今も昔も仕事を持つ保護者にとって重要な子どもの預け先にまずあげられるのが保育所!
ここでは保育所で働く保育士のやりがいについてご紹介していきます。

保育士って?

保育士とは、厚生労働大臣が認定する保育資格を取得しており、保護者に代わって未就学児の保育する人のことをいいます。

ただ単に子どもを預かり、お世話するだけではなく、乳児から小学校就学までの異年齢の子ども達の身の回りのお世話をしながら心身の成長のお手伝いをします。また、発達にあわせた遊びや活動を展開できるようにカリキュラムを考え、季節の行事を企画し、1日の出来事を連絡ノートに書いたりもします。

また、子どもの健やかな成長のために、保護者や他機関との連携をとることも重要な仕事です。
近年は保育に対するニーズの多様化により、保育所以外にも、児童福祉施設、企業主導型保育所、認定こども園、学童保育、院内保育所、託児ルーム、幼児教室など、活躍の場が広まっています。

保育士のやりがいはどこ?

一般に保育士のマイナスなイメージに、「重労働なのに給料が安い」、「サービス残業が多い」、「女性ばかりだから出会いがない」、「人間関係が嫌」、などのイメージがありますが、本当に保育士の仕事はそれだけでしょうか。実際には、大変だけど、それを超える「やりがい」があるからこそ、人気の職業なのではないでしょうか。
そこで、保育士の「やりがい」についてご紹介します。

子どもの成長が感じられる時

・今までは先生任せだったのに、いつのまにか自分で着替えるようになった。
・保育園で初めて歩いた。
・おむつ離れして一人でトイレができるようになったことを嬉しそうに教えてくれる。
・友達と喧嘩ばかりしていたのに、話し合うことできるようになった。
・困っている友達に声をかけて助けようとする意思がみられるようになった。

保育所などの集団生活を行う中で、他の子の様子を見て真似しできるようになったり、できるように頑張る姿、子ども達に仲間意識が出来るのを身近に見ることが出来ます。毎年、赤ちゃんだった子ども達が誇らしげに卒園していく姿に感動せざるを得ないでしょう。

子どもと信頼関係ができた

・ママから離れなれなくて毎日泣いてばかりだったのに、先生おはよう〜と言って走ってきてくれるようになった。
・「先生大好き!」と言ってくれる。
・今までは自分の意見を絶対曲げなかったが、コミュニケーションをとるにしたがって保育士の話も聞き入れてくれるようになった。

クラス担任になると、子ども達と先生の間には特別な絆が生まれます。最初はお互い様子見で、わざと先生が困ることをしてどんな反応をするのか見る子どももいますが、時間をかけてコミュニケーションをとることで特別な絆が生まれていき、子どもにとって外の世界で心を許せる特別な存在となっていきます。

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出典:出版社HP

子どもの笑顔を見たとき

・目が合った時に「先生」と言って笑顔で声をかけてきた時。
・出来なかったことを保育士と一緒に練習し出来た時の笑顔。
・昼寝から目が覚めた時に嬉しそうにかけよってくる姿。

子どもの純粋無垢な笑顔に出会えた時には、心から保育士の仕事に大きなやりがいを感じられます。時に保育士は、保育運営や安全管理について緊張感をもって仕事をしているため、悩む時もあります。そんな時、子どもの笑顔は癒しや励ましとなり、立ち直るきっかけを与えてくれています。

行事やイベントを通して

入園式や運動会、夕涼み会やクリスマス会など、1年を通してさまざまイベントがあります。その行事のためにカリキュラムを作ったり、看板を手作りしたりするなど、計画・準備のために仕事が急増し忙しくなります。また、そのイベントの担当になった時には責任に押し潰されそうになります。
しかし、子どもと一緒にその行事に向けて練習し成功させようという気持ちがモチベーションとなり、イベントが無事に終わった時の達成感は保育士としての喜びにもつながるでしょう。
また、1年の行事やイベントを通して、大人になっても純粋に季節や日本の文化を感じられるのも魅力の一つです。

保護者から感謝の言葉をもらった時

保育士は、家庭のことや保育所での様子などについて保護者とまめに連絡し合い、子どもの成長を一緒に見守ります。
保護者の悩みも性格も千差万別なので大変そうと思われがちですが、ほとんどの保護者は「いつもありがとうございます」「先生が担任でよかったです」など感謝の気持ちを持ってくれています。保護者から感謝の気持ちを伝えてもらえた時は、頼りにしてもらえていると実感し、保育のプロとしての自信にもつながりますし、温かい気持ちになります。
保護者にとっても保育士は身近な理解者なのかもしれません。

保育士を通して

子どもはたくさんの個性の集まりです。もともとの性格の違いや育ってきた生活環境、家庭でのしつけの違いもまちまちです。だからこそ保育には正解がありません。

保育所は0歳から6歳児までが対象なので、各学年の担任になっても6年かかります。そのため、「あの子の対応はどうしたら良いのだろう」「どうやったらクラスがまとまるのだろう」「この学年に適した遊びや運動はなんだろう」など常に考え、応用しながら新しい保育をしていくことが求められています。

それは、一見大変なようですが、違う見方をすれば毎日同じことの繰り返しがない、新しい毎日なのです。普段、自分は成長している!と実感しにくいですが、ふと自分を振り返った時に保育士として出来るようになったことを探すと、確実に成長できていることが沢山あります。
保育士は自分も成長し続けることができるのです。

保育士のやりがいのまとめ

今回は保育士のやりがいについて紹介しました。保育士は一見責任も重く大変だけど、それ以上のやりがいがあるからこそ続けられる仕事だと思います。

毎日、大きな声で笑ったり、時には叱ったりもするけれど、こんなにも笑顔であふれている仕事は他では得られないでしょう。
子どもの成長を日々実感し、子どもの一喜一憂に感動できるのは、保育士ならではの楽しさではないでしょうか。

保育所にはいわゆる「ブラック保育園」と言われるところも残念ながら存在します。保育士の仕事は好きなのに働いている保育所が給料の未払いやモラルハラスメント、過剰な労働を強いるような保育所なら違う保育所に転職しましょう。やる気がもったいないです。

保育士のやりがいを再確認し、さらに魅力のある保育士になってもらえたら嬉しいです。

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出典:出版社HP