プロジェクトマネジメントの経験がある方の中には、一度はPMP資格の取得を考えたことがある方がいるのではないでしょうか。PMPは認知度が高く、取得によってさまざまなメリットを得られます。

ここでは、そんなPMPに合格するためのおすすめ参考書についてご紹介していきます。

PMPの概要

PMP®(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)とは、PMIが認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格のことです。

試験科目は6つのカテゴリー(プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、コントロール、終結、責任)に分けられて出題されています。問題数は200問です。また、この200問のうち25問はダミー問題であり、PMP資格者として適性があるかを判断される材料になっています。

受験料は約45,000円です。受験資格は以下のようになっています。

大卒の方の場合は「直近8年間に3年以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること」、高卒の方の場合は「直近8年間に5年以上かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること」が必要条件となっています。

受験資格に加えて、35時間以上の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講をしなければなりません。このように、プロジェクトマネジメントの経験を積んだ者のみが受験することが可能な資格となっています。

PMPの合格率は公表されていませんが、約60~70%と言われています。受験資格のハードルが高いことから、難易度はやや難しめと言えます。

PMPの対策ポイント

PMPに合格するために必要な勉強時間の目安は、100時間程度と言われています。学習期間は2~3か月ほどで十分合格することができるでしょう。

それでは、PMPの対策ポイントを説明していきます。

まずは、模擬問題をひたすら解きましょう。PMPの試験に必要な知識を参考書で身に付けたら、ひたすら問題演習を繰り返しましょう。

そのあとは、PMBOKのガイドブックを読み込みましょう。PMBOKをしっかりと読み込むことで、プロジェクトマネジメントの知識体系の基本が身に付きます。

PMPのおすすめ参考書

それでは、PMPのおすすめ参考書をご紹介していきます。

1.プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)

プロジェクトマネジメントの知識体系であるPMBOKの知識が学べる教科書のような1冊です。プロジェクトマネジメントの戦略やビジネスに関連する知識に重点が置かれているため、実務に役立つ知識が身に付きます。かなりのボリュームがありますが、丁寧に読み込むことで合格に必要な基本理解が深まります。

Project Management Institute (著)
出版社 ‏ : ‎ Project Management Inst、出典:出版社HP

2,PMPパーフェクトマスター

PMP5,000人を輩出した講師陣による、最短合格への最適な対策本です。試験の対策ポイントと練習問題で復習をすることができ、200問収録されている模擬問題でアウトプットをすることができます。PMBOKに準拠しており、執筆陣の経験とノウハウも生かされているため非常に有用です。

伊熊 昭等 (著), 海部 雅之 (著), 鈴木 安而 (著)
出版社 ‏ : ‎ 評言社、出典:出版社HP

3.PMP試験 合格虎の巻

PMPの試験学習を始める上で最初の1冊としておすすめの参考書です。知識分野別に重要ポイントが解説されており、インプットしやすい構成となっています。さらに収録されている章末問題と模擬試験を活用することで、合格に必要な得点力を身に付けることができます。

庄司敏浩 落合和雄 (著)
出版社 ‏ : ‎ アイテック、出典:出版社HP

4.合格ターゲット PMP試験問題集

PMBOKに完全対応した、PMP試験問題集の決定版です。本番試験レベルのクオリティの高い問題が収録されており、効率よくPMPに合格できるスキルが習得することができます。間違いやすいポイントなどもその都度解説されているため、つまずくことなく学習が進められます。出題頻度についての掲載もあるため、効率よく学ぶことができます。

山戸 昭三 (編集)
出版社 ‏ : ‎ オーム社、出典:出版社HP

5.図解入門よくわかる 最新PMBOKの基本

豊富な図解で分かりやすく解説された、PMBOKのガイド本となっています。理解の難しい専門用語やカタカナ用語がかみ砕いて解説されています。PMBOKの内容が網羅されているため、辞書のように使うこともできます。初心者から上級者までおすすめできる1冊です。

鈴木 安而 (著)
出版社 ‏ : ‎ 秀和システム、出典:出版社HP

6.プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門 PMBOK対応版

プロジェクトマネジメント標準手法PMBOKの非常に分かりやすい解説書となっています。基本から要点を絞って解説されていますが、PMBOKの知識体系が実際にどのように使われているのか、具体的な場面までイメージすることができます。すぐに実務に役立てられる1冊です。

広兼 修 (著)
出版社 ‏ : ‎ オーム社、出典:出版社HP

7.マンガでわかるプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとPMBOKの基本が、マンガを通じて楽しく学ぶことができます。漫画と解説の繰り返しで学習をすることができるため、知識として定着しやすいです。プロジェクトマネージャ試験の勉強初め、PMBOKガイドの前段階の1冊としておすすめです。

広兼 修 (著), トレンド・プロ (編集), さぬきやん (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ オーム社、出典:出版社HP

8.Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

Webプロジェクトに必須のフレームワークやプロジェクトマネージャとして必要な心構えを学ぶことのできる、PMBOKのノウハウ本です。PMBOKの基本だけでなく実用的なテンプレートも収録されています。スキルアップやキャリアアップをしたいと考えているWebディレクターやプロジェクトマネージャの方に必携の1冊です。

林 千晶 (著), 高橋 宏祐 (著)
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社、出典:出版社HP

「1・5・6」でPMBOKの知識体系を学び、「2・3・4」でPMPの試験対策を行うことができます。それぞれ1冊ずつ対策として使うのがおすすめです。

プロジェクトマネジメントへの理解に関して不安がある方は「7」を利用して全体像の復習をするとよいでしょう。「8」は応用的な内容となっているため、試験対策だけでなく実務にも直結するスキルを身に付けたいという方におすすめです。

PMPのおすすめ参考書のまとめ

本記事では、PMPに独学で合格する上でおすすめの参考書を解説しました。

PMPは世界中で認知されている国際資格です。スキルアップやキャリアアップが望めるこちらの資格取得は、どのような業界においてもアピールポイントになる利点があります。

プロジェクトマネジメントに携わっている方でスキルアップなどをお考えの方は、ぜひPMPの受験を検討されてみてはいかがでしょうか。