所得税法能力検定のおすすめテキスト・参考書・問題集

全国経理教育協会（全経）が実施している、経理や財務の知識・技術をはかる資格の一つである所得税法能力検定。経理や会計に関わる実務に役立てられることが出来て、就職や転職にも活かせるため、この資格を取得したいと思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんな所得税法能力検定に合格するためのおすすめのテキスト・参考書について説明していきたいと思います。

所得税法能力検定とはどのようなものか

ではまず、所得税法能力検定がどういった資格なのか簡単に説明していきたいと思います。所得税法能力検定とは、源泉徴収、確定申告、その他税務署への提出書類作成など、所得税の基本である個人事業主や新入社員などが身につけたい税務処理ができる知識や、実務での応用的税務処理など、所得税に関する計算などを問う検定試験です。

もう少し簡潔に言うと、所得税の基本処理知識や実務での応用的な税務処理能力を問う試験です。この資格を取得することによって、個人事業主や会社員が知りたい源泉徴収や確定申告の基本的な考え方や個人事業主が自分で確定申告をする場合の書類作成の仕方などの知識について知ることが出来ます。

企業で経理の仕事を行っている人は受けると、業務にも活かすことが出来て良いかもしれませんね。

所得税法能力検定の試験概要

次に、所得税法能力検定の試験概要について詳しく紹介していきます。
まず受験資格ですが、特になく、年齢・性別・学歴等に関係なく誰でも受験できます。資格区分としては、1級・2級・3級の3つです。試験方法は、どの級も共通して筆記試験で、試験形式は文章問題/仕分問題/計算問題という3つに分かれています。以下に詳しい試験概要を載せておきました。参考までにご覧ください。

 

 

 

所得税法能力検定のおすすめテキスト

それでは、ここで所得税法能力検定に合格するためのおすすめのテキストや参考書を紹介していきたいと思います。

1. 「演習所得税法」(公益社団法人 全国経理教育協会 編集)

 

まず1つ目は、公益社団法人 全国経理教育協会が編集している「演習所得税法」です。この本は、読む勉強と同時に、問題を解くことによって実力アップができるように各所に演習問題が配置されており、複雑で難しい税法を初心者にでもわかるように解説した、教育用の実践テキストです。また、巻末に総合演習問題も掲載されているので、所得税法能力検定試験対策としても万全の備えができる教材となっています。こちらは、2・3級用のテキストです。

 

2. 「入門税法」(公益社団法人 全国経理教育協会 編集)

2つ目は、こちらも公益社団法人 全国経理教育協会が編集している「入門税法」です。この本にも、先ほど紹介したものと同じように税法の説明や演習問題が収録されています。しかし、「入門」ということなので収録されている演習問題数が少なめです。ですから、税法に関する知識があまりない初学者の方はこちらのテキストから始めてみてもよいのかもしれません。

3. 「所得税法テキスト」

3つ目はこちらの、岩崎功さん著／奥田よし子さん監修の「所得税法テキスト」です。この本は、所得税法を初めて学習する方用に作られており、所得税法を学習しやすいように体系的に編纂し、法律の条文を尊重しつつわかりやすい表現に改めています。また、税法の理解を助けるために、豊富な設例と練習問題も掲載されています。さらに、こちらのテキストは、3級の出題範囲を完全に、また2級の範囲もほぼ網羅しているので、検定対策としてしっかり使うことが出来ます。

 

まとめ

以上、所得税法能力検定のおすすめのテキストについて紹介しました。受験資格がなく誰でも受けられる試験ですので、この機会に受けてみてはいかがでしょうか。その時は、ここで紹介した参考書を是非使ってみてくださいね。