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不動産系の国家資格に挑戦しようと思っているけれど、色々あって迷ってしまう…

そんな方のために、不動産系の国家資格を比較して解説する記事を作成しています!

 

今回は、マンション管理士と管理業務主任者の違いについてです。

 

どちらもマンションの管理についての資格なのですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

 

 

 

1.それぞれの資格の概要

 

まずはそれぞれの資格の概要から見ていきましょう。

 

 

∟マンション管理士

マンション管理士は2001年に国家資格となった比較的新しい国家資格です。

マンションの長期的な管理・修繕の計画を立てたり、管理組合の相談役になることが業務とされています。

設置義務や独占業務はなく、今後仕事の幅をどこまで増やせるかが注目されています。

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∟管理業務主任者

管理業務主任者とは、設置義務と独占業務がある国家資格です。

管理会社は「管理組合30組合につき、1名の管理業務主任者を設置すること」と法律で定められています。

最も重要な仕事は、管理会社とマンション管理組合が契約をかわす管理受諾契約際の重要事項の説明・記名押印です。この業務が独占業務にあたります。

また、管理業務を定期的に管理組合に報告することも大事な仕事になります。

 

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∟共通点

どちらの資格でも

 

・マンションの管理に関するプロである

・民法/建設設備/会計実務など幅広い知識が必要である

 

という点では同じ立場になります。

 

では、具体的な違いを見てみましょう。

 

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2.仕事に関する違い

∟立場の違い

マンション管理士と管理業務主任者の仕事は共通点ばかり。

ではなぜ資格として別れているのか?

それは「どの立場に立ってアドバイス・サポートをするのか」が異なるからです。

 

マンション管理士→管理組合(住人)側

管理業務主任者→管理会社側

 

というように、どちらの立場に立って誰にアドバイスをするのかが変わってきます。

弁護士と検察の立場の違いと似ていますね。

 

 

 

∟年収の違い

 

マンション管理士→平均300万円〜

管理業務主任者→平均300万円〜

 

どちらの資格でも大きく変わることはありません。

ただ、管理業務主任者の方がサラリーマンとして安定した収入を狙うことができそうです。

 

マンション管理士は、まだ知名度が低く軽視されがちです。しかし今後はマンションの管理組合の高齢化などの問題も発生してくる可能性がありますので、需要は末長く見込めます。

 

 

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3. 資格取得までの違い

 

では、資格取得までの道のりにはどんな違いがあるでしょうか?

 

∟難易度の違いは?

まずは難易度の違いです。

一般的にマンション管理士の方が合格率が低く、難易度が高いとされています。

理由は明確にされていませんが、管理業務主任者に比べて区分所有法に関する問題が多く出題されますので、その辺りの正答率が関わってくるのかもしれませんね。

 

∟かかる費用に違いはある?

 

それぞれの受験費用は以下のとおりです。

 

マンション管理士→9,400円

管理業務主任者→8,900円

 

差額は500円なので、受験料においては大きく差が開くことはなさそうです。

 

∟合格後の流れにも違いが

どちらの資格においても、試験合格から登録までの期間に制限はありません。一度合格をすれば合格の権利は生涯有効となり、必要となったときに登録を行うことで仕事に従事することができます。

 

しかし、合格後の登録の流れが異なります。

具体的に違いを見ていきましょう。

 

 

・登録の条件

マンション管理士→欠落事由にかかることがなければ誰でもOK

管理業務主任者→管理業務に2年以上従事していることが条件(未経験者は実務講習が必須)

 

 

・登録に係る費用

マンション管理士→登録手数料…4,250円+登録免許税…9,000円

管理業務主任者→4,250円

 

登録の際の費用は、マンション管理士の方が高くなります。

 

 

・更新について

マンション管理士→5年に1度。費用は16,600円

管理業務主任者→5年に1度。費用は9,680円

 

こちらもマンション管理士の方が高めになっています。

 

∟同じ年にダブル受験は可能か?

マンション管理士と管理業務主任者は、出題範囲が似通っていることもありダブルライセンスとして取得する人が多くいます。

しかし、なるべくなら勉強する時間を短縮させたいですよね?

 

マンション管理士の試験は毎年11月の最終日曜日、管理業務主任者は毎年12月の第一日曜日となっています。

 

ダブル受験&ダブル合格については、ネット上にも多くの体験談が上がっているためダブル受験は“可能”といえるでしょう。

 

ただし、自分自身にその体験談が当てはまるのかどうかはしっかりと見極める必要がありそうですね。

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4. どちらを取るべきか迷ったら

 

ここまで具体的な違いを明確にしてきましたが、それでも「どっちに挑戦しようか決めきれない」という方もいらっしゃるでしょう。

そんな時の判断材料として、おすすめの情報をまとめました。

 

∟就職先で選ぶ

不動産業界への転職を意識して資格取得を目指すなら、自分が入りたいと思う会社ではどちらが重宝されるのかを調べましょう。

「なんとなく転職(就職)に有利になるだろう」という気持ちは、試験勉強のモチベーションとしてもとても中途半端です。

具体的に入りたい会社を目標にして、その会社の仕事内容や理念を調べることは転職活動でも大切なプロセスです。

 

 

∟難易度で選ぶ

具体的な目的がなく、「とにかく国家資格を持ちたい!」という場合なら難易度で選びましょう。

管理業務主任者の方が勉強時間も短く、合格率も高くなっています。

また、管理業務主任者の試験に合格していれば後々マンション管理士に挑戦することになった時に5問免除の権利を有することになります。

 

これは逆もまた然りなのですが、難易度で選ぶのであれば合格率の高い管理業務主任者から挑戦するのが妥当でしょう。

 

 

∟最終的にどちらも取るなら管理業務主任者から

ダブルライセンスを目指しているなら、やはり管理業務主任者から取得するのが定石でしょう。また、不動産業界での立場をしっかりと持ちたいのなら宅建の取得も視野に入れる必要があるでしょう。

逆に、資格が多ければその分仕事がたくさんできるというわけでもありません。自分の理想のワークライフバランスのためにも、その資格が本当に必要かどうかはその都度立ち止まって考えましょう。

 

 

マンション管理士と管理業務主任者の違いは?仕事内容や難易度を徹底比較のまとめ

 

国家資格の取得は、資格手当や昇進のきっかけになるなど給料面でもメリットが大きく魅力的です。

有資格者という肩書きが顧客からの信頼につながることもあります。

不動産業界で自分らしく働くために、どちらの資格が必要なのかじっくり考えてみましょう。

 

 

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