宅建とは、一般的に宅地建物取引士のことを指す言葉です。宅地建物取引士試験と区別するために、宅建士と呼ばれることもあります。宅地建物取引士になるためには、試験に合格した後、都道府県知事による登録を経て、宅建士証の交付を受けることが必要です。
宅建試験のスケジュールと注意点
宅建の試験は、例年6月に公告され、7月にインターネットか郵送で申し込むことになります。
正確な情報は、一般財団法人 不動産適正取引推進機構のホームページから確認することができます。
https://www.retio.or.jp/exam/
試験は、例年10月の第3日曜日となっていますが、令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で、12月にも試験日を設けられました。合格発表は例年12月上旬です。合格した場合、合格証書が郵送で送られてきます。
しかし、宅建の申し込みから合格・登録までには、注意すべき点もあります。そこで、このページでは、そうしたポイントを宅建試験のスケジュールに沿ってまとめていきたいと思います。
申し込み
・インターネット申込みの推奨環境に注意
・Macは推奨されていない
・ブラウザはEdge・Internet Explorer、Chromeのみ推奨
・郵送とインターネットで申込み期間が異なる
宅建の申込みには、郵送とインターネットの2種類の方法があります。
インターネット申込みはパソコンからの申し込みです。ただし、2021年7月現在で、推奨されているインターネット環境のOSはWindowsのみ、ブラウザは、Edge、IEとGoogle Chromeのみとなっています。
かつては、推奨ブラウザがEdge、IEのみでしたが、2020年度からChromeが推奨環境に含まれるようになったと見られます。
また、申込み期間が郵送とインターネットで異なっています。ホームページでしっかりと確認しましょう。
試験当日
・持ち物の確認を忘れずに
・荷物は減らした方が楽
・問題用紙に答えを書き忘れないようにしよう
試験会場に入るときには、受験票と身分証明書の提示が求められます。
試験を受けるときには、すべての通信機器を電源が入っていない状態で封筒に入れ、指示された場所にまとめて置くことになります。
問題を解く時は、解答番号発表後に自己採点をするために、問題用紙にも答えを記した方がよいです。自己採点をするときは、解答速報を発表するスクールの解答速報のページを確認してください。
合格発表
・試験日から合格発表までが長い
・合格基準点は合格率が15〜20%程度になるように決められる
・予想に振り回されすぎないように
試験日から合格発表までの期間がやや長いです。この間、合格基準点発表の予想が様々なスクールから発表されます。ただ、合格基準点を決める慣例的な目安はありますが、受験者の正確な得点分布を把握できないため、的中させることが難しいです。そのため、合格しているか微妙な点数の受験者は、当日までドキドキしやすいです。
合格発表日の0時に合格基準点の速報がSNSなどで上がりますが、どのアカウントから発表されるかは、きっちりと決められているわけではありません。そのため、検索やタイムラインで確認するケースが多いと思います。合格発表の時間は午前10時頃となることが多いです。
合格後
・宅地建物取引士として働くには、登録が必要
・登録と更新には費用がかかる
・登録しない選択肢もある
合格した場合、合格証書が申込みの際に指定した住所に郵送されてきます。簡易書留で送られることが多いです。封筒の中には、合格証書と登録までの手続きに関する案内が入っています。
登録の必要がなければ、そのままで問題ありませんが、宅建士として業務を行いたい場合は、実務経験が2年以上であればそのまま登録、そうでなければ登録実務講習の受講を経て登録という流れになります。登録には37,000円の手数料がかかります。
登録実務講習の相場は2万円前後となっているため、実務経験がなければ6万円近い費用がかかることになります。
合格から1年以上経過している場合は、法定講習を受講してから登録することになります。法定講習は、宅地建物取引士証の更新の際にも受講が必要で、最近の動向を学ぶために設定されています。法定講習でも講習費用がかかります。
試験の合格は生涯有効で、登録と更新に費用がかかるため、合格しても登録しない方は少なくありません。不動産取引に関心があっても、法律について知りたいと思わない方は、受けなくてよいのではないかと思います。
宅建合格までのスケジュールのまとめ
ここまで、宅建試験のスケジュールやそれぞれの段階で注意すべきことについて確認してきました。
試験の申し込みから宅建士として登録するまでに覚えておかなければならない点がいくつかあります。
この記事で注意点を確認しておくことで、いざというときに困らないようにしておきましょう。
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