最近多くの企業で受験が推奨されているので、個人情報保護士の認知度は高まってきています。個人情報保護士の資格取得を目指す人の中には、今後個人情報保護に関する仕事をしてみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、個人情報に関する仕事といってもなかなか具体的なイメージがつかないかもしれません。
そこで、本記事では個人情報保護士を活かせる仕事について紹介します。
幅広い社会人におすすめの資格
個人情報保護士は、個人情報の保護に精通し、適正な取扱や安全管理を身に付けたエキスパートです。試験では、情報化社会において個人情報を守るプロとしての知識が評価されます。法務部門でコンプライアンスに関わる仕事をしている人や管理職の人など、幅広い社会人におすすめの資格です。
試験は課題Ⅰ、課題Ⅱがそれぞれ70%以上の正答率であれば合格です。合格後に認定証書が発行されますが、法改正などがあるため有効期限が2年間となっています。更新にはオンライン講習会を年1度受講することが必要です。また、講習を4年間受講すると、「個人情報保護士 上級」の資格が付与されます。
過去の平均合格率は37.3%と少し低めですが、難易度自体はそれほど高くありません。ほとんど対策をせずに受験している人も多いため、しっかり対策を取っている人は合格できると考えて良いでしょう。
個人情報保護士が役立つ仕事、職種など
ここから、個人情報保護士が役立つ仕事について紹介します。どのような仕事でも役立つ資格なのですが、実際に個人情報保護士の資格保持者を優遇している仕事を紹介します。
1 情報セキュリティ担当者
一般的に、情報セキュリティ担当者は、情報セキュリティや個人情報保護に関するルールを策定などしたり、個人情報などのデータ取り扱い上のリスク対策を検討したりします。
個人情報保護について取り扱うので、個人情報保護に関する法令の知識や実務知識が必要になります。このような理由から、情報セキュリティ担当者には個人情報保護士の資格取得者が多くいます。
2 法務
法務部門では、業務のひとつに個人情報や機密情報の管理が含まれていることが多いです。また、管理だけではなく、個人情報の取り扱いに関する規則作成をすることもあります。担当業務によっては、個人情報保護士の資格を取得しておくと仕事がやりやすくなる場合もあります。
3 SE
意外かもしれませんが、SEも個人情報保護士を活かせる仕事です。
SEはさまざまなシステムを開発しますが、その中には金融決済システムや顧客管理システムなどの個人情報を扱うシステムも含まれます。そのため、個人情報保護に関する知識がシステムの開発の時に必要になります。SEは大切な情報を扱う仕事なので、個人情報保護士の資格を取得している人が多いです。
個人情報保護士の活かせる仕事、職種のまとめ
本記事では、個人情報保護士の活かし方について紹介しました。
たくさんの個人情報に触れたり、個人情報を管理したりする業務担当者には、個人情報保護士の取得者が多いです。
ですが、どのような仕事でも活かすことができるので、自分の仕事にはどのように活かせるのかを考えてみるのも良いと思います。