リテールマーケティング検定は、流通業界唯一の公的資格です。販売技術やマーケティングスキルなど、幅広く実践的な専門知識を身につけることができます。

今回は、リテールマーケティング検定合格のために必要となる勉強時間について詳しく見ていきたいと思います。

販売スキルを学ぶ公的資格

リテールマーケティング検定は、日本商工会議所が主催している、流通業界唯一の公的資格となっています。その内容は幅広く、3級における現場での販売スキルから、1級では経営スキルまで学ぶことができます。

そのため、流通業界に限らず、多様な企業で取得が推奨されています。ビジネスの基礎知識が身につくため、就職活動前の学生にもおすすめです。

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出典:出版社HP

1〜3級について

リテールマーケティング検定は、1〜3級に分かれています。試験科目はすべての級で共通となっているため、3級から順に受験していくことで体系的に学習することができます。一方で、どの級にも受験資格は設けられていないため、いきなり1級から受験することも可能です。自分のレベルと目標に合った級を受験するのが良いでしょう。

異なる点として特に注意が必要なのは、「試験形式」と「合格基準」です。3級と2級では全て選択問題で計20問となっているのに対して、1級では選択問題10問、記述問題10問から構成されます。1級を受験する際にはこの対策も必要となることに注意してください。

合格基準については、3級と2級では各科目50点以上かつ全科目の平均点が70点以上で合格となるのに対して、1級では全科目70点以上の得点がないと合格になりません。

また、全ての級共通で、2021年度試験より全国のテストセンターで行われるネット試験方式(CBT方式に)変更され、自分の都合に合った日程での受験が可能となりました。

勉強時間はどれくらい必要か?

まず、リテールマーケティング検定の難易度と合格率ついてみていきましょう。

リテールマーケティング検定合格のレベルとしては、3級で販売員レベル、2級で売り場の管理者やマネージャーレベル、1級でマーケティング部門の責任者や経営者レベルとなっています。求められる能力としては、3級では「マーケティングの基本的な考え方や流通・小売業で必要な基礎知識・技術を理解している」こと。2級では「マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識を身につけている」こと。1級では「経営に関する極めて高度な財務予測等の経営管理について適切な判断ができる」ことが求められます。

合格率は、3級および2級では50〜70%と高く、比較的取得が易しい資格であると言えるでしょう。一方で、1級となると合格率は20%まで低下し、一気に難易度が高くなります。

それでは、次に合格のために必要な勉強時間がどれくらいかをみていきましょう。

合格に必要な勉強時間は3級で30時間程度、2級で60時間程度、1級で100時間程度と言われています。3級と2級では社会人経験のない学生の受験者の割合も多くなっていますが、1級では受験者の大半を社会人が占めます。社会人として実務経験を積んだ後にキャリアアップのために1級取得を目指すのがモデルケースと言えるでしょう。

勉強方法として主に挙げられるのは独学と通信講座です。2級までのレベルであれば、独学でも十分取得が可能な範囲だと思います。公式ハンドブックの他に、参考書も多数出版されています。一方で、1級となると専門性が高くなり、勉強期間も長くなるため、通信講座の受講もおすすめです。検定を主催している日本商工会議所指定の通信講座もあるため、初学者の方や、独学に自信のない方は一度検討してみてはいかがでしょうか。

リテールマーケ勉強時間の勉強時間のまとめ

今回は、リテールマーケティング検定の勉強時間をテーマにまとめてきました。

リテールマーケティング検定の難易度は級によって大きく開きがあるため、自分の受験するレベルに見合った勉強時間が必要となります。勉強ツールを上手く使い分けて、ぜひ合格を勝ち取ってください。

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出典:出版社HP