近年、注目度の高い労働衛生コンサルタントですが、まだ詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。特に、今後資格の取得や、労働コンサルタントへの転職を考えている方にとって気になるのが、働き方や年収だと思います。

そこで今回は、労働衛生コンサルタントの年収について詳しく見ていきたいと思います。

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出典:出版社HP

労働衛生コンサルタントの働き方は?

まずは、労働衛生コンサルタントの働き方についてご紹介します。

労働衛生コンサルタントとして働くためには、公益社団法人 安全衛生技術試験協会が実施している同名の資格試験に合格する必要があります。この資格試験には受験資格が設けられており、大抵の場合は実務経験を積む必要があります。必要実務経験年数は、学歴によっても異なりますが5〜10年です。そのため、いったん企業に入社し、そこで衛生に関係する業務に携わりながら資格の取得を目指すというのが一般的です。

一方で、特定の資格を取得している場合は実務経験が免除となり、医師、歯科医師、薬剤師、技術士、一級建築士がそれにあたります。これらの資格を保有している場合は実務経験が必要ないため、いきなり労働衛生コンサルタントの資格を取得して働くことも可能です。

また、労働衛生コンサルタントは独立も可能な職種となっています。企業で労働衛生コンサルタントとしての経験を積み、顧客の確保が可能となれば、自身の事務所を開業することもできます。

 

労働衛生コンサルタントの年収は?

労働衛生コンサルタントの年収は、600〜700万円が相場だと言われています。これは、日本の平均年収の440万円と比べて高収入であると言えるでしょう。また、薬剤師の年収相場よりも高いため、薬剤師からの転職も多い職業となっています。

労働衛生コンサルタントは、一体なぜ高収入なのでしょうか。

その理由としてまず挙げられるのが、需要の高まりです。近年、過労やうつ病の増加により労働環境の見直しにスポットが当てられ、働き方改革が進められています。その際に活躍するのが労働衛生コンサルタントです。労働衛生コンサルタントは、ハラスメントなどの心の問題の原因となるような職場環境の改善も業務として行います。

次に、労働衛生コンサルタントの不足が挙げられます。労働衛生コンサルタントの資格試験は、受験者のレベルが高いにも関わらず合格率は30%程度と難易度の高い資格試験です。そのため、まだまだ資格保有者の数は多くありません。前述のように需要は増加している一方で、労働衛生コンサルタントの絶対数が不足しているという点が高収入となりやすいポイントとなっています。

また、労働衛生コンサルタントとして独立して開業した場合、年収1000万円を超える可能性もあります。安定した顧客の確保が必要となりますが、将来的に高収入を目指している方にとっては魅力的な職種といえるのではないでしょうか。

 

労働衛生コンサルタントの年収についてのまとめ

今回は、労働衛生コンサルタントの年収についてまとめてきました。

労働衛生コンサルタントの年収相場は600〜700万円となり、高収入な職種であることがわかりました。独立開業もできる職種ですので、その場合さらなる収入が見込めます。これは、労働衛生コンサルタントの高需要化や希少性が理由となっています。

資格の取得難易度は高いですが、高年収をはじめとしてメリットの大きい資格ですので、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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