不動産関係における資格は、たくさんあります。

その中から自分の目的に合ったものを見つけるのは一苦労ですよね…。

 

今回は「不動産仲介士」に注目して行きます。

仕事の特徴や気になるお給料についてまとめました。ビビッとくるかどうか、この記事を参考にしてみてください。

 

 



1.不動産仲介士について

 

具体的にどのような資格なのか見ていきましょう。

 

∟不動産取引に関わる知識を持つことを表す民間資格

不動産仲介士は、物件の購入や売却において悩みを持っている人に寄り添い、的確なアドバイスをする人のことを指します。

資格を取るためには、実務全般における一定ラインの知識が必要になります。

不動産取引における知識はもちろんのこと、いかにして顧客の悩みに寄り添いかつ会社に利益をもたらすかという視点も大切です。

 

∟仕事内容は「物件の取引に関わる悩みについてのアドバイザー」

この資格を持っていないとできないという独占業務はありません。

不動産仲介士は、主に顧客と直接話をして、顧客が望む最適な物件の選定や取引が潤滑に行われるようにアドバイスをします。

そのために必要な専門的な知識だけでなく、顧客に寄り添うためのビジネスマナーや接客方法などを備えなければなりません。

 

 

∟実務の質を上げるきっかけ作りとしておすすめ

ある意味、不動産会社の営業マンとして当たり前のことをできるかどうかについて「資格」という形を持たせたものが不動産仲介士なのです。

そのため、この資格を持っていることが転職や年収アップに直接つながることにはなりません。

 

ただ、会社で先輩のやり方をただ真似して学んでいくよりも、幅広い視野を持つきっかけになります。

不動産仲介士の資格取得は、ゴールではなくスタートの意味合いが強くあります。

 

 

 

2.給料について

 

不動産仲介士の資格をとった場合年収や給料はどのようになるのでしょうか?

 

∟年収420万程度がメイン

先ほどもお話しした通り、不動産仲介士の資格を持つことで圧倒的に年収が上がるということはありません。

そのため、資格を持っていたとしても不動産会社の営業マンとしては平均の年収額になります。

 

∟資格手当の有無

こちらも同様に、設定されている会社はほとんどありません。

資格手当を目的に資格を取る場合は、宅建士をお勧めします。


 

3. 取得までの流れ

 

不動産仲介士の資格を取るためにクリアすべき試験や、その概要についてまとめていきます。

 

∟試験概要

試験はCBT方式で行われ、全国150箇所以上の場所から希望の会場を選んで受験することができます。

 

 

出題範囲は以下の通りです。

 

四肢択一式:50問/90分

  • ①総論、住生活基本法、業界時事(3問)
  • ②コンプライアンス等の法令(3問)
  • ③ビジネスマナー(4問)
  • ④集客活動全般(エリア調査、IT、販売活動など)(5問)
  • ⑤物件案内から購入申込(18問)
  • ⑥価格査定、媒介契約(2問)
  • ⑦物件調査、重説、契約行為(11問)
  • ⑧建築知識、品確法、インスペクション(4問)

 

 

また、受験にあたり年齢や職歴による制限はありません。

 

∟試験日程

年に3回、認定期間であるNPO法人レジデンシャル・セールスプランナーズ協会が主体となって試験が行われます。

 

開催期間は4月上旬〜6月末まで・8月上旬〜10月末まで・12月上旬〜2月末までで区切られています。

 

 

∟費用

受験には11,000円の費用が必要です。

 

 

4.難易度について

 

合格率は40~60%となっており、さほど難しい試験ではありません。

 

∟学習方法

認定機関からこの試験に向けたRSP講座教本が販売されています。

基本的にはこの教本に一通り目を通して過去問を解いておけば十分に対策できるでしょう。

 

 

∟取りやすさ

取りやすさは○。とても取りやすい資格です。

試験の対象となるものは、不動産営業における基礎とも言えます。

合格率も高いので、事前の対策をしっかり行っていればスムーズに一発合格が目指せるでしょう。

 

 

∟活かしやすさ

活かしやすさは△です。

 

会社側が取得を推奨している場合は、必ず取っておいた方がいいでしょう。

また、未経験から宅建を取得した場合なども、実務における知識をつけるステップとして有効です。

 

しかし、中には自社のやり方にそぐわない知識を持つことを嫌がる会社もあります。

会社側が研修等で推奨していない場合は、必ず上司に相談してから取得した方が無難でしょう。

 

このように状況によって活かしやすさが異なるため、△としました。

 



 

不動産仲介士ってどんな仕事?給料は?難易度や試験日程についてのまとめ

 

以上、不動産仲介士の資格についてまとめました。

民間資格ということで、取得による給料面のメリットは特にありません。

しかし、この資格取得のために一定の知識をつけることで、不動産取引における接客の実務に対する不安を取り除くことができるかもしれません。

仕事の質を向上させ、顧客満足度を上げることで将来的な年収アップにつなげることができます。

気になった方は、ぜひ挑戦してみてください。