「QC検定に合格したいけどどのくらいの時間勉強すれば良いかわからない…」
こうした疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
品質管理に関する知識をどの程度持っているか、その能力を測る、QC検定(品質管理検定)。この資格に合格するために必要な勉強時間がどのくらいのものか知りたい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、QC検定の勉強時間について詳しく解説していきます。
QC検定とは、年2回(3月と9月)実施されている民間の検定試験です。日常生活やビジネスをする上で不可欠であり、日本で多く実施されている様々な商品の品質管理についての知識や理解度を問う内容になっています。4級、3級、2級、準1級、1級と5つの資格区分があります。ただし、準1級は1級の1次試験に合格した場合に授与されるものであり、準1級そのものの試験は存在しません。受験資格は特に設けられていないため、基本的には誰でも受験することが可能です。
級別の勉強時間
一般的に合格に必要な勉強時間は、4級では50時間程度、3級では100時間程度、2級では200時間程度、1級では300時間程度と言われています。これらの勉強時間を比較してみると、3級から2級に上がると必要な勉強時間が100時間と大幅に増え、必然的に難易度も高くなることがわかります。もちろん、1級は2級のさらに100時間多い勉強時間が必要なため、難易度も2級よりはるかに高いと言えるでしょう。
前提知識の有無
上記で紹介した勉強時間は、初学者の場合の目安です。既に前提知識がある⽅でしたら、各級とも、上記で示した時間より少ない勉強時間で合格できる可能性があります。ただ、2級や1級は比較的難易度が高いため、多少の知識や経験があっても、それぞれ100時間程度、150時間程度は必要になってきます。ですので、⾃分の今の実⼒を確認して、しっかりと対策を練っていくことが重要になります。
必要な学習期間
では、どれくらいの期間勉強を続ければ良いのかを紹介します。
1日2時間程度の勉強を毎日行うと仮定すると、大体1か月~5か月ほどで合格することができる計算になります。級別に見ていくと、4級は1か月程度、3級は2か月前後、2級は3か月~3か月半程度、そして1級は5か月程度で合格できる、ということになります。
しかし、これは毎日2時間の勉強を続けた場合であり、社会人などで毎日資格の勉強ができない人は、合格までにもう少し長い期間を要するでしょう。逆に1日3時間勉強すると、2級は2か月~2か月半程度、1級は3か月~3か月半程度と短い期間で合格できる計算になります。そのため、しっかりと事前に学習計画を立てて、試験勉強に臨むことが大事です。
学習スケジュール
上記で紹介した、毎日2時間程度の勉強で必要な約1か月~5か月の期間を基にして、実際のスケジュールについて考えていきましょう。
まず4級ですが、実践分野からは6項目、手法分野からは2項目、企業活動の基本分野からは2項目の合計10項目が出題されるため、1週間で2~3項目進めていくことをおすすめします。次に3級ですが、実践分野からは5項目、手法分野からは7項目の合計12項目が出題されるため、1週間で2項目進めていき、残りの期間で総復習や問題演習に時間を費やすことがおすすめです。
次に2級ですが、実践分野からは7項目、手法分野からは10項目の合計17項目が出題されるため、1週間で1~2項目進めていき、余った期間に苦手分野の演習や過去問に手を回すと良いでしょう。最後に1級ですが、実践分野からは5項目、手法分野からは16項目の合計21項目が出題されるため、1週間で1項目ずつ進めていき、残りの期間で総復習や論述の対策の学習をすると良いでしょう。
QC検定(品質管理検定)の勉強時間のまとめ
ここでは、QC検定の勉強時間についてご紹介していきました。
学習計画を立てて、しっかりと勉強時間を確保することが合格への近道です。興味がある人は、是非この機会に取得を⽬指してみてはいかがでしょうか。