非破壊検査を行う業界では必須の資格となっているのがエックス線作業主任者です。
今後受験を検討している方が一番気になるのは、試験の難易度や合格率ではないでしょうか。
そこで本記事では、エックス線作業主任者の難易度について詳しく解説していきます。
エックス線は、病院ではレントゲンで、工場や建設現場では物の内部の欠損や傷を調べるために使われています。一方で、エックス線は放射線の一種のため、取り扱いを間違えると人体に悪影響を与えてしまいます。そのため、エックス線を安全に利用できるように現場の監督や安全管理にあたるのがエックス線作業主任者です。
試験の概要
エックス線作業主任者の試験の概要は以下の表のとおりです。
試験科目 | 出題数 | 配点 | 試験時間 |
エックス線の管理に関する知識 | 10問 | 30点 | 4時間
(1科目免除者は3時間、 2科目免除者は2時間) |
関係法令 | 10問 | 20点 | |
エックス線の測定に関する知識 | 10問 | 25点 | |
エックス線の生命に与える影響に関する知識 | 10問 | 25点 |
エックス線作業主任者の試験は特にレベルや内容によって分けられておらず、1種類のみとなっています。
試験はマークシート形式で行われる4科目からなり、試験時間は4時間です。第2種放射線取扱主任者免状の交付を受けている場合や、ガンマ線透過写真撮影作業主任者免許試験に合格している場合は一部科目が免除となります。該当する可能性がある場合は公式サイトにてご確認ください(公式サイト:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku701.htm)。
試験科目ごとの得点が40%以上かつ、合計得点が60%以上で合格となります。
試験は全国6カ所のセンターにて複数日程で行われています。試験手数料は6,800円です。
受験資格は特に設けられていませんが、免許の交付対象が18歳以上となっていますので、18歳未満の方は注意してください。
各級別の合格率
2020年度試験のエックス線作業主任者の合格率は、53.7%です。
合格率も年度によって大きく変化するわけではなく、大体50〜60%程度となっています。
各級別の難易度
合格率からも分かるように、難易度は「普通」です。
内容としては、物理的な内容も含まれているため、理系の知識がないと多少難しく感じるかもしれません。しかし、時間をかければ独学でも合格が可能なレベルです。
もし不安な場合は、受験者講習会も開かれているため、そちらへの参加を検討してみるのも良いでしょう。
エックス線作業主任者の難易度のまとめ
ここでは、エックス線作業主任者の難易度についてご紹介していきました。
エックス線作業主任者は、専門的な知識が必要とされる試験ですが、そこまで難易度の高い資格ではありません。ぜひこの機会に取得を目指してみてはいかがでしょうか。