「公害防止管理者の資格を取得したい。」そう考えている方は多くいらっしゃいます。しかし、公害防止管理者は13の区分から構成されており、区分によって合格するための対策が大きく変わってきます。
ここでは、公害防止管理者の種類ごとの内容と具体的な違いについてご紹介していきたいと思います。
公害防止管理者の13種類の内容
公害防止管理者が構成されている13種類と担当可能な施設の区分は以下のようになっています。
エクセル 種類と施設区分
取得した資格に指定された場所で、公害発生の原因となりうる部分の検査を行い、発生を事前に防止するのが主な仕事内容です。
種類ごとの違いは?
前に述べた13種類をみてお分かり頂けるように、公害防止管理者といっても、種類によって取り扱う事項が大きく異なっています。そのため、試験科目や科目ごとの出題数もバラバラです。下の表のように、大気1種と水質1種の試験科目を比較すると、「公害概論」以外に共通の試験科目はありません。
エクセル 試験科目別出題数
また合格率も種類ごとに異なっています。最も高い種類はダイオキシン類関係で40.2%であるのに対し、最も低い種類は大気4種で17.8%となっています。全体では26%となっていますが、20%の差は大きいように感じられます。
エクセル 令和2年度 試験区分別受験申込者数・合格者数・合格率
合格後も変わってくる?
合格した資格に応じて、選任される場所(常駐先)の幅が決まります。水質関係を例に見ると、第1種はほぼ全ての施設に選任することが可能ですが、第2種〜第4種になると、一定の条件を満たした施設のみでの選任となります。この点は合格後の大きな違いとなっています。自身の活動範囲としたい場所や工場、キャリアアップといった目標から受験する種類を決めることも1つの手です。
公害防止管理者の13種類のまとめ
以上、公害防止管理者の種類ごとの内容と具体的な違いについて紹介しました。
種類に応じて試験内容や働ける場所が少しずつ異なります。自分の学力や今後の目標に合わせて種類を選び、徐々に難しい種類に挑戦していくのが良いかと思われます。興味のある方はぜひ1度、受験を検討してみてはいかがでしょうか。