「文書情報管理士検定ってどのくらい難しいのだろう?」
こうした疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
文書管理の能力がどれくらいあるかを測る文書情報管理士検定。この資格の難易度がどのくらいのものか知りたい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、文書情報管理士検定の難易度について詳しく解説していきます。
文書情報管理士検定とは?
文書情報管理士検定とは、2001年から実施されている検定試験です。文書情報における作成や取得、保存などの総合的な文書情報の管理能力を問う内容になっています。資格区分としては、2級、1級、上級の3種類に分かれています。受験資格は、2級は特に設けられていませんが、1級は2級合格者、上級は1級合格者という規定があります。
試験の級の違いについて
文書情報管理士検定の試験の違いについての概要は以下の表の通りです。
2級 | 1級 | 上級 | ||
試験方式 | CBT択一選択式 | CBT多肢選択式 | ||
問題数 | 80問 | |||
合格基準 | 70%以上の正答率 | |||
試験時間 | 90分 | |||
受験資格 | なし | 文書情報管理士検定
2級合格者 |
文書情報管理士検定
1級合格者 |
|
受験料 | 11,000円 |
各級別の合格率
文書情報管理士検定の近年の合格率を級別に以下の表にまとめたので、ご覧ください。
2級 | 1級 | 上級 | |
20年実施 | 74.3% | 65.3% | 67.4% |
19年実施 | 87.1% | 68.8% | 73.9% |
18年実施 | 70.1% | 63.7% | 57.1% |
こちらの表から近年の合格率を平均してみると、2級では約8割弱、1級・上級では6~7割程、ということがわかりました。このことから、2級の合格率は高く、1級・上級の合格率も比較的高い傾向にあるということがわかります。また、1級よりも上級の方が各年によって起こる合格率の変動が大きいことが見て取れるでしょう。
いずれにしても、合格率は6~8割ほどのため、合格率が高い試験だと言えます。
各級別の難易度
上記で示した合格率を参照すると、難易度は比較的易しいと想像できるのではないでしょうか。しかし実際は、どの級を受けるかによって変わってきます。
まず2級は、文書情報管理士検定のなかで一番レベルの低い級かつ、合格率も高く、文書情報管理に関する基礎的な知識しか必要とされないため、難易度は比較的易しいです。1級は、2級より合格率は低くなり、必要とされる知識が高度化・専門化されるため、2級よりは難易度が上がります。上級は、合格率は1級とさほど変わらないですが、単に知識や技術を持っているかではなく、それらの情報を分析して本質を捉える力が求められるため、1級より難易度はさらに上がります。
このように、難易度は各級によって変わってくるため、それ相応の対策が必要になります。ただ、一番難易度の高い上級でも合格している人は半分以上いるため、そこまで難しい試験というわけでもありません。
級 | 内容 | 時間 |
上級 | 1級の能力に加え以下の能力
・顧客の問題点や課題の本質を明確化できる課題分析能力とシステム構築能力 ・保存性、原本性など文書情報管理の専門的知識および提案能力 ・高い費用対効果を発揮できるコスト意識及び能力 |
90分 |
1級 | ・2級の能力に加えその専門知識及び実技応用能力
・文書情報マネジメントの作業に従事する作業者に対する指導力 |
90分 |
2級 | ・電子化文書関連、マイクロ写真関連の基礎知識及び実技能力
・文書情報マネジメントに関わるハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク 関連の基礎知識 ・文書情報マネジメントに関する日本特有の法令、標準規格の基礎知識 |
90分
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文書情報管理士検定の難易度のまとめ
ここでは、文書情報管理士検定の難易度についてご紹介していきました。
級によって難易度が変動するが、比較的挑戦しやすい試験だということがわかりましたでしょうか。興味がある人は、是非取得に向けて学習してみてはいかがでしょうか。