「証券アナリストの資格を取得したいけど、どのくらいの難易度かわからないから不安だ…」
本記事では、そんな人のために証券アナリストの難易度について紹介していきます。
証券アナリストとはどのようなもの？
初めに、証券アナリストがどのような資格なのか簡単に説明していきたいと思います。証券アナリストとは、日本証券アナリスト協会が主催している試験に合格することで取得できる資格です。
そして、この試験を受けるためには、日本証券アナリスト協会が主催している通信講座を受講することが必須です。この通信講座を受講することで初めて、証券アナリストの試験を受験できるようになります。試験では、証券分析業務に必要な基本的な知識および分析力が問われます。
証券アナリスト試験の概要
次に、試験の概要について詳しく紹介していきます。
試験は、1次試験と2次試験に分かれており、出題される内容もそれぞれ違います。
以下が、試験概要の詳細です。
| 1次試験 | 2次試験 | |
| 受験資格 | 証券アナリスト(CMA)第1次レベル講座の受講をした者
(年齢・学歴の制限なし) |
第1次試験の3科目に全て合格し、証券アナリスト(CMA)第2次レベル講座の受講をした者 |
| 試験方式 | マークシート方式 | 主に記述方式 |
| 出題方式 | 選択肢一択形式 | 主に記述形式 |
| 合格基準(目安) | 6割程度 | 5割以上 |
| 試験時間 | 計360分
(P.A:180分/Z:90分/K:90分※) |
計420分
(午前:210分/午後:210分) |
| 試験日 | 4月頃/9月～10月頃(年2回) | 6月上旬(年1回) |
| 講義受講料 | 60,000円(一般受験者) | 53,500円 |
| 受験料 | 計12,700円
(P.A:6,300円/Z:3,200円/K:3,200円※) |
8,400円 |
| 試験会場 | 国内9都市、海外3都市 | |
※P.Aはポートフォリオ・マネジメント、Zは財務分析、Kは経済
証券アナリスト試験の難易度はどのくらい？
それでは本題の、難易度について説明していきます。
上記で記載した通り、1次試験の合格基準は6割程度、2次試験の合格基準は5割以上がそれぞれ1つの目安となっています。正式な合格基準は公開されていないので、この合格率を目安にして、学習に臨めば問題はないでしょう。
以下に、直近3回分の1次試験、2次試験の合格率を表にしてまとめましたので、参考までにご覧ください。
| 実施日時 | 1次試験 | 2次試験 |
| 2021年春 | 51.8% | 52.1% |
| 2020年秋 | 55.0% | 53.4% |
| 2019年春 | 47.3% | 45.0% |
この表を見ると、1次・2次試験ともに、約5割前後の合格率であることがわかります。このことがら、試験自体の難易度はそこまで高くないことがわかります。とはいっても、半分近くの人は落ちているので、しっかりと計画を立てて、対策をすることが必須となります。
証券アナリスト難易度のまとめ
今回は、証券アナリストの試験難易度について紹介しました。
資格として取得するにはかなり時間がかかるものですが、自身のスキルを向上させたいなどで興味がある人は、是非この機会に受けてみてはいかがでしょうか。
