石井あらたさんが和歌山の山奥で数人とともにニート生活をしている日々や思考を綴った本です。本書では、ニートになったきっかけ、山奥での生活開始の経緯、そして現在の生活や考え方について書かれています。
石井さんの生活哲学は、「村おこし」や「ビジネス的なデザイン」などのギラギラした感じではなく、むしろ「村全体の孫のような存在」であり、お金に振り回されずに生きることの大切さを説いています。
この本は、日置川の山奥でのニート生活の様子を客観的に描いており、都会の生活とのギャップを感じさせます。また、15人のニートが互いに協力しながら生活しており、1人当たり月18,000円程度の生活費で済むことが記述されています。本書は、ニートとしての生活を通じて、社会の異なる価値観や経済圏を示唆しています。
さらに、本書は働き方と生き方の関係を探求し、必ずしも働かなくても生きていける生き方を紹介しています。月に2万円あれば生きていけるというこの生活様式は、自分らしさを追求し、自分の信念を肯定することの重要性を示しています。