Office系ソフトの中でもWordは使われる頻度の高いものなので、MOS Wordを受験してみようと考えている人も多いのではないでしょうか。
そして、その時に最も気になるのは「合格できるか」ではないでしょうか。

そこで、本記事ではMOS Wordの難易度について詳しく解説していきます。

MOS Wordとは、Wordの操作技能を測定する世界共通の資格試験です。
社会人だけではなく、学生にも広く受験されている資格で、就職にも活かせると人気の資格になっています。
現在受験可能なバージョンはWord 365&2019、Word 2016、Word2013の3つです。

バージョンごとに、試験のレベルが2つあります。
ひとつは、文字・段落の書式設定や表の作成・編集などの基本的な操作を評価する一般レベルです。
そしてもうひとつは、文書管理や索引や図表目次の作成・管理などさまざまな機能の操作を評価する上級レベルです。

レベル別に試験内容などが変わっているので、次はMOS Wordの級の違いについて紹介します。

試験の級の違いについて

MOS Wordの試験の違いについての概要は以下の表のとおりです。

一般レベル 上級レベル
受験料 一般価格10,780円

学割価格8,580円

一般価格12,980円

学割価格10,780円

受験資格 なし なし
試験形態 CBT CBT
試験時間 50分 50分
出題範囲

(Word 365&2019)

・文書の管理

・文字、段落、セクションの挿入と書式設定

・表やリストの管理

・参考資料の作成と管理

・グラフィック要素の挿入と書式設定

・文書の共同作業の管理

・文書のオプションと設定の管理

・高度な編集機能や書式設定機能の利用

・ユーザー設定のドキュメント要素の作成

・高度なWord機能の利用




今回紹介した出題範囲はWord 365&2019のものです。
出題範囲はバージョン毎に異なるので、詳しくはホームページを参考にしてみてください。

試験の合格率

MOSの合格率については、公式では発表されていません。
しかし、一般レベルが約80%、上級レベルは約60%であると言われています。
この数字はパソコンスクールや資格取得講座の主催団体が発表しているものなので、信憑性は高いと考えられます。

一般レベルも上級レベルも比較的合格率は高めです。
特に、一般レベルはかなり高い合格率のため、試験も易しいと考えることができます。
上級レベルは60%ほどですが、統計にはあまり真面目に試験勉強をしていない人も入っているということを考慮に入れると、対策をとって試験を受験した人は高い確率で合格していると推測されます。

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出典:出版社HP

各級別の難易度

合格率からは、どちらのレベルも難易度は「易しい」ということがわかりました。
次に、出題される試験の内容や範囲から予想してみましょう。

一般レベル

一般レベルの出題範囲は先ほどご紹介しましたが、さらに詳細な範囲は以下の通りです。

文書の管理 ・文書内を移動する

・文書の書式を設定する

・文書を保存する、共有する

・文書を検査する

文字、段落、セクションの挿入と書式設定 ・文字列や段落を挿入する

・文字列や段落の書式を設定する

・文書にセクションを作成する、設定する

表やリストの管理 ・表を作成する

・表を変更する

・リストを作成する、変更する

参考資料の作成と管理 ・参照のための要素を作成する、管理する

・参照のための一覧を作成する、管理する

グラフィック要素の挿入と書式設定 ・図やテキストボックスを挿入する

・図やテキストボックスを書式設定する

・グラフィック要素にテキストを追加する

・グラフィック要素を変更する

文書の共同作業の管理 ・コメントを追加する、管理する

・変更履歴を管理する

見てわかるように、Wordを使ったことがある人であれば使ったことのあるような機能ばかりです。自信のない範囲がある人でも、出題範囲の操作だけ頭に入れられれば良いので、覚えることはそれほど多くないでしょう。

内容から予想すると、一般レベルの難易度は「易しい」ということが分かります。

初心者でもWordを使ったことがある人でも、問題集を一冊買えば合格できるレベルです。

上級レベル

次に、上級レベルの詳細な出題範囲は以下の通りです。

文書のオプションと設定の管理 ・文書とテンプレートを管理する

・共同作業用に文書を準備する

・言語オプションを使用する、設定する

高度な編集機能や書式設定機能の利用 ・文書のコンテンツを検索する、置換する、貼り付ける

・段落レイアウトのオプションを設定する

・スタイルを作成する、管理する

ユーザー設定のドキュメント要素の作成 ・文書パーツを作成する、変更する

・ユーザー設定のデザイン要素を作成する

・索引を作成する、管理する

・図表一覧を作成する、管理する

高度なWord機能の利用 ・フォーム、フィールド、コントロールを管理する

・マクロを作成する、変更する

・差し込み印刷を行う

一般レベルより少し内容が難しくなっていますが、仕事でWordを使っている人であれば使ったことのある機能が多いでしょう。
パソコンに慣れている人やWordを使ったことがある人は、問題集を一冊といたら合格できるくらいの内容だと考えられます。
使ったことがあると言っても、「機能の使い方を調べながら使っている」「感覚で操作している」という人は少し勉強が必要です。

内容から予想すると、一般レベルより難易度は上がっていますが、上級レベルの難易度も「易しい」ということが分かります。

こちらも一般レベルと同じで、初心者でもWordを使ったことがある人でも、問題集を一冊買えば合格できるレベルです。
ただ、一般レベルより内容は少し難しいので、試験までの勉強時間はしっかりと確保しておいた方が良いでしょう。

MOS Wordの難易度のまとめ

ここでは、MOS Wordの難易度についてご紹介していきました。

合格率からも、内容からも試験は易しいということが今回わかりました。
出題範囲を見て、「一般レベルなら対策をほとんどしなくても合格できるかもしれない」と感じた人もいるのではないでしょうか。
確かに、一般レベルはWordを使い慣れている人にとって簡単な試験ですが、油断は禁物です。
問題集を一冊買って、実際に模擬試験を解いてから受験をしましょう。

また、MOS Wordは実務にも役立つ試験で、受験して損はありません。
迷っている人は、ぜひ取得をしてみてはいかがでしょうか。

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出典:出版社HP