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そもそもDCプランナーとは?
DCプランナーとは、DC(Defined Contributuion = 確定拠出年金)に関する専門家として、顧客に対し年金の運用や管理、中立な立場での知識の伝達を行うほか、投資やライフプランに関する知識までを併せもつ、“企業年金総合プランナー”のことを言います。
そもそも確定拠出年金とは、厚生年金や国民年金のような支給額が決まっている公的年金ではなく、掛け金の運用益に応じて給付額が変わるという年金制度です。
この確定拠出年金の大きな特徴としては、運用益に対して非課税であることです。通常、株式投資や投資信託の運用益には20.315%の税金がかかりますが、NISA同様、確定拠出年金の運用益には課税されません。そのため、活用すればかなりオイシイ制度なのです。近年、手数料収入目当てに多くの金融機関がiDeCoの取り扱いを始めています。
そのiDeCoとは、まさしく確定拠出年金の一種であり、その中でも「個人型」と呼ばれる類のものです。つまり、個人で制度に加入し掛金を拠出して、株やインデックスファンドに投資して運用するものです。
「個人型」とは対照的なのが、「企業型」です。「企業型」の場合、個人ではなく、会社が掛け金を拠出し運用します。
一般的にDCプランナーが相手をするのは、こちらの「企業型」の顧客が多いようです。
このような年金制度に関する正しい広範な知識はもちろんのこと、DCプランナーには掛け金の運用をサポートしたり、顧客に老後のライフスタイルを提案するなど、多くの任務があるのでやりがいのある仕事と言えるでしょう。
続いて、資格試験の話に移りますが、1級と2級の合わせて2つの級位が定められています。
2級には受験資格はありません。しかし1級は2級に合格していないと受験することはできません。注意してください。
合格率は40%前後と、決して難関資格ではないので、比較的挑戦しやすいのではないでしょうか。
また試験に合格した場合、名刺に「DCプランナー」と入れることができます。
DCプランナー試験の履歴書の記入方法
書き方は、下記のように書くと良いでしょう。
令和N年N月N日DCプランナー N級 取得
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
また、この資格には、2年の有効期限があります。
運転免許のように、更新手続きを取る必要があります。
さもないと、失効します。
DCプランナーの評価が業界・職種!
DCプランナー資格は、金融機関の確定拠出年金を扱う部署への就職に役に立つかもしれません。
この資格の概要を見ていただければ、またここまで記事を読んでいただければ、そりゃそうだろと感じると思います。
はっきり言って、就職活動のアピール材料として、この資格単独では特に評価されないと考えます。
というのも、受験者数も年々減少傾向にあるうえ、この資格の特性上、また年金に関わる部門以外への就職は考えにくいので、DCプランナーを持っていたところで重視されないことは自明です。
しかも、金融機関は就職に際して、FP(ファイナンシャルプランナー)の取得を募集要件としているところもある一方で、DCプランナーを募集要件に入れるところはありません。
もし、DCプランナーを活かしたいのであれば、FPや証券アナリストと合わせて履歴書に記載することをおすすめします。
では、DCプランナーを持つべき人とは、どのような人なのでしょうか。
ずばり、現在確定拠出年金を扱っている人や将来的に扱う予定の人でしょう。
営業職において、肩書や扱う商品への深い知識は非常に重要です。
それは、顧客との信頼関係に直結し、信頼関係は営業成績に影響します。
上記のような人には、DCプランナーを取得することをおすすめします。
DCプランナー試験の履歴書は就活で使えるのは何級からなのか
ずばり、どっちでもでしょう。
特に2級は難易度が比較的低く、スムーズに取得できるでしょう。
そして、FPや証券アナリストに挑戦しましょう。
前述のとおり、この資格は単独では心もとないです。
1級を受けるには、2級に合格する必要があり、そのたびに受験料や教材費がかさみます。そのうえ、就活において資格そのものの力も弱いので、特におすすめはしません。
DCプランナー試験の履歴書のまとめ
この記事では、DCプランナーの履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。
- 記入方法:令和N年N月N日DCプランナー N級 取得
- DCプランナーは、DCプランナー資格は、金融機関の確定拠出年金を扱う部署への就職に役に立つかも!
- DCプランナー 2級はおすすめかも