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はじめに
調理に関する資格は調理師だけではなりません。調理技術審査・技能検定試験という資格があるので調べてみました。
調理技術審査・技能検定試験ってなんですか?
まず最初に、この調理技術審査・技能検定試験は2つの資格ではありません。
長いですが、一つの名称と思えばいい資格です。
「調理師法」並びに「職業能力開発促進法」という2つの法律の名称が異なるためこのように長い名称になりました。
調理技術審査・調理技能検定は、すし料理、日本料理、中華料理、西洋料理、給食用特殊料理、麺料理などの調理師が、調理に関する技術や技能を持っていることを証明する資格試験です。
この資格は、経験のある調理師が、調理の技術や技能を⾼め、調理師の地位向上を図り、⾷⽂化の発展、国⺠の⾷⽣活の向上・改善することを目的とする国家資格です。
この試験に合格すると、調理師の上位資格として、厚⽣労働⼤⾂より「専⾨調理師・調理技能⼠」の称号が与えられます。
また、調理師学校の教員資格も与えられます。
受験資格は
①実務経験による人 実務経験8年以上(そのうち調理師免許を有している期間が3年以上必要)
②厚生労働大臣の指定する調理師養成施設において1年以上調理に関する学科を修めて卒業者は6年以上(そのうち調理師免許を有している期間が3年以上必要)
③職業能力開発促進法に基づき、調理に関し専門課程の高度職業訓練または普通課程の普通職業訓練を修了した人は7年以上(そのうち調理師免許を有している期間が3年以上必要)
気になる合格率ですが、
毎年60〜70%の合格率ですので、国家試験としてはさほど難しくはないでしょう。
万が一落ちてしまっても調理師免許同様、併願ができるので、他の都道府県に行き、再度試験に挑戦することができます。
日にちと金銭的に余裕がある人は、合格するまで受験するのが一番の近道だといえます。
調理技術審査・技能検定試験のメリット、持つと有利な業界・職種はある?
調理師の上位資格なので、調理師より一層高い知識と技術を持っていると認識されます。
なので、現場でのキャリアアップが見込めたり、より専門性の高い調理を担当できます。
料理長やリーダー職につける可能性も高くなります。
手当てがつく場合など、お給料アップもあります。
また、調理師学校の教員の資格もとれるので、生徒に食育や自分が培ってきた経験や技術、食事の大切さをなど教育現場に活かすことができます。
国内外においても食文化、食育などの啓発活動など様々なジャンルでの仕事の幅も広がります。
転職の時は、調理師免許より、アピールでき、給与や待遇面で優遇されやすくなるのもメリットでしょう。
ぜひ持っておきたい資格になるでしょう。
他に持っておきたいおすすめな資格
食に関する資格では、
・食生活アドバイザー
・料理検定
・家庭料理技能検定
・フードコーディネーター
・ふぐ処理師免許
・ジュニア野菜ソムリエ
・フードアナリスト
・食品技術管理栄養士
まとめ
調理技術審査・技能検定試験は教員の資格もとれるので、調理という仕事を違った角度からも仕事をしてみたいと思った時、選択肢が増えるのも魅力だと思いました。
食に関する資格はたくさんあります。自分が興味持ったものや自分と合いそうな資格にどんどんチャレンジして自分の強みにしていったらいいと思います。検討を祈ります。