「IT全般の知識を身に付けたけど、どの資格を取得するべきか分からない」「IT業界で働くわけではないけれど、ある程度のITスキルを証明したい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、「IC3」というIT資格です。耳にしたことがないという方もいるかもしれません。しかしこちらの資格は、認知度はそこまで高くありませんが世界的な資格です。
本記事では、そんなIC3を合格するためにおすすめ参考書について詳しくご紹介していきます。
IC3の概要
IC3(アイシースリー)とは「Internet and Computing Core Certification」の略で、コンピューターやインターネットに関する基礎知識とスキルを総合的に証明する国際資格です。世界78か国、19の言語で実施されている、世界的なITリテラシー資格試験です。そのため、信頼性の高い資格として評価されています。
専門的なIT資格へのステップアップあるいは就職や転職時のPCスキルの証明のためにおすすめできる資格の1つです。
それでは、IC3の試験概要に関して以下にまとめていきます。
コンピューティング ファンダメンタルズ | リビング オンライン
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キー
アプリケーションズ |
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試験時間 | 50分 | ||
問題数 | 45~50問前後 | ||
出題方式 | CBT方式 | ||
受験料(一般) | 1科目:5,500円 3科目:14,850円 | ||
受験料(学生) | 1科目:4,400円 3科目:13,200円 | ||
試験範囲 | モバイル機器、ハードウェア、ソフトウェアアーキテクチャ、バックアップと復元、ファイルの共有、クラウドコンピューティング、セキュリティ | インターネットの利用、一般的に使用される機能、電子メールの利用、予定の管理、ソーシャルメディア、オンラインコミュニケーション、オンライン会議、ストリーミング、デジタル社会の原則、モラル、スキル
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一般的な機能、ワープロソフトの利用、表計算ソフトの利用、データベースの基本概念、プレゼンテーションソフトの利用、アプリの利用、画像の編集 |
IC3は、「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビング オンライン」の3科目の試験で構成されています。受験資格は特になく、誰でも受験することができます。
コンピューティングファンダメンタルズでは、モバイルやハードウェア、ソフトウェア、OSの知識や操作方法、クラウドやセキュリティ、トラブルシューティングに関する基本的な知識など、コンピューター全般の基礎などについて問われます。
キーアプリケーションズでは、ワープロソフトや表計算ソフトなどの代表的なアプリケーションに共通する機能や各々の操作方法が内容として出題されます。
リビングオンラインは、インターネットやネットワーク悪環境でコンピューターを活用する際に必要となる基本的な知識と操作方法、ルールなどが問われます。
試験時間は3科目共通の50分、受験料は一般と学生で価格が1,000円ほど異なります。
IC3の試験の対策ポイント
IC3では、受験者数も合格率も非公開となっています。他の資格と比較すると、P検3級程度のレベルと言われています。
テキストなどに沿って試験範囲の勉強をすれば十分合格が望めるレベルです。そのため、難易度としては易しめと言えます。IC3(3科目)に合格するために必要な勉強時間は、初学者の場合で60~80時間ほどです。
それでは、IC3の試験の対策ポイントを見ていきましょう。
まずは、公式のテキストを使って勉強をするのがおすすめです。コンピューター全般の知識を身に付けるには、全体像を身に付けながらも用語をインプットしていく必要があります。前提知識がある場合は別ですが、初学者の方は基本から体系的に学習していきましょう。
また、動画を利用しての対策もおすすめです。IC3の公式ホームページから「基礎から学ぶITリテラシー講座」という無料の対策動画を視聴することができます。こちらの講座は1章~4章の計30回で構成されています。ぜひチェックしてみてください。
https://ic3.odyssey-com.co.jp/study/gs4_lo_video.html
IC3のおすすめ参考書
それでは、IC3を独学で勉強する上でおすすめの参考書7選をご紹介します。
1.コンピューターの基礎知識 (デジタルリテラシーの基礎シリーズ)
デジタルリテラシーの基礎シリーズの1冊目で、コンピューティングファンダメンタルズに対応している対策本です。コンピューターの基本的な使い方からネットワークの基本、トラブルシューティングまで丁寧に解説されています。巻末の問題を解くことで、合格するための得点力が身に付きます。
2.インターネットの基礎知識 (デジタルリテラシーの基礎シリーズ)
デジタルリテラシーの基礎シリーズの2冊目で、リビングオンラインに対応している対策本です。インターネットや電子メール、SNSを利用したオンラインコミュニケーション、そしてデジタル社会におけるルールやモラルが分かります。試験対策としてだけではなく、インターネット社会を生きる上での基本的な知識を身に付けることのできる1冊です。
3.アプリケーションソフトの基礎知識 (デジタルリテラシーの基礎シリーズ)
デジタルリテラシーの基礎シリーズの3冊目で、キーアプリケーションズに対応している対策本です。ワープロソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの基本操作だけでなくデータベースの基本概念などがわかりやすく解説されています。アプリケーションソフトを利用する上で必要不可欠な知識が身に付く、内容の充実した1冊となっています。
4.IC3 公認テキスト グローバルスタンダード3対応 (よくわかるマスター)
IC3のコンピューティングファンダメンタルズ、リビングオンライン、キーアプリケーションズの3つの試験に対応している対策書です。3科目とも受験される予定の方はこちらが非常におすすめです。1冊で試験範囲を網羅することができるため、しっかりと勉強することによって合格が望めます。
5.IC3 公認テキスト コンピューティングファンダメンタルズ グローバルスタンダード3対応
IC3のコンピューティングファンダメンタルズに対応した公認テキストです。コンピューターの基本からネットワークの基本までしっかりと学ぶことができます。各章の終わりに確認問題がついているため、しっかりとアウトプットすることができます。
6.IC3 公認テキスト リビングオンライン グローバルスタンダード3対応
IC3のリビングオンラインに対応した公認テキストです。電子メールやSNSの使い方や、インターネット社会における情報倫理などを学習することができます。確認問題を解くことで、知識の定着度を確認することができます。
7.IC3公認テキスト キーアプリケーションズ グローバルスタンダード3対応
IC3のキーアプリケーションズに対応した公認テキストです。ワープロソフトや表計算ソフトなどのアプリケーションを使う上で必要な知識を集中的に学習できます。章末の確認問題によって、インプットだけでなくアウトプットまですることができます。
コンピューティングファンダメンタルズを受験予定の方は「1・5」がおすすめです。リビングオンラインを受験される方は「2・6」、キーアプリケーションズを受験される方は「3・7」がおすすめです。
3科目を全て受験される予定の方は「5」がおすすめとなっています。
IC3のおすすめ参考書のまとめ
ここでは、IC3のおすすめ参考書7選をご紹介しました。
IC3はそこまで難しい資格ではないため、比較的挑戦しやすい資格であるといえます。さらに、世界的に認知されている資格であり、客観的なITスキルを証明するのには十分です。
国家資格であるITパスポートやコンプティア資格などのIT資格の足掛かりとして、この機会にIC3の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。