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冷凍空調技士という資格があるのをご存じでしょうか?冷凍・空調設備の設計や製造、研究、調査、工事管理業務全般に携わる技術者を認定する資格です。
今回の記事では、冷凍空調技士について、おすすめの参考書などを紹介します!
冷凍空調技士の概要
冷凍空調技士は、公益社団法人 日本冷凍空調学会が主催する資格試験です。階級は、1種・2種の2種類があります。
級 |
内容 |
時間 |
受験料(税込) |
第一種 冷凍空調技士 |
【理論】 冷凍サイクルと圧縮機 熱および熱交換 冷媒・冷凍機油・ブライン 圧力容器の強度 空気調和(I) 空気調和(II) 【技術】 冷凍装置の設計計算 冷凍装置の自動制御 冷媒配管・付属機器 冷凍装置の運転と保守 保安 空気調和機器 |
2時間 |
¥10,000 |
第二種 冷凍空調技士 |
冷凍空調技士のおすすめ参考書
トコトンやさしい冷凍空調技術の本(今日からモノ知りシリーズ)
冷凍空調の基礎知識から冷凍空調を実現するうえでの構造、システムから設備までを図解見開き2ページでわかりやすく解説した1冊です。
冷凍サイクル制御
冷凍サイクルの制御に関する技術開発の足跡を示すとともに、各種製品群への社会的要請とそれに対応する冷凍サイクル制御の変遷を総合的に収録!若手技術者や研究者の専門的知識習得のための基礎知識である、冷媒の熱物性、冷媒回路構成、インバータ、電子膨張弁、送風機回転数を紹介しています。応用製品編では具体的にエアコン、ビル用マルチエアコン、カーエアコン、自販機、冷凍・冷蔵ショーケース、給湯機、ターボ冷凍機、モジュールチラーなどの各メーカーの開発者自身による最新技術を網羅。
測定器の取扱方法
1980年発行の初版から35年間の測定器の進歩や測定方法の変化を元に全面的に構成を見直し、冷凍空調分野で扱うほぼすべての測定器の原理・特徴・取扱方法を1冊にまとめました。
冷凍空調便覧 第Ⅳ巻.食品・生物編
冷凍空調便覧 第Ⅰ巻.基礎編、冷凍空調便覧 第Ⅱ巻.機器編、冷凍空調便覧 第Ⅲ巻.冷凍空調応用編、シリーズ4冊のうちの1冊です。
冷凍用自動制御機器
冷凍サイクルに使用される自動制御機器の構造や作用、選定、取扱いについて技術者に必要とされる知識を詳細に記述しています。
冷凍空調設備のサービス・メンテナンス
第1章〜建築設備機器のサービス・メンテナンス総論、第2章 熱源機器、第3章 空調機器、第4章 冷凍冷蔵機器、第5章 補機類、第6章 診断・処理技術、第7章 冷凍空調システムのメンテナンス事例、を掲載。
冷凍サイクルの動特性と制御
第1章 冷凍サイクル制御とは、第2章 省エネ制御と快適性制御、第3章 新冷媒対応制御、第4章 制御シミュレーション、を掲載。
冷凍空調手帳
日本冷凍空調学会 冷凍空調手帳改訂委員会 編。冷凍空調技術者必携の最新技術データ集です。
食品冷凍技術
※日本冷凍空調学会HPから購入可能
食品冷凍の総論から、化学、物理学、衛生学、水産物、農産物、畜産物、製造技術、品質管理、規格、設備についての各論、全11章から構成され、各分野の専門家13名が分り易く解説しています。
Compressors for Air Conditioning and Refrigeration
※日本冷凍空調学会HPから購入可能
初心者、意欲的なエンジニア、経験豊富な学者、エンジニアの専門家が使用することを目的とした1冊。必要とされる共通かつ普遍的な技術に焦点を当て、コンプレッサー技術の重要な知識、データ、傾向、発展を提供しています。
冷凍空調技士のメリット
冷凍空調技士を取得するメリットは、所属チームにおいて主導的な役割を担い、リーダーとして期待される可能性が高いという点です。
また、開発職や研究職への道が開け、専門色の強いポジションに就くことで、収入面でもポジティブな成果が期待できます。
冷凍空調技士は第一種の資格を取ることで、「冷凍装置検査員」や「特別冷凍装置検査員」の資格要件を同時に満たします。また、第一種は受験の際に実務経験が必須となるだけでなく、業界において需要が高いという側面もあります。こうした面でも業務の選択肢が広がっていくことが考えられます。
冷凍食品流通量が年々増加しているばかりか、業務用空調システムを整備する需要が高まっている状況にあるので、冷凍空調技士が将来有望な資格と言えるでしょう。
冷凍空調技士はどんな人におすすめ?
・主導的な役割を担える人
・開発職や研究職といった専門色の強いポジションを就きたい人
・スキルや収入のアップを図る人
冷凍空調技士のまとめ
冷凍空調技士は、冷凍空調業界において必要とされる資格であることは間違いありません。
今回の記事で紹介したおすすめの参考書の中から、ご自身に合った参考書を見つけ、ぜひ資格取得にチャレンジしましょう!