「IT関連の資格を取得したい」
「DXについて学びたいが、何から手をつけていいかわからない」
このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが「DX検定」という資格です。取得することでAI、IoT、5GといったIT関連の知識やリテラシーの証明として使える資格です。
本記事では、DX検定の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。
DX検定について
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)という単語を耳にする機会も多いのではないでしょうか。DXとは、デジタル技術を活用して業務改善を行うだけでなく、ビジネスモデル自体の変革を行うことを指します。
現在、多くの業界でDXが推進されているので、IT関連以外の幅広い業種の方にもおすすめの資格です。本資格を取得することで、IT技術やビジネストレンドについての知識があることを証明できます。
それでは、DX検定の概要に関して以下にまとめていきます。
検定名称 | DX検定(日本イノベーション融合学会*ITBT検定) |
検定概要 | IT先端技術トレンド(IT)とビジネストレンド(BT)の知識検定 |
受験資格 | なし |
試験方式 | 多肢選択式(Web受験) |
問題数 | 120問 |
試験時間 | 60分 |
受験料 | 6,600円 |
レベル認定 | 800点以上:DXプロフェッショナルレベル
700点以上:DXエキスパートレベル 600点以上:DXスタンダードレベル |
出題内容 | [ビジネストレンド]
・次世代ビジネストレンド ・戦略・理論(経営革新としてのIT) ・業務(仕組みとしてのIT) ・商品(商品としてのIT) ・サービス(サービスとしてのIT) ・IT機器(道具としてのIT) [先端IT技術トレンド]・ロボットとスマートマシーン ・AIとソフトウェア ・IoTとハードウェア ・ビッグデータとデータサイエンス ・クラウドとIT開発/運用 ・サイバーセキュリティとネットワーク |
DX検定は、特に受験資格は設けられていないのでどなたでも受験が可能です。IT系の資格に初めて挑戦する方にもおすすめです。
試験は単一のレベルで行われていますが、得点によって異なるレベル認定がされます。満点は1000点で、800点以上でDXプロフェッショナルレベル、700点以上でDXエキスパートレベル、600点以上でDXスタンダードレベルとなります。
試験時間60分で、多肢選択式の問題が120問出題されます。試験はWeb上で行われ、自宅や会社のPCやタブレットでの受験が可能です。
DXを学ぶ上では幅広い知識が必要となるため、DX検定でも広く問われます。分野としては「ビジネストレンド」と「先端IT技術トレンド」の大きく2つに分かれます。デジタル技術に関することだけでなく、技術をビジネスにどう活かすかという問題も出題されるのが特徴です。
以下では、第8回試験の認定者の割合と、8回分の累計認定率をご紹介します。
【認定率】
第8回 | 累計 | |
DXプロフェッショナルレベル(800点以上) | 4.1% | 3.0% |
DXエキスパートレベル(700〜799点) | 13.2% | 11.1% |
DXスタンダードレベル(600〜699点) | 27.2% | 22.6% |
未達 | 55.5% | 63.4% |
最難関であるDXプロフェッショナルレベルでは、認定率3%と非常に低くなっています。一度で合格を目指すのではなく、徐々に得点を伸ばしていくと良いでしょう。
DX検定の対策ポイント
DX検定では、レベル認定がされる600点以上の得点者は40%程度と、取得難易度としては普通と言えるでしょう。しかし、8割以上得点できる受験者は3%しかいないことからもわかるように、問題の難易度としては難しいと感じる方も多いようです。
それでは、DX検定の対策ポイントについて見ていきましょう。
まずは、公式サイトに掲載されているシラバスをよく確認しましょう。
(シラバス:https://www.nextet.net/kentei/test/images/DXsyllabusV3_2022.pdf)
シラバスには問題の出題範囲だけでなく、現在注目されているDX用語についても分野ごとにまとめられています。ここに載っている単語は基本となるので、もし聞いたことがなかったり、意味を理解できていない単語があったりする場合は調べて身につけておきましょう。その過程で関連用語なども抑えておくとより良いでしょう。
また、DX検定では最新のトレンドについて知っておくことが重要です。IT分野は技術の進歩も著しいため、それに合わせて試験でも目新しい問題が出題されることがあります。書籍ではどうしても補えない部分もあるので、ご自身でキャッチアップしていく必要があります。
学習方法としてはeラーニングもおすすめです。DX検定準拠eラーニング教材の「DX Study」では、ビジネストレンドとIT技術トレンドの両分野から必須単語を抽出し、問題形式で学べます。一通り学習した後の演習用としても利用できます。
DX検定のおすすめ参考書
それでは、DX検定の対策におすすめの参考書をご紹介します。
1.いちばんやさしいDXの教本 人気講師が教えるビジネスを変革する攻めのIT戦略 (いちばんやさしい教本)
DXについて全く知らない、といった方にもおすすめなのが本書です。DXの定義や仕組みだけでなく実例を挙げて解説されているので、デジタルに関する知識がなくても理解しやすいです。1つの項目が2〜3ページにまとまっていて隙間時間に少しずつ読みやすいところもポイントです。
2.【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
「図解」とタイトルにあるように、左ページにイラスト、右ページに説明という構成になっていて、視覚的にもわかりやすいのが特徴です。DXに特化した本ではないので、IT分野のトレンドが網羅的に学べます。
3.イラスト&図解でわかるDX(デジタルトランスフォーメーション)
内容の分かりやすさと情報量が両立していると評判の参考書です。分野別に事例紹介をふんだんに使って現状分析を行い、それを踏まえた上での今後の展開が予想されているため、DXがどのように発展していくのかがわかります。
DX検定のおすすめ参考書のまとめ
ここでは、DX検定のおすすめ参考書をご紹介しました。
様々な業界で注目されているDXですが、いまいちよくわかっていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。DX検定対策をすることで知識やリテラシーを身につけられますし、取得しておくと今後活かせる機会があるかもしれません。
是非この機会にDX検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。