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「建築系のCADに絞った資格の勉強がしたい」
「CADスキルの証明としての資格が欲しい」
このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが建築CAD検定という資格です。この検定では、複数あるCADの中でも建築系に絞った内容になっています。
本記事では、建築CAD検定の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。
建築CAD検定について
建築CAD検定とは、建築用図面をCADというツールを使って描く技量を測ることを目的とした資格試験です。そもそもCADとは「Computer Aided Design」の略で、様々な分野に対応した種類がありますが、本試験では建築系CADに関する内容が出題されます。
それでは、建築CAD検定試験に関して以下にまとめていきます。
准1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |
問題数 | 4図面 | 2図面 | 4問 | 3問 |
試験時間 | 4時間10分 | 5時間 | 2時間 | 2時間 |
合格基準 | 4図面全ての完成 | 250点満点中190〜200点 | 200点満点中140〜150点 | 200点満点中130〜140点 |
受験料 | 14,700円 | 10,500円 | 3,150円 | |
出題例 | ・配置図、1階平面図、外構(S=1/200)
・2階平面図(S=1/200) ・基準階平面図(S=1/200) ・断面図(S=1/200) |
・設計者の描いたラフスケッチ(平面図) (S=1/100)をもとに平面詳細図(S=1/50)を完成させる
・平面図、断面図、屋根伏図、透視図(S=1/100)をもとに立体図(S=1/50)を完成させる |
・階段平面図(S=1/30)
・通り芯・寸法・通り芯記号(S=1/100) ・柱・壁・間仕切壁(S=1/100) ・壁と窓(S=1/30) |
・柱・壁・間仕切壁(S=1/100)
・通り芯・寸法・通り芯記号(S=1/100) ・壁と窓(S=1/30) |
※4級は高校による団体受験のみ実施
建築CAD検定試験は准1級〜4級に分かれて実施されています。受験資格は特に設けられていないため、自分のレベルに合わせた受験が可能です。ただし、4級は高校による団体受験しか行われていませんのでご注意ください。
建築CAD検定では、どの級でも実技試験のみで行われます。合格基準としては2級、3級では7〜8割程度が目安となりますが、准1級では4図面全てを完成させる必要があります。
続いて、近年の建築CAD検定の合格率を見てみましょう。
【合格率】
年度 | 准1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
2021年度 | 14.1% | 60.3% | 61.5% | 93.3% |
2020年度 | 2.0% | 67.7% | 64.8% | 92.5% |
2019年度 | 24.5% | 58.6% | 71.7% | 89.8% |
2018年度 | 2.4% | 52.1% | 67.3% | 90.1% |
2017年度 | 30.3% | 51.7% | 73.8% | 91.4% |
2〜4級は合格率も高く、比較的易しい資格であると言えます。
一方で、准1級は2%台の年もあり、合格難易度の高い資格となっています。出題された問題全てを完成させることが合格の条件となっているため、幅広く対応する力が必要です。
建築CAD検定の対策ポイント
建築CAD検定の合格に必要な勉強期間の目安は、初心者の方がスクールに通った場合、3〜6ヶ月程度で受験に臨むとされています。
それでは、建築CAD検定の対策ポイントについてみていきましょう。
建築CAD検定は、全て実技で試験が行われます。そのため、CADを実際に使って慣れておくことが大切です。
その際におすすめなのが過去問を使って演習を積む方法です。建築CAD検定では、出題傾向が例年あまり変わらないため、過去問演習をすることで効率よく学習を進めることができます。
建築CAD検定のおすすめ参考書 – 合格体験記からも
建築CAD検定試験公式ガイドブック (准1級、2級、3級、4級(AutoCAD、Jw_cad対応))
建築CAD検定試験公式ガイドブックです。準1級、2級、3級、4級と全てのレベルに対応しています。こちらは、実際に出題された問題に基づいて解説されており、本試験の問題傾向が分かりやすく、必要な基礎知識を得ることができます。また、Jw_cadとAutoCADを使って製図の要点に関しても解説されており、初心者でもわかりやすい一冊になっています。
建築CAD検定のおすすめ参考書のまとめ
ここでは、建築CAD検定のおすすめ参考書についてご紹介してきました。
CADは様々な分野で使われているため、各分野向けに展開されていますが、建築CAD検定では建築分野に絞った資格となっているので対策もしやすくなっています。
建築分野への就職を考えている場合、CADは必須ともいえるツールですので、自分のスキルを証明するために本検定を利用するのがおすすめです。ぜひこの機会に建築CAD検定の受験を検討されてみてはいかがでしょうか。