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C言語は、汎用性の高い人気のプログラミング言語です。さまざまなシステムを支えている技術で、幅広い分野で活用されています。
そんなC言語のスキルを証明することのできる「C言語プログラミング能力認定試験」をご存じでしょうか。
本記事では、そんなC言語プログラミング能力認定試験に独学で合格するためにおすすめの参考書・問題集をご紹介していきます。
C言語プログラミング能力認定試験とは
C言語プログラミング能力認定試験とは、C言語の基本知識やスキルレベルを測定する資格試験です。これ以外にもサーティファイが運営している資格で、「Javaプログラミング能力認定試験」というJavaの資格もあります。
C言語プログラミング能力認定試験の概要を以下の表にまとめました。
1級 | 2級 | 3級 | |
試験時間 | 150分 | 90分 | 60分 |
合格基準 | 得点率60%以上 | ||
出題形式 | 実技試験 | 筆記試験 | |
受験資格 | 特になし | ||
受験料 | 7,800円 | 6,400円 | 5,200円 |
認定基準 | C言語を駆使し、応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)が作成できる能力を有する。
また使用しているOSについて理解をしている。 |
小規模のプログラム(500行程度)が適切に(理路整然、簡潔、正しく、速く)書ける。
また各種基本アルゴリズムを理解している。 |
C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける。
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C言語プログラミング能力認定試験は、1級・2級・3級の3つのレベルに分けられています。試験時間と受験料は級ごとに異なりますが、合格基準は全ての級で変わらず60%以上となっています。
受験資格は特にないため、どなたでも受験をすることができます。出題形式は、2・3級は多肢選択式のマークシート形式で、1級はパソコンを使った実技試験となっています。
合格率は平均65%ほど、資格としては比較的易しめの試験と言えます。そこまで難しくないので、IT資格の中でも挑戦しやすい資格といえます。
就職や転職にも役立つというメリットはありますが、履歴書に書くなら2級以上の取得が望ましいと言われています。もちろん初心者の方でしたら、3級からのスタートがおすすめです。
C言語の対策ポイント
C言語プログラミング能力認定試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、以下の表の通りです。
3級 | 110時間 |
2級 | 100時間(3級取得後) |
1級 | 70時間(2級取得後) |
このように、未経験から1級まで目指すには累計で300時間は必要になる計算です。
それでは、対策ポイントについて簡潔に説明していきます。
まずは参考書を使って、C言語の基本から学習していきましょう。知識が身に付いたら、問題集を解くのがおすすめです。
またどのプログラミング資格でも共通する対策となりますが、実際にその言語を動かしてみることが重要です。2級と3級はマークシート方式ではありますが、実際の環境でC言語を動かすことで、理解も一層深まります。
1級に関しての対策としては、試験会場でのビルドチェックに使う「Borland C++ Compiler」のコンパイル方法をチェックしておきましょう。実技試験となるため、本番の環境に慣れておくことが重要です。
C言語プログラミング能力認定試験のおすすめ参考書
それでは、C言語プログラミング能力認定試験に独学で合格する上でおすすめの参考書をご紹介していきます。
1.C言語プログラミング能力認定試験 3級過去問題集
C言語プログラミング能力認定試験の3級の過去問題集です。6回分が収録されているため、演習を繰り返すことで試験問題のレベルを知り、合格に近づくことができます。3級を受験される方は、こちらの問題集がおすすめです。
2.C言語プログラミング能力認定試験 2級過去問題集
C言語プログラミング能力認定試験の2級の過去問題集です。過去問題が6回分収録されているため、C言語の知識を定着させることができます。2級を受験される予定のある方は、こちらの問題集がおすすめです。
3.C言語プログラミング能力認定試験 1級過去問題集
C言語プログラミング能力認定試験の1級の過去問題集です。2級・3級とは異なり、4回分の過去問題が掲載されています。1級対策には問題集の仕様が必須となります。1級を受験される方は、こちらの問題集を利用するのがおすすめです。
4.新C言語入門 シニア編
C言語を独習する方には必携の、C言語の入門書です。C言語の文法など体系的な知識を習得することができます。内容のボリュームもあるにもかかわらず、丁寧で詳細な解説がされています。初心者の方にもおすすめですが、ある程度の経験者の方でも知識の深堀ができるため、復習やリファレンスとしても使える1冊です。
5.わかりやすいC 入門編
「解説→まとめ→練習問題」の3ステップで学べる、C言語の独学本となっています。C言語の学習者が躓きやすい「ポインタ」という概念も分かりやすく解説されているため、挫折することなく学習を進めることができます。はじめてのプログラミング学習に最適の1冊です。
6.スッキリわかるC言語入門
楽しく、深く、そして効率よく学べる、必ず理解できるC言語入門書です。学習する上で生じる疑問も解消してくれる、学習者をしっかりサポートしてくれるテキストです。豊富な図解や対話形式の解説によって、プログラミングの基礎がしっかりと身に付きます。
7.新・明解C言語 入門編 (明解シリーズ)
最初の一歩から丁寧に解説された、初心者にもやさしいC言語の学習書です。豊富な図表や演習問題によって、C言語の基本スキルが確実に身に付きます。語り口調の解説が非常に分かりやすく、初心者が躓きやすいポイントが絞って解説されているのも特徴です。全ての学習者に最適な1冊です。
8.作って身につく C言語入門
実際にゲームを作ってプログラミングの基本をマスターすることができる、C言語の実践書です。インストールの方法から始まり、基本から丁寧に解説されているため、プログラミングの基礎が身に付く1冊です。目的意識を持って学習をすることができるため、C言語のスキルアップが期待できます。
「1・2・3」のうち、自分の受験する級の公式問題集を使いましょう。「4・5・6・7・8」は、自分のレベルに合わせて1冊は参考書として使うのがおすすめです。また、「4・5・6」はC言語プログラミング能力認定試験を運営しているサーティファイの推薦書籍となっています。
C言語プログラミング能力認定試験のおすすめ参考書のまとめ
いかがだったでしょうか。ここでは、C言語プログラミング能力認定試験のおすすめ参考書について詳しくご紹介してきました。
C言語スキルがあれば、就職や転職の際に非常に有利になります。C言語は、プログラミングスキルの根本ともいえる価値の高い言語でもあります。さらに、基本情報技術者試験の午後対策にも繋がる知識が身に付きます。
C言語を扱っているエンジニアの方や少しでも興味のあるという方は、ぜひC言語プログラミング能力認定試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。