「公害防止管理者」という資格は、国家試験の1つです。公害のリスクを抱えている特定の工場を稼働させる上で非常に重要な存在ですが、日常生活からやや離れた分野であることから、所得してもあまり意味がない、と思われる方も一定数見受けられます。
ここでは、そうした公害防止管理者の必要性についてご紹介していきたいと思います。
公害防止管理者は意味ない?
結論を先に言ってしまいますが、公害防止管理者は非常に重要な資格になります。公害が発生する可能性のある工場においては、公害防止管理者を必ず任命しなければなりません。
エクセル 試験科目とその範囲
また、上記の表のように、公害防止管理者となるためには、その分野の専門知識に詳しくなければなりません。事故を未然に防ぐためにも、公正な試験に合格し、任命を受けた公害防止管理者という存在は必要なものなのです。
国家資格という価値もある
公害防止管理者は年1回の試験となっており、難易度も他の環境に関係する資格試験と比較すると、国家資格だということもあり、高めに設定されています。
エクセル 令和2年度 試験区分別受験申込者数・合格者数・合格率
上記の表を見て頂いてもわかるように、種類にばらつきは見られるものの全体の合格率は26%となっており、対策必須な試験であるといえるでしょう。
そのため、資格を所有すること自体が十分アピールの材料になります。資格を直接用いることのない場所でも、「合格率が3割を切る国家試験に合格した」という実績は高く評価してもらえるはずです。
公害防止管理者は必要ないと思われがち?
公害防止管理者が必要でないとイメージされやすい原因として、日常生活との結びつきが薄いことが挙げられます。特定の工場での勤務となっていることや、資格自体の一般認知度があまり高くないこともあり、公害防止管理者を耳にしたことがない人にとってはなかなか重要性が伝わりません。
これらについては、公害防止管理者という存在を多くの人に知ってもらう取り組みも今後必要になってくるかと思います。
公害防止管理者の必要性のまとめ
以上、公害防止管理者の必要性について紹介しました。
日本では過去に大きな被害をもたらした公害が何件も発生しました。そうした事情からより安全を求めるようになり、公害防止管理者は今では欠かせないものとなっています。今後も必要となる資格であることは間違いありません。ぜひ、取得を目指してみてはいかがでしょうか。