コンテンツ
「インフラ関連の資格が欲しい」
「専門知識をつけたい」
このような方におすすめなのが「下水道管理技術認定試験/下水道技術検定」です。
本試験は、下水道の維持管理業務に携わる人の技術力の向上を目的に行われています。
本記事では、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定について
下水道の維持管理や設計には専門的な知識が必要となりますが、下水道管理技術認定試験と下水道技術検定はそのための技術力を有しているかを認定するための試験です。下水道管理技術者試験の上位資格となるのが下水道技術検定になります。
取得しておくことで、建設業界、下水道管理会社、設備会社などで役立てられる資格となっています。
それでは、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の概要に関して以下にまとめていきます。
下水道管理
技術認定試験 |
下水道技術検定 | |||
第1種 | 第2種 | 第3種 | ||
受験資格 | なし | |||
試験方式 | 多肢選択式 | 多肢選択式
記述式 |
多肢選択式 | |
問題数 | 50問 | 【多肢選択式】60問 | ||
試験時間 | 2時間30分 | 7時間 | 3時間15分 | 2時間15分 |
受験料 | 9,200円 | 12,000円 | 9,000円 | 9,000円 |
合格基準 | 38~39問以上の正解 | 多肢選択式が40点以上で、かつ多肢選択式と記述式の合計点数が105点以上 | 38~39問以上の正答 | |
試験科目 | ・工場排水
・維持管理 ・安全管理 ・法規 |
・下水道計画
・下水道設計 ・施工管理法 ・下水処理 ・法規 |
・下水道設計
・施工管理法 ・下水処理 ・法規 |
下水処理
・工場排水 ・運転管理 ・安全管理 ・法規 |
下水道管理技術認定試験は1区分、下水道技術検定は第1種〜第3種に分かれて行われていて、いずれも受験資格は設けられていないのでどちらからでも受験が可能です。
技術検定は、試験区分ごとに必要とされる知識が異なり、第1種は下水道の計画設計、第2種は実施設計及び工事の監督管理、第3種は維持管理のための知識が問われます。
試験は多肢選択式で出題され、技術検定第1種のみ記述式試験も行われます。多肢選択式問題は認定試験で50問、技術検定で60問です。試験時間は2〜3時間程度ですが、技術検定第1種のみ午前と午後に分かれて行われます。
合格基準は、受験者の試験結果によって多少の変動がありますが、7〜8割程度がボーダーになります。
続いて、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の合格率を見てみましょう。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の合格率
2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | ||
下水道管理技術認定試験 | 38.9% | 39.3% | 32.2% | 35.2% | 32.9% | |
下水道技術検定 | 第1種 | 18.7% | 16.4% | 12.3% | 16.0% | 20.0% |
第2種 | 33.0% | 28.7% | 27.7% | 24.0% | 25.1% | |
第3種 | 35.5% | 33.0% | 27.2% | 30.1% | 31.6% |
下水道管理技術認定試験の合格率は30~40%程度です。下水道技術検定の合格率は第1種で10〜20%、第2種・第3種で30%程度です。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の対策ポイント
上記項目で見たように、下水道技術検定第1種の合格率は10〜20%程度、下水道管理技術認定試験でも40%程度と、試験難易度としては普通〜高いレベルであると言えます。
勉強時間は、第2種・第3種で40〜50時間ぐらいが目安です。第1種となると、記述式試験の対策も加わるのでさらに時間が必要になります。試験も年1開催とチャンスが少ないので、一発合格できるように計画的に進めましょう。
それでは、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の対策ポイントを見ていきましょう。
まずは、自分に適した試験区分をしっかりと見極めましょう。下水道技術検定は、第1種〜第3種に分かれていますが、単純に難易度別で分けられているのではなく、試験内容が異なります。第1種は下水道の新規事業計画にフォーカスされているので、人によっては取得しても役立てられない場合があります。ご自身に必要な知識が身に付く区分で受験しましょう。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の対策としては、過去問演習を中心に進めるのが主軸となると思います。特に選択式問題では過去問の類似問題の出題も多いので、演習の段階で過去問の正答率を上げておけば合格に近づきます。
過去問については、1年分は公式サイトにも掲載されていますが、複数年分解くことで頻出問題などもわかるので、過去問をまとめた問題集等を活用して進めることをおすすめします。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定のおすすめ参考書
それでは、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の対策におすすめの参考書をご紹介します。
1.下水道管理技術認定試験 管路施設 標準テキスト
試験内容について、項目ごとにまとめられたテキストです。項目ごとに確認リストが掲載されているので、重要なポイントが身についているかどうかを確認できるようになっています。
2.下水道管理技術認定試験 管路施設 合格問題集
過去10年間に出題された全問題が分野別にまとめられた問題集です。さらに過去8年間で何回出題されたかもわかるようになっているので、頻出問題を優先的に勉強するといったことも可能です。
3.下水道第3種技術検定試験 合格テキスト
試験範囲の内容に沿って要点解説がされた後に練習問題も載っているので、合格に必要な知識の確認、定着ができるテキストです。
4.下水道第3種技術検定試験 必携テキスト&模試
合格に必要な知識をコンパクトに解説 確認問題&模試で実践力が身につく。過去10年分の過去問を分析し、重要なポイントをまとめたテキストです。巻末にはオリジナルの模擬試験もついているので、過去問以外の問題での腕試しができる構成になっています。
5.下水道第3種技術検定試験 攻略問題集
過去7年間に出題された問題を分野別にまとめた問題集です。頻出問題がわかりやすく、試験に出やすい箇所を重点的に学習できます。
6.下水道第2種技術検定試験 標準テキスト
「要点解説→ここでのポイント→練習問題→問題の解答・解説の確認」という流れで進んでいくので、項目別に知識の定着度を確認しながら進められるテキストです。
7.下水道第2種技術検定試験 合格問題集
8年分の過去問について分野別にまとめられた問題集です。問題の正誤だけでなく、各選択肢について解説が記載されているので、この一冊で演習が完結できます。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定のおすすめ参考書のまとめ
ここでは、下水道管理技術認定試験/下水道技術検定のおすすめ参考書をご紹介しました。
下水道管理技術認定試験/下水道技術検定は、下水道の設計、維持・管理を行う際に必要となる資格です。安定したニーズがあるので、長期的に役立つ資格を取得したいと考えている方にもおすすめです。
是非この機会に下水道管理技術認定試験/下水道技術検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
※項目外のことに触れている記事があまりなかったので、テンプレから追加していません。