

 

 

 

正解(ア)2(イ)1(ウ)1(エ)1(オ)1

解説▼

(ア)インバーター式電子レンジでは、高圧トランスの1次側のスイッチング動作を約20kHz~40kHzの範囲で変化させ、マグネトロンに印加する平均電圧を制御し、調理に適した高周波出力を段階的に変化させている。高圧トランスの2次側は、1次側に誘起される側である。

 

生活家電 基礎技術 問題2

次は、掃除機(クリーナー)に関する記述である。

組み合わせ①~④のうち、誤っているものの組み合わせを1つ選び、その番号をマークしなさい。

(ア)掃除機のモーターには、直巻整流子モーターが使われており、直流電圧で駆動している。トルクが大きく、高い回転速度が得られるとともに、モーターに印加する電圧を変えることにより、回転速度を広範囲に制御できるモーターである。

(イ)掃除機に用いられている羽根には、動翼(ファン)と静翼(ディフューザー)があり、動翼には風量と風圧の大きいターボファンが用いられている。ターボファンが回転すると、ファン中心部の空気が遠心力で外周方向に飛ばされ静翼に達する。静翼では空気が案内羽根によって中心部に集められ、モーターとコードリールを冷却しながら排気口から排出される。

(ウ)紙バック式の場合、紙バックフィルターにゴミが溜まるにつれて空気が通りにくくなり、吸引力が低下するサイクロン式ではゴミを遠心分離し、ゴミを溜める 集じん室と空気の通り道を分けていることから、一般的にサイクロン式は、紙パック式よりも吸引力が持続する。

(エ)最近の掃除機では、モーターの整流子とカーボンブラシの接触によって発生するスパークの異常を検知した場合、安全のため運転停止するタイプもある。

(オ)紙パックフィルターの目詰まり状態や、大きなゴミなどを吸引してホースが閉塞状態になると、吸引力が低下する。このとき吸引力を保持するためにモーターを制御し回転数を上昇させる。その後、吸引力が回復せずモーターの回転数が一定値に達するとモーターの保護のため回転数を落とす仕組みになっている。

【組み合わせ】

①(ア)と(イ)

②(イ)と(オ)

③(ウ)と(エ)

④(オ)と(ア)

 

 

正解④

解説▼

(ア)掃除機のモーターには、交流直巻整流子モーターが使われており、交流電圧で駆動している。直流電圧では駆動していない。直巻整流子モーターは、トルクが大きく、高い回転速度が得られるとともに、モーターに印加する電 圧を変えることで、回転速度を広範囲に制御できる。

(オ)掃除機に使用されている交流直巻整流子モーターは、負荷(吸い込む空気の量)が大きくなると回転速度が低下し、逆に負荷が小さくなると回転速度が上昇する特性がある。ホースが閉塞状態になると空気が入らず負荷が減るため、モーターの回転数が上昇する。吸引力を保持するために制御して回転数を上昇させているものではない。

 

 

 

 

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生活家電 応用技術 問題1

 

次は、温水洗浄便座の故障診断に関する記述である。

(ア)~(オ)について、正しいものは1、誤っているものは 2をマークしなさい。

(ア)便ふた自動開閉機能付きの温水洗浄便座で、前回使用してから数時間後に入室したとき、便ふたが開いた状態になっていた。リモコンで開閉動作を確認したら正常に動作したので着座センサーを点検した。

(イ)おしり洗浄ボタン、ビデ洗浄ボタンのどちらを押しても、各ノズルが所定の位置に出てこない症状が発生した。ノズル洗浄ボタンを押したとき、ノズルは出てきたのでノズル駆動モーター、人感センサーを点検した。

(ウ)便ふた自動開閉機能付きの温水洗浄便座で夏場に入室しても便ふたが自動で開かなかった。人感センサーは、人の動きによって発生する熱の変化を読み取り入室を検知しており、室温が高い場合、熱の変化を検知できずに誤動作することがある。

(エ)おしり洗浄ボタンを押したとき、ノズルから吐出する洗浄水の勢いが弱かった。ビデ洗浄ボタンを押したときの水の勢いは正常であったので、ストレーナーの詰まり、止水電磁弁を点検した。

(オ)瞬間式温水洗浄便座を温水設定にして使用中、洗浄ボタンを押したとき、ノズルから冷たい水が吐出した。瞬間式温水洗浄便座では、正常に稼動していれば、水が一定の温度の温水になるまでノズルから水を吐出しないことから、出湯温度を検知するサーミスターを点検した。

 

 

 

 

正解

(ア)1(イ)2(ウ)1(エ)2(オ)1

解説

(イ)洗浄動作は、着座していることが必須条件である。ノズル洗浄ボタンを押して洗浄ノズルが出てくる場合は、ノズル駆動回りの動作が正常と診断できるので推定できる故障箇所は、着座センサーの検知不良が考えられる。

(エ)洗浄ボタンを押すことで、ノズルから吐出する水の量を調整する流量調整弁が動作する。片方のノズルの水の勢いが弱い場合は、ノズル詰まりや流量調整弁の故障が考えられる。

 

 

 

 

 

生活家電 応用技術 問題2

 

次は、IHジャー炊飯器の故障診断に関する記述である。

組み合わせ①~④のうち、誤っているものの組み合わせを1つ選び、その番号をマークしなさい。

(ア)保温したご飯が乾燥してしまう。保温温度を、メーカー指定の方法で測定したところ、温度が規格範囲より高かったため、感熱部内の温度サーミスターを点検した。

(イ)炊飯スタートボタンを押すと、内釜無しエラーが表示された。スタートボタンが押されたときの検出動作でIGBTに流れる電流を電流検出コイルで検知し、内釜の有無を判定していることから、電流検出回路を点検した。

(ウ)炊飯終了後、ふたを開けるとご飯が黒く焦げていた。加熱コイルの出力制御不良が考えられるため、トライアック駆動回路を点検した。

(エ)炊飯途中にIGBT高温エラー表示が出て炊飯動作が停止した。本体内部の放熱異常の可能性が考えられるため、冷却ファンモーター、給排気経路の詰まりを点検した。

(オ)電源プラグをコンセントから抜いた状態で、液晶表示部に時計表示が出ない。電源プラグをコンセントに挿しても、液晶表示部に時計表示が表示されない。電池切れが考えられるため、リチウム電池を点検した。

[組み合わせ】

①(ア)と(オ)

②(イ)2(ウ)

③(ウ)と(オ)

④(エ)と(イ)

 

 

 

 

正解③

解説▼

(ウ)トライアック駆動回路は、保温ヒーターの制御を行う回路であり加熱コイルの制御は行っていない。加熱コイルの制御はIGBTのスイッチング動作 で行っており、炊飯中の内釜の温度を感熱部が検知して炊飯終了時間制御している。そのためご飯が焦げる症状の場合、まず感熱部表面に汚れがないかなどの確認と清掃を行う。改善しない場合は、感熱部内の温度サーミスターを点検する。

(オ)時計表示は、電源プラグを抜いた状態では、リチウム電池で表示させるが、電源プラグを挿し込んでいる場合は本体側の電源で表示する。電源プラグを挿しても表示しない場合、制御部や液晶表示部の故障が考えられる。

参照:公式テキスト(書籍/PDF/無料等)

 

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