臨床心理士とは日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けた心理専門職の民間資格のことです。社会からの信頼度が高い資格となっています。この資格を持つことで公立小学校中学校のスクールカウンセラーになれるなど仕事の幅が広がるとも言えます。
では臨床心理士の資格を取得するにはどのような条件や勉強をすれば良いのでしょうか。
臨床心理士になるための条件
臨床心理士になるためには公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格する必要があります。そのためには臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院において知識を学び試験の受験資格を取得しなくてはなりません。しかし指定大学院は通信課程でも可能なところもあるため比較的楽であるとも言えます。
そしてその後資格を有するためには5年ごとの更新が義務付けられています。
試験の出題内容
試験は筆記試験と面接試験があります。試験内容としては臨床心理学や基礎心理学、統計学、精神医学や心身医学に関する内容が出題されます。
筆記試験に合格しなければ面接試験の受験資格が与えられないためしっかりと試験対策をすることが重要です。
おすすめの勉強方法
勉強法として簡単にまとめるとこのようなことが挙げられます。
①問題演習
②苦手分野を明確にする
③時間を測る
臨床心理士の試験勉強をはじめる際最も重要なこととして試験の形式や術大内容を理解することだといえます。過去問題集に目を通すことは非常に重要なのです。
販売されている過去問として「赤本」や「青本」がありますがここに記載されている問題は、全体の40%程度です。しかしそれでも必ず触れるべきだと思います。これまでにどのような問題が出されたのかといった出題傾向を知ることはとても勉強になりますし問題演習を重ねることで知識の定着にもつながります。
そしてわからなかった問題や間違えた問題に印をつけることは大切です。自分が苦手というところをすぐにわかるようにすることで後から見直しがしやすくなるだけでなく、そこの知識をより深く理解できることにつながるでしょう。
ある程度知識が定着してきたならば時間を測って実際に試験を受験するような気持ちで問題を解くと良いでしょう。時間があればこの問題は解けた…と思っても回答がなければ点数は与えられません。試験本番と同様の緊張感を持って問題に取り組むことが大切です。
過去問は大体10年分ほど解くと良いでしょう。また過去問だけでは全ての知識を賄うことは不可能なため予想問題集や参考書を使用することをお勧めします。
試験の難易度
心理カウンセラーの試験な中でも臨床心理士の資格試験は比較的取りやすいものとなっています。合格率は毎年60%程度であり臨床心理士は認知度も飛翔に高い資格であるため目指すメリットは十分あるのではないでしょうか。
活躍の場所
臨床心理士は多くの場所で活躍することができます。病院やクリニックだけではなく老人福祉施設や学校、刑務所などで業務をこなしています。
臨床心理士は募集が少なく働きたいと思っていてもなかなか就職先を見つけることが困難であるとも言われています。常勤勤務を目指すともなるとより競争率は高いものとなります。
しかしスクールカウンセラーや大手企業に就職できた際は、高収入・好待遇が得られると言われています。
そのため資格を持っていない心理カウンセラーより専門的な知識を持つことの証明になる臨床心理士の資格を持つことは活躍の場を広げることにつながるのではないでしょうか。
臨床心理士の勉強法まとめ
臨床心理士の試験を受ける際も他の試験と同様にとにかく問題演習が大切になってきます。試験傾向を掴むことは合格に確実に近づきます。臨床心理士の資格を取りたいと思っている方はただ参考書を読み漁るだけでなく問題演習もしましょう。皆さんが臨床心理士の資格試験に合格できるよう応援しています。