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証券分析や財務分析、経済など金融に関する幅広い知識を学ぶことができる証券アナリストは、業績把握やマーケティングといった実務で生かすことができます。
そんな、証券アナリストですが、第一次試験の3科目(科目Ⅰ:証券分析とポートフォリオ・マネジメント/科目Ⅱ:財務分析、コーポレート・ファイナンス/科目Ⅲ:市場と経済の分析、数量分析と確率・統計)すべてに合格するためのいくつかのパターンやおすすめの順番があることをご存じでしょうか。
それらについて、以下で詳しく見ていきましょう。
証券アナリストの受験パターンは?
証券アナリストの第一次試験の3科目の試験時間は合計で約360分あり、仕事などで忙しい人だと、すべて同日に受験し合格するのは、その知識の膨大さや学習量からも難しいと思います。ですので、ここでは3科目の受験パターンを紹介していきます。
1.1科目ずつ受験する
資格の学習期間に、仕事やほかにやらなければいけないことがあり、あまり資格の勉強に多くの時間を充てられない人は1科目ずつ受験するのが良いでしょう。
証券アナリストの試験は、春と秋の2回あります。ですので、例えば科目Ⅱをその年の春に受け、科目Ⅲをその年の秋に受け、翌年の春に科目Ⅰを受けて、第一次試験に合格するといった形で学習できます。こうすれば、普段忙しい人でも学習するのは1科目のみで良いわけなので、着実に合格に近づくことができます。ただ、合格まで時間がかかってしまうことがデメリットとしてあります。
2.科目Ⅱ/科目Ⅲを受験した後、科目Ⅰを受ける
ある程度、資格に向けた学習時間が取れる人はこのパターンがおすすめかもしれません。
証券アナリストの第一次試験の科目Ⅰは残りの2つと比べ覚えるべき知識が多く、試験時間も他2科目の2倍あります。したがって、初めに科目Ⅱと科目Ⅲの勉強をしてその年の春にそれら2つの科目を受け、その年の秋に科目Ⅰを受験するという方法があります。こうすることで、学習量が多い科目Ⅰにもきちんと時間をかけることができ、合計1年で合格することが可能です。
3.3科目同日受験をする
元々経済や証券に関する知識がある人や、普段から資格勉強の時間を多く取れる人はこの方法が良いでしょう。3科目同日に受験することになりますので、最短で合格が目指せます。
しかし、それだけ勉強量も多くなるということに注意しなければなりません。3科目すべて勉強するとなると約200時間は必要であり、1日2時間の勉強時間だとおよそ3か月かかります。また、当日の試験時間も6時間ほどになるので、相当な集中力や忍耐力が必要になってきます。ですが、いち早く合格を目指したい人は、このパターンが良いかもしれませんね。
証券アナリストの受ける順番は?
第一次試験の3科目を分割して受験する場合、受ける順番を少し考えると良いかもしれません。上記でも紹介した通り、まず科目Ⅱ/科目Ⅲを受験し合格した後に、科目Ⅰの学習をしていくという方法が良いでしょう。
なぜなら、科目Ⅰの「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」は他の2科目に比べ学習のボリュームが多く内容も難しいため、合格に必要な時間も多く、初学者の場合ここでつまずいてしまうかもしれないからです。ですので、先に科目Ⅱ/科目Ⅲを受験し合格してしまい、残りの期間は学習量の多い科目Ⅰの勉強に集中するという方法がおすすめです。
また、科目Ⅱ/科目Ⅲの受験する順番ですが、ここは自身の知識がどの程度あるかで決めると良いでしょう。
例えば、簿記の勉強をしたことがある人や、企業で会計や財務に関する仕事をしたことがある人は、科目Ⅱの「財務分析、コーポレート・ファイナンス」を、大学で経済学を学んだり、経済の知識を多少持っている人は、科目Ⅲの「市場と経済の分析、数量分析と確率・統計」をそれぞれ初めに学習すべきでしょう。ただ、いずれにしても試験の過去問や問題集を使って、コツコツと学習していくことが重要です。
証券アナリスト パターン・順番のまとめ
今回は、証券アナリストの受けるパターンと順番について紹介しました。
証券や財務の知識を身に着け、活躍できる機会を増やしたいなどで興味がある人は、是非この機会に資格取得に向け、勉強してみてはいかがでしょうか。