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学校や施設の給食にはかかせない「管理栄養士」について調べてみました。
管理栄養士と栄養士はどう違うの?
管理栄養士と栄養士は免許の習得の違いと業務の内容が違います。
栄養士は厚生労働大臣が指定した養成施設や学校などで所定の単位を取得した人に都道府県知事が資格を与えます。
管理栄養士は、文部科学大臣・厚生労働省管理栄養士養成施設で栄養士の免許を取得した後に管理栄養士の国家試験に合格し厚生労働大臣の免許を受けて初めて管理栄養士になれます。
栄養士の免許を取得していないと、管理栄養士にはなれません。
栄養士の上位資格です。
両方とも仕事内容は食事や栄養のエキスパートというイメージですが
仕事内容は少し異なり、
栄養士は主に健康な人を対象に栄養指導や給食管理を行いますが、
管理栄養士は健康な人はもちろん、病気を患っている人も対象とし、専門的な技術や栄養指導をおこないます。
管理栄養士と栄養士は夜間学校や通信教育では資格がとれません。
だから社会人になってから栄養士になりたいと思ったのなら仕事をやめて昼間の学校に通うしか方法はありません。
栄養士になってからも管理栄養士の資格はとれますが、
修業年数と実務経験の合計が5年にならないと管理栄養士国家試験の受験資格が得られません。そこからさらに国家試験に合格する必要があります。
例えば、栄養士を養成する施設2年制の短期大学を卒業した場合は3年間の実務経験が必要になります。
4年制の管理栄養士養成施設を卒業した場合、実務経験不要でも管理栄養士国家試験の受験資格があります。
社会に出てから、栄養士や管理栄養士になりたいと思った人は時間の確保と学校に通う費用の準備が必要になります。
気になる合格率ですが、
厚生労働省によると2023年の合格率56.6%でした。
2022年度の合格者の内訳は4年制の管理栄養士養成施設を新卒者は90%前後、
一方、既卒の合格率は20 %前後でした。
このデータからわかるように大学生で時間に余裕があるうちに管理栄養士をとったほうが合格率はぐんと高くなるでしょう。
管理栄養士の履歴書の書き方は?
管理栄養士、栄養士とも資格の欄に記入しましょう。
書き方例:令和4年 管理栄養士免許 取得
※栄養士、管理栄養士ともに取得年月も記入しましょう。
また取得予定中の人もアピールポイントになるので必ず書きましょう
管理栄養士のメリット、持つと有利な業界・職種はある?
国家資格でもある管理栄養士は、これからの日本で大変需要があると言えます。
まず高齢者施設が増えていることと、保育所も増やそうとしていること、健康ブームなことなど踏まえて管理栄養士の存在が必要になってくるからです。
そういった場所での管理栄養士は活躍が期待できるのでこれからの就職や転職に大きく活かせるでしょう。
また、仕事内容も豊富な栄養についての知識が必要とされるので、患者や利用者に感謝されます。このような信頼は仕事のやる気やモチベーションにつながります。
さらに家族にも健康に気を配る食生活が送れるのもメリットでしょう。
肌があれてきた、便秘がち、太り気味など色々な症状に合わせた食事を提供でき、
子供にも健やかな健康や、バランスのとれた食事や食事習慣に気を配ったり、食事の大切さや栄養についても教えてあげられるなど実生活でもその知識がいきてくるでしょう。
管理栄養士に似ている資格・他にお勧めの関連資格はある?
国家資格ではないものの、栄養士のような人にアドバイスできる「栄養」に関した資格はたくさんあります。
・食生活アドバイザー
・食育健康アドバイザー
・フードコーディネーター
・食育アドバイザー
・幼児食インストラクター
・介護食アドバイザー
・ダイエットインストラクター
栄養士には興味あるけどまだ、決意できていない場合など、このような資格に挑戦してみるのもいいかもしれません。
管理栄養士の履歴書のまとめ
栄養士は厚生労働大臣が決めた学校でないとなれないことがわかりました。
管理栄養士はそこからさらに国家資格を受験する必要があります。
栄養士になりたいと思ったら、学校に通わないとならないので、自分がどのような将来を考えているのか、自分の生活スタイルと照らし合わせて、栄養士や管理栄養士までとりたいのかよく吟味する必要があります。
検討を祈ります。