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ITエンジニアや上級エンジニアを目指している方は、情報技術処理試験の資格を取得することで自身のスキルを示すことができます。
さまざまなシステム開発において、下流工程だけでなく上流工程でもプログラミングやその他の開発知識や能力が必要です。そのような場合に役立つ資格が、システムアーキテクト試験です。難易度の高いシステムアーキテクト試験ではありますが、独学で合格することはできるのでしょうか。
ここでは、システムアーキテクト試験合格のためのおすすめ参考書・問題集についてご紹介していきます。
システムアーキテクト試験の対策ポイント
システムアーキテクト試験とは、IPAが主催する情報処理技術者試験の高度試験のうちの1つです。システム開発の上流工程を主導する立場において、業務知識に基づいた分析を行ってニーズに適したデザイン設計によって完成に導くスキルを習得できる資格です。
システムアーキテクト試験の概要は、以下の通りです。
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
試験時間 | 50分 | 40分 | 90分 | 120分 |
出題形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式 | 記述式 | 論述式 |
出題数/解答数 | 30問/30問 | 25問/25問 | 4問/2問 | 3問/1問 |
システムアーキテクト試験は、午前Ⅰ・Ⅱと午後Ⅰ・Ⅱのように4つの試験に分けられています。
合格率は12~15%ほどと、難易度が高い試験であることが分かります。
学習時間の目安は、100時間ほどと言われています。もちろん、ITの基本知識がある場合には30時間ほどで合格されている方もいます。
それでは、それぞれの試験の対策ポイントを簡単に解説していきます。
まず、高度試験の午前Ⅰ・Ⅱは共通の問題となっています。こちらに関しては過去問演習を繰り返すことで得点率を伸ばしていくことが可能です。
午前Ⅰは、応用情報技術者試験の午前問題と似たような問題が出題されます。応用情報技術者の過去問を演習することで対策することができます。
午前Ⅱは、Ⅰと同じように応用情報技術者試験ほどのレベルではありますが、午前Ⅰよりもやや深い内容が出題されます。区分ごとに戦略を練る必要があります。
次に、午後問題に関しては論述形式の対策が必要となってきます。
午後Ⅰの問題では、図表が多い、解答では文中にある言葉を使うことが多いなどの特徴があります。午前Ⅰ・Ⅱと比べるとやや難易度が高いといえます。
午後Ⅱは、要件定義、設計、システムテスト、移行がテーマとなっています。問題文に対して正確に解答すること、2時間手書きで一定量を書くスキルが必要となってきます。
システムアーキテクトのおすすめ参考書・問題集
それでは、システムアーキテクト試験を独学で勉強する上でおすすめできる参考書と問題集を10冊ご紹介していきます。試験別や分野別に解説していきます。
【全体】
1.ALL IN ONE パーフェクトマスター システムアーキテクト(情報処理技術者試験)
こちらの書籍では、午前Ⅱ・午後Ⅰ・Ⅱの3つの専門試験の対策をすることができます。1冊で全体を学習することのできるテキスト&問題集です。また、午後試験に関しては、合格するための具体的なテクニックを習得することができます。
2.情報処理教科書 システムアーキテクト
こちらの書籍も、1冊で午前Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱの対策をすることができます。過去12年分の過去問を分析しているため、出題形式や傾向をおさえながら攻略ポイントを把握することができます。豊富な過去問演習をすることで、合格へ近づくことができます。
3.システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策 (重点対策シリーズ)
こちらの書籍は、多くのSA合格者を送り出してきた人気講師が執筆したシステムアーキテクト対策書です。午前だけでなく午後問題の合格テクニックも徹底的に解説されています。また、学習者が間違えやすいポイントもしっかりと解説されているため、つまずかずに学習を進めることができます。
4.システムアーキテクト合格教本
こちらの書籍では、午後試験対策が重点的にサポートされていますが、午後Ⅱ対策にも対応した解説がされています。午後試験において、合格するための記述・論述テクニックを習得することができます。
【論文対策】
5.システムアーキテクト 午後2 最速の論述対策
こちらの書籍では、論文作成の手順が丁寧に解説されているため、論述における合格ポイントを難なくおさえることができます。論述試験は何となく難しいイメージが付きまとい、対策するにもハードルが高く感じられますが、こちらの1冊をこなすことで確実なスキルが身に付きます。
6.システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集(情報処理技術者試験対策書)
こちらの書籍では、論文試験の経験がない方でも、構成や記述のポイントが網羅されているので安心して学習することができます。過去問やオリジナル問題を使って1つ1つ確認しながら論文設計の練習をしていきます。
【問題集】
7.極選分析 システムアーキテクト 予想問題集 (予想問題集シリーズ)
こちらの書籍では、プロの分析によって厳選された問題を用いることで、無駄なく合格に近づく知識を身に付けることができます。テーマやレベルごとに対策をすることができるため、苦手なテーマを克服することができます。
8.徹底解説 システムアーキテクト 本試験問題 (本試験問題シリーズ)
こちらの書籍には、直近3期分の本試験問題とその詳細な解答解説が収録されています。午前・午後対策をした後、試験対策の総仕上げとしてこちらの問題集を利用するのがおすすめです。解説時には正解選択肢だけでなく間違いの選択肢に関しての説明も確認することができます。
【午前対策】
9.情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ
こちらの書籍は、情報処理試験の高度試験の共通試験である午前対策のできる問題集です。頻出頻度の高い問題が厳選されているため、効率よく過去問の演習をして対策することができます。ある程度基礎知識が身についている方におすすめです。
10.ALL IN ONE パーフェクトマスター 共通午前1
こちらの書籍は、高度試験共通の午前Ⅰ試験対策に特化しているテキスト&問題集です。「知識編」と「問題編」で構成されているため、インプットとアウトプットが同時にできるテキストとなっています。効率よく演習することのできるおすすめの1冊です。
以上が、システムアーキテクト試験のおすすめ書籍10冊でした。
午前と午後試験をまとめて対策したいという方は試験範囲を網羅している「①②③④」がおすすめです。重点的に午前(⑨⑩)や午後対策(⑤⑥)をしたい場合には、問題集(⑦⑧)の併用がおすすめです。
システムアーキテクトのおすすめ参考書のまとめ
本記事では、システムアーキテクト試験のおすすめの参考書について解説していきました。
現状のレベルに合わせて参考書選びをして、システムアーキテクト試験の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。