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ホームインスペクターとは、住宅の状態を調べて、修理すべき箇所や時期、概算の費用などを見極めて、第三者の立場から消費者にアドバイスを行う専門家です。
ホームインスペクターになるには、NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会が公認するホームインスペクター(住宅診断士)資格試験に合格し、その後に日本ホームインスペクターズ協会に登録する必要があります。
ホームインスペクターは民間資格で、知名度も高くありません。取得を検討している方の中には、取得することによって、どのようなメリットがあるか気になっている方もいるかもしれません。そこで、このページでは、ホームインスペクター資格を取得するメリットについて紹介していきたいと思います。
ホームインスペクターになるメリット
ホームインスペクターになるメリットは、以下のようなものがあります。
・ホームインスペクション(住宅診断)に必要な項目が学べる
ホームインスペクションは、基本的に目視で行い、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断します。ホームインスペクター資格試験では、そうしたホームインスペクションに必要となる知識を問われるため、試験対策の学習を行うと、そうした分野の内容を学ぶことができます。
・最新のホームインスペクションに関連する情報が把握しやすくなる
試験合格後、協会に登録するとホームインスペクターになれますが、ホームインスペクターの資格は、2年ごとに更新があります。動画による更新講習を受講して、修了することにより、資格の更新ができます。
資格の更新があるため、ホームインスペクションに関する新しい情報を手に入れることができることに加えて、協会に所属することで、新しい情報が入ってきやすいこともメリットであると言えるでしょう。
・キャリアアップにつながる可能性がある
ホームインスペクターを目指している方は、不動産関係の仕事に就いていたり、宅建士や建築士などの不動産関係の資格を取得していることが多いと思います。そうした場合、ホームインスペクターとなることで、ホームインスペクションの業務を担当できるようになったり、消費者の立場でのサービスの提供がしやすくなる可能性があります。
不動産取引の仲介では、ホームインスペクションを行うことで、消費者も安心できる取引がしやすくなり、顧客満足度の向上に寄与する可能性もあります。
ホームインスペクションの現状と今後
近年日本において、ホームインスペクションが浸透し始めています。アメリカでは、すでにホームインスペクションが一般的になっているため、日本でも同様に普及していくと考えられています。
日本の場合、2018年から、中古住宅の売買時のホームインスペクションの説明が義務化されました。そうした法整備や中古住宅市場の拡大などを背景に、今後ホームインスペクションが増加すると言われています。それに伴ってホームインスペクターの需要も増加する可能性があります。
ホームインスペクターのメリットのまとめ
今回は、ホームインスペクターを取得するメリットについて紹介してきました。
ホームインスペクターの業務であるホームインスペクションは、日本では発展途上にあるものの、将来的に増加する可能性があります。今後は。ホームインスペクターを取得することで、現在あるメリットがより強化されることもあるかもしれません。
ホームインスペクションに興味がある、または中古住宅の取引業務に関心がある方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。