観光英語検定とは
観光英検とは、グローバルな人材としての英語力を身につけることが目的として作られた検定となります。観光の分野を通して、外国人とのコミュニケーション能力を計る試験です。一般的な英語能力を問う試験とは少しスタンスが異なります。例えば、外国人旅行者に日本を案内する立場、あるいは日本人旅行者を率いる旅行業者であったりなど、そこに求められるのは英語を介した接客というコミュニケーション能力を求められる試験となっています。
検定の難易度
観光英語検定を主催している全国語学ビジネス観光教育協会からの情報によりますと、例年の合格率は、2~3級でおよそ40~50%、1級で5%前後でした。
それぞれの級の方針は、3級は海外旅行の際、仲間と一緒に英語を使って行動することが出来、国内で外国人に道案内などを英語で出来るようになること。2級は海外で個人旅行をする際、自分で旅程を組み、ホテルなどの予約、単独での観光や買物を英語で出来、国内で外国人に観光地や名所等を英語で紹介が出来るようになること。そして1級は海外で日本人客を接遇し、英語での添乗業務が出来、国内で外国人に観光地や名所等を英語で通訳ガイドが出来るようになることとあります。
レベルの目安を言いますと、3級は中学高校程度の学習内容、2級は高校修了程度の学習内容を想定しています。1級に関しては専修学校終了以上、または最低2~3年以上の実務経験程度の英語力が求められます。TOEICの点数に換算すると、3級がTOEIC450点ほど、2級がTOEIC550点ほど、1級が700点以上となります。
試験問題は専門性を問われるため、独特な言い回しや専門用語の知識を身につけておかなければならないことにも留意しておきましょう。特に観光業に関する勉強をはじめたばかりの学生や実務未経験者の方は苦戦するかもしれません。そこで全国語学ビジネス観光教育協会が提供している「観光英語検定CBT模擬試験」などを活用しながら試験対策を行う必要があります。
観光英語検定 難易度のまとめ
今回は、観光英語検定の難易度について説明しました。観光業で実際に働く人には非常に適切な試験であると同時に、観光が好きな方にも役に立つような試験となっています。合格率からも分かる通り、1級は非常に高難易度な試験となっていますが、それだけ希少価値が高いということでもあります。そのため、観光業界を志望する方は一度受験を目指してみてはいかがでしょうか。