2023年の宅建士試験まで100日を切り、いよいよ緊張感が高まってきました。
本番が近づいてくるにつれ、予想問題の模試に挑戦して自分の実力を確かめたいという気持ちが出ていませんか?
今回は数ある宅建士試験の予想問題集の中から厳選した4冊を徹底比較してご紹介します。

自分の目的に合った問題集を選ぶ参考にしてみてください。

 

 

ランキングも確認する
出典:出版社HP



1.2023年宅建士試験の傾向予想

まずは、全体的に語られている2023年試験の傾向予想についてお話しします。

∟デジタル化について

デジタル改革関連法による宅建業法の改正があり、宅建業者との「媒介・代理契約締結→重要事項説明書受領→不動産の売買・交換・賃貸契約締結」に至るすべての場面において、書面ではなく、電磁的記録の方法で行うことが可能となりました。

部分的に許可されたわけではないので、全体的にOKになったと考えていいのですが、問題文によっては「本当にいいんだっけ?」と考え込んでしまう可能性もあります。

法改正に適応した問題文にあらかじめ慣れておくことも必要でしょう。

∟共有・相隣・相続について

大幅に見直しがあり、どの問題集でも丁寧に解説をしてくれています。
改正の範囲が広いので細かく見ていくとキリがない上に、今後も改正が重ねて行われる可能性のある範囲です。
選択肢の一つとして問われる可能性があっても、出題として出てくるかは一概に言えないとされています。

法改正の内容として概要のみを押さえておき、深入りはしない方が良いでしょう。

 

 



2.厳選4冊 比較一覧表

 

これで合格!宅建士直前予想模試(日建学院) 本試験をあてる 直前予想模試 宅建士(TAC出版) 出る順宅建士 当たる!直前予想模試(LEC) 【ミニ版】パーフェクト宅建士直前予想模試(住宅新法出版)
価格 1,540円 1,320円 1,760円 1,000円
模試総数 4回分 6回分 7回分 4回分
予想問題 3回
第1回 当得点目標 合格水準38点
第2回 標準レベル 合格水準36点
第3回 法改正・新傾向対策 合格水準34点
4回
第1回 合格水準38点
第2回 合格水準37点
第3回 合格水準36点
第4回 合格水準35点
4回
第1回 合格水準36点
第2回 合格水準35点
第3回 合格水準35点
第4回 合格水準34点
3回
第1回 ベーシック 合格水準36点
第2回 法改正 合格水準35点
第3回 ステップアップ 合格水準33点
過去問 なし 2回
過去問セレクト
令和4年度試験(ダウンロードサービス)
3回(いずれもダウンロードサービス)
令和3年度10月試験
令和3年度12月試験
令和4年度試験
なし
読者特典 2大Web講義
「法改正」「最重要ポイント」
本試験と同形式のマークシートダウンロード
日建オリジナル令和4年度 試験問題+解答解説集
日建学園×住宅新報出版コラボ模試 半額
宅建士合格力診断(2022年試験の場合) Web無料成績診断
全模試4回分の無料解説動画
2023年法改正情報(8月時下旬公開予定)
2023年宅建NEWS(2023年5月・8月下旬公開予定)
重要統計データ
マークシードダウンロード
令和5年度 解答速報
日建学園×住宅新報出版コラボ模試 半額
パーフェクト宅建士基本書+一問一答 お試し版(電子書籍)
問題の切り離し 可能 可能 可能 不可能
※問題用紙は全てダウンロードする必要があるため
マークシート 4枚 4枚 4枚 3枚
サイズ A4 B5 B5 A5
特集&付録 講師座談会
「大予想&ヒッカケ」問題
法改正情報・最新統計データ
重要数字チェックドリル
出題予想論点チェック
頻出事項 総まとめ
最新法改正・統計
絶対合格戦略
出題論点大本命&大穴6選
最重要テーマ10選
法改正情報まとめ&最新統計データ

 

 



3.それぞれの問題集のポイント

ピックアップした問題集について、それぞれポイントを絞ってご紹介します。

∟これで合格!宅建士直前予想模試

 

特典・付録が充実しており、雑誌のような“読み物”の感覚があります。
情報量が多いので、ごちゃごちゃしたものが苦手な人にはオススメできません。

良い点
・模試それぞれに明確な目的がある
・問題の重要度をABCで判定し、正答率の分布を見て分析ができる実力判定表付き
・マークシートが本試験と同じ仕様

悪い点
・巻頭の対策講座の情報量が多い/レイアウトがごちゃごちゃしている

 

∟出る順宅建士 当たる!直前予想模試

 

付録がシンプルでわかりやすく、予想模試のみで構成されたシンプルな作りです。
問題集は1冊だけ!と考えている人にはわかりやすい。

良い点
・模試の数においてコスパNo. 1
・巻頭特集の最重要テーマ10がとても分かりやすくまとめられている

悪い点
・実力分析のためには、LECのサイトに登録&入力(無料)が必要になる
つまり、二度手間
・法改正/最新データが載っていないので、別途対策が必要

 

∟本試験をあてる TAC直前予想模試 宅建士

ダウンロードをしないまま5回分の試験が受けられるのはこの問題集だけ!
細かいデータ分析で、苦手分野が一目瞭然になります。

 

良い点
・解答解説まで2色刷りなので、重要ポイントが見やすい
・巻頭特集の頻出事項総まとめが試験直前まで眺められる出来栄え

悪い点
・データ分析が強みな分、それ関係の付録が充実
データ分析が苦手な人はお腹いっぱいになってしまうかも

∟【ミニ版】パーフェクト宅建士直前予想模試(問題ダウンロード式)

カバンに入れて持ち歩けるお手軽サイズ。
特に法改正や最新データは繰り返し読み込めるので、テキストがわりにもなります。

良い点
・持ち運びに便利

悪い点
・問題は全てダウンロード形式(それが嫌な人は通常盤がおすすめ)

 

 



 

4.目的別おすすめ予想問題集

∟独学で法改正情報を抑えておきたい人におすすめ

【ミニ版】パーフェクト宅建士直前予想模試(問題ダウンロード式)

試験直前期にテキストがわりにできます。
問題もダウンロードすれば何度でも綺麗な状態で解き直しできるので、しっかり地固めができること間違いなし。

 

 

∟信頼できるテキストを持っている人の実力試しにおすすめ

出る順宅建士 当たる!直前予想模試

模試問題集として必要十分なシンプルさです。
実力試しに使って、間違ったところは信頼できるテキストに戻って学習しましょう。

 

 

∟合格点ラインに乗るための細かい分析がしたい人におすすめ

本試験をあてる TAC直前予想模試 宅建士

自分の苦手をわかりやすく見つけ出し、得点源とすべきか否かの判断までしっかりできるようになります。
あと1点のためにどこを勉強すべきかが分かる構成です。

 

 

 

5.直前模試の使い方

問題集を買ってトライするだけではもったいない!
効果をアップさせる使い方もおさらいしましょう。

∟なるべく試験と同じ環境で解くと効果UP

問題集は自宅や好みの場所でも模試に挑戦できるのが大きいメリット。
しかし、試験会場の雰囲気とかけ離れたところで挑戦するのでは勿体無い!繰り返し解いてしまうと、慣れが出てきてしまうことにもつながります。

9月末〜試験直前まで触らない問題を用意しておき、なるべく試験会場に似た環境で挑戦する機会を作りましょう。

∟点数に一喜一憂せずに、細かい分析を

模試は実力を判定する基準になるものです。ですが、大切なのは結果が出た後。
間違った問題は、そもそも自信があったか?
前回と同じジャンルの出題を間違ってはいないか?
前回解けていたはずの問題を間違ってはいないか?

点数を1点でも上げるための情報は、解答用紙にたくさん詰まっています。
実力判定表などを頼りに、自分の実力を詳しく分析しましょう。

∟重要度Bまで完璧になるように繰り返し解いてOK

模試は本試験のリハーサルのようなものだから、繰り返し解くのは良くないことだと思っていませんか?
一度解いた模試でも、期間を空けて再トライしてみると違った結果になる可能性があります。
その結果のブレが本番で出ないように、重要度Bの問題が完璧になるまで一定期間を空けて同じ問題に挑戦するようにしてみましょう。
安定した得点源を得るきっかけにつながります。

 



厳選4冊!2023年宅建士試験 予想問題集徹底比較〜目的別おすすめ問題集〜のまとめ

今回は編集部でピックアップした4冊を詳しく紹介してみました。
事前にTwitterでアンケートを取りましたが、1番人気は「2023年版 出る順宅建士 当たる!直前予想模試」でしたね。

もしかしたら“人気だから”という理由で買う方もいらっしゃるかもしれませんが、よろしければこの記事で良し悪しを見てから決めてみてください。

皆さんの合格を心より応援しております!