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前回の宅建試験で惜しくも合格を逃してしまった人たちが「宅建リベンジ組」として名乗りを上げながら自身を鼓舞していますね。
「今年こそ!」という意気込みは大切ですが、むやみに学習時間を増やすだけになっていませんか?
今日は初学者とリベンジで、どのような学習方法が向いているのかを解説していきたいと思います。
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1.リベンジ組ならまずこれから着手しよう
今年のの宅建試験日程も公表され、いよいよ試験に向けて本格的に動き出した人も多いでしょう。
ですが、今年の試験にリベンジ組として挑戦する予定の人は一度立ち止まってください。
闇雲に学習を始める前に、まずは以下のことをきちんと準備してみましょう。
そもそもリベンジが必要か?
あなたは、なぜ宅建試験に挑戦しようと思ったのでしょうか?
仕事で必要だから?
何か資格を取っておきたいから?
もう一度、改めて言葉にしてみましょう。
「去年ダメだったから」「会社から取るように言われているから」という理由だけでは、同じような結果になるかもしれません。
一度受けたことのある試験に再挑戦するというのは、当たり前のことではありません。
何か資格が欲しいだけなら、宅建である必要性をあらためて考えてください。
不合格になった試験の原因分析
リベンジへの意気込みを再確認したら、昨年の試験の振り返りを行いましょう。
すでに行った人は、以下のポイントが明確になっているかを再確認してみてください。
・合格基準点には達していたか
・試験中の時間配分に問題はなかったか
・間違ってしまった問題はどの分野か
・間違ってしまった原因は明確か
克服方法を複数用意する
すでに試験を経験したリベンジ組なら、初学者と同じようなスケジュールで学習する必要はありません。
合格に足りなかった部分を埋めていくだけで良いのです。
上記で明確にした「間違ってしまった原因」に対して、どのようにアプローチをしていくかが重要になります。
「学習不足」という言葉だけで済ませるのでは、リベンジ組の対策としては不十分です。
間違ってしまった原因に対して、複数の克服方法を用意しましょう。
2. なぜリベンジ受験は工夫が必要なのか?
なぜリベンジ組には様々な工夫が必要になるのでしょうか?
実は、初めて挑戦するときに比べてリベンジの場合は心理的なブロックが存在しているからです。
このような心理的ブロックの存在に気づいているだけでも、学習への姿勢は大きく変わっていきます。
無意識に諦め癖がついている可能性がある
失敗してしまった記憶は、強く印象に残ります。
試験に不合格になってしまった経験から「どうせ頑張ったって無駄になるかもしれない…」という思考が無意識に働いている可能性があります。
心の奥底で諦め癖が付いており、それが「あともう一踏ん張り」というところで学習をやめてしまうきっかけになっているかもしれません。
リードしているが故の慢心があるかも
初めて宅建の勉強を始めた時は、言葉の意味が全く分からず絶望するところからのスタートだったかもしれません。
しかし2年目3年目と挑戦していくうちに、そのような絶望感を味わうことは無くなります。
理解できないことに対してがむしゃらな気持ちで学習に没頭する初学者勢と、ある程度知識が入ってテキストを流し読みできてしまうリベンジ組では、そもそも学習にかける意欲に違いが出て当然なのです。
一度失敗した事実を受け入れなければならない
リベンジ組が最も嫌がることかもしれませんが、「宅建試験に挑戦したけれど不合格になった」という事実から逃げることはできません。
その「不合格になった」という事実を正面から受け入れられるかどうかで、学習への意欲は大きく変わります。
「あの問題さえ解けていれば合格だったはずなのに…」
「時間配分を間違っただけで、本当は合格点を余裕で取れていたはず…」
という思いは、本当にありませんか?
そのような未練を残したままだと、学習面でも影響が出る可能性があります。
3. 初学者とリベンジでの学習の違い
では、具体的な学習方法で違いを見ていきましょう。
専門用語
初学者は、まず専門用語について知識を入れるところから始めますよね。
リベンジ組は、新しく覚える言葉がない方が多いでしょう。
そんな時は、問題に使われる用語を正しく解説できるかどうか?というところを見てみましょう。
専門用語を正しく解説できるということは、それだけ問題文の理解が早まることにつながります。
読んで理解できる段階でストップするのではなく、リベンジ組としては初学者に正しく解説できるレベルまで理解を深めておきましょう。
過去問への取り組み
問題演習への取り組み方も、初学者時代とは異なったアプローチができます。
最初の頃は出題形式に慣れることで手一杯だったはず。
しかし、リベンジ組としては”過去問”と実際に自分が受験した”本番の問題”の二つが手元にある状態です。
その二つを見比べることで
・過去問では正解した問題が、本番では不正解だった
・過去問で似たような問題があったのに、本番では問題の言い回しが変化していてわからなかった
・過去問では解きやすいとされていた問題が、難易度が変化していて解けなかった
など、全ての問題を「過去問」として説いていた時とは違う視点を持つことができます。
過去問を繰り返し解くことで正解率を上げるだけでなく、「この問題を新しく出題するとしたらどのような問題になるのか」という研究も進めてみましょう。
スケジュール調整
初挑戦の年とリベンジの年は、時間の使い方にも大きな変化があるはず。
最初は知らないことばかりなのでインプットに時間を割かなければなりませんでした。
しかし、宅建試験を学習した経験のあるリベンジ組は初学者ほどインプットに時間を要しません。
リベンジ組は不合格となった要因の分析や過去問研究にしっかりと時間を使い、試験当日がベストの状態になるよう調整を行いましょう。
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宅建リベンジ組が意識すべきポイントは?初挑戦時とリベンジの学習の違いをおさえよう!のまとめ
未経験者と経験者では、試験に臨む姿勢が大きく変わります。
だからこそ、一度立ち止まることや、自分の敗因の分析など、初挑戦の頃には必要ではなかったことにも取り組んでいくことが重要です。
リベンジが2回、3回と重なってしまうことがないよう、地盤をしっかり固めて次回の試験に臨みましょう!