「検索技術者検定の合格を目指しているけど、どれだけ勉強すれば良いかわからなくて困っている…」
こうした疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
信頼性の高い情報を入手し、正確にデータを検索するための「サーチ技術」の能力が問われる検索技術者検定。この資格を取得するために必要な勉強時間がどのくらいか知りたい人も多いのではないでしょうか。
本記事では、検索技術者検定の勉強時間について詳しく解説していきます。
検索技術者検定とは、一般社団法人の情報科学技術協会が主催の、前身試験も含めると1985年から開始されている検定試験です。企業や大学等で、研究開発やマーケティングなどのビジネスで必要とされる信頼性の高い情報を入手して、上手く活用できる専門家の育成を目的として行われています。資格区分としては、3級~1級の3つがあります。受験資格については、3級・2級は特にありませんが、1級には「検索技術者検定2級合格者」という規定が存在します。
資格の級別の勉強時間
合格に必要な勉強時間は、3級で30~50時間程度、2級で60~80時間程度、1級で約100~150時間程度と予想できます。このことから、資格合格に必要な勉強時間の中では平均的な時間数だと言えるのではないでしょうか。ただし、1級は検索技術者検定の中で一番上位の級ということもあり、ある程度の勉強時間は必要になってきます。一方、3級は30~50時間程度と比較的少ない時間で合格できます。ですので、合格までに長期間にわたる勉強を必要とする、というわけでもなさそうです。
前提知識の有無
上記で紹介した勉強時間は、初学者の場合の目安です。既にある程度知識を身につけられている人でしたら、上記で紹介した時間よりも短い勉強時間で合格できる可能性があります。しかし、3級・2級の場合は、前提知識の有無が勉強時間に与える影響がある可能性はありますが、1級の場合は前提知識の有無はあまり関係ないでしょう。なぜなら、1級受験者は、本試験の2級に合格している人のみになるため、本試験分野に関するある程度の知識がすでに身に着いているからです。
必要な学習期間
では、合格までにどれくらいの期間を要するか見ていきましょう。
上記で紹介した初学者の場合の時間を参考にして、1日1時間程度の勉強を毎日行うと仮定すると、大体1か月~5か月ほどで合格することができる計算になります。級別に具体的に見ていくと、3級の場合1か月~1か月半程度、2級の場合2か月~3か月程度、1級の場合3か月半~5か月程度かかることになります。ただし、毎日の勉強が難しい人はより多くの期間を要してしまいます。これらの期間より長くなると、資格取得までにかなりの長期間を要してしまうことになるので、最低でもこの期間で合格できるようにしましょう。また、1日2時間、3時間と1日当たりの勉強時間を増やすことができれば、より少ない期間で合格できる可能性があるため、毎日勉強できない人などは、1日当たりの勉強時間をできるだけ多くしてみましょう。
学習スケジュール
ここでは、上記で紹介した期間を基にして、実際のスケジュールについて考えていきましょう。
まず3級ですが、「情報組織化と流通」、「情報の利活用」など全5分野から出題されます。上記の合格までの期間1か月半を目安とすると、1分野大体1週間ほどかけて学習を進めていくことをおすすめします。そうすることで、全分野の学習が終わった後に、総復習やまとめの時間を1週間ほど確保することができます。
次に2級ですが、「専門分野の情報」、「情報の最新技術」など全6分野から出題されます。上記の合格までの期間3か月を目安とすると、1分野2週間弱で学習を進めていくことをおすすめします。計画通り進められると、苦手分野の学習や総復習なども含めて約3か月で終わらせることができるでしょう。
最後に1級ですが、まず筆記試験の一次試験は「情報検索技術に関する知識と実践」、「情報の伝達と評価」など全7分野から出題されます。ですので、1分野2週間程度かけて学習を進めていきましょう。上手く進められると、3か月半程度で全分野の学習を終わらせることができます。また、面接試験の二次試験は「情報検索関連業務」「情報検索技術」など様々な分野から出題されます。ですので、2週間~1か月程度の期間を確保してしっかりと対策を練りましょう。合計すると、4か月~5か月で1級合格までたどり着くことができます。
検索技術者検定の勉強時間のまとめ
ここでは、検索技術者検定の勉強時間についてご紹介していきました。
級によって、合格までに必要な期間が大きく異なる試験だということがわかりましたでしょうか。興味を持った人は、是非この機会に取得に向けて勉強してみてください。