JTB総合研究所 (著)
出版社 ‏ : ‎ JTB総合研究所、出典;出版社HP

本記事では、旅行地理検定の勉強時間について詳しく解説していきます。

旅行地理検定とは、国内外の地理的環境や観光情報に関する知識を問う検定試験で、年2回実施されます。知識を問う試験なので、合格率が勉強量に依存する検定です。主に、旅行業界の職に就く方にとっては、この資格が業務に直結しますが、そうでない方でも、勉強することによってつけた知識のおかげで旅行がより有意義になることが見込めるでしょう。

この旅行地理検定は、「日本旅行地理」と「世界旅行地理」の2種類が実施されており、それぞれが初級、中級、上級の3段階に分かれています。日本旅行地理と世界旅行地理によって難易度が大きく変わることはないので、今回は、級のレベル別に勉強時間について考えていきたいと思います。

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必要な勉強時間

試験の出題内容や問題数をもとにすると、初級は50〜60時間ほど、中級や上級は80〜100時間程度の学習時間を確保する必要があると考えられます。

初級の出題内容は、『国内旅行地理ベーシック300+α』や『海外旅行地理ベーシック400』で取り上げられているものが中心となっているため、それをしっかりと押さえれば合格は難しくないでしょう。1項目を理解するのに5分程度時間をかけ、復習等を含めると50〜60時間程度になるという計算です。

しかしながら、中級は同書籍をもとにそれ以外の内容も出題され、上級に至っては書籍の内容に関係なく、広範囲の内容が問われます。したがって、初級での勉強に加えて白地図に書き込むなどの+αの学習をしなければならないため、上記のような勉強時間の確保が求められます。

特に上級は出題範囲が広い分、難易度も上がってくるため、それだけ必要となる勉強時間も増えるでしょう。

 

前提知識の有無

前の項で提示した勉強時間は一から学習を始める方という仮定で考えていました。前の球を合格していて、中級や上級に挑戦するという方など、前提知識がある方であれば、非有用となる勉強時間はもう少し少なくなってくるでしょう、しかしながら、出題範囲が広いことには変わらないので、油断せずに一つ一つ着実に知識をつけるようにしましょう。

 

必要な勉強期間

ここからは、上記で述べた勉強時間を確保するために必要な期間について考えていきます。旅行地理検定を受験される方は、学生や社会人の方がほとんどだと考えられるので、一日のなかで勉強に割ける時間は1〜2時間程度でしょう。

これをもとに考えると、初級であれば長くとも一ヶ月半、中級や上級は2ヶ月前後あれば、十分な勉強時間を確保できます。

前提知識の有無や休日の頻度などによっても変わってきますので、自分の状態をきちんと把握して、余裕を持って学習を開始するようにしましょう。

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学習スケジュール

それでは、実際に勉強を進めるにあたり、どのようなスケジュールを組めば合格に近づけるのでしょうか。

まず、初級に関しては先にも述べたように、『国内旅行地理ベーシック300+α』や『海外旅行地理ベーシック400』に掲載されている内容が主となるので、この書籍を繰り返し勉強しておけば間違い無いでしょう。

次に、中級についてです。中級は、上記に挙げた書籍の内容を中心に時事的な内容なども含めて出題されます。したがって、最初の1ヶ月程度で『国内旅行地理ベーシック300+α』や『海外旅行地理ベーシック400』の内容を抑え、その復習をしながら別の媒体で勉強をするという進め方が効果的でしょう。『国内旅行地理プラクティカル』『世界旅行地理プラクティカル』などがおすすめの書籍として挙げられるので、検討してみてください。

最後に、上級についてですが、基本的な勉強計画は中級と変わりません。しかしながら、検定の公式サイトでも「非常に高度な知識が要求されます。」と述べられていることから、知識を吸収しようというアンテナを常に張っておくことが重要です。また、昭文社の旅地図などの地図帳を併用して、学習した観光地などを逐一チェックするという方法も効果的です。上級の受験を考えている方は、なるべく早く学習を始めることをお勧めします。

 

旅行地理検定の勉強時間についてのまとめ

今回は、旅行地理検定の勉強時間について解説してきました。先にも述べたように、学習をすればするほど知識量は増えますので、合格に向けて学習を始めてみてはいかがでしょうか。

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