臭気判定士の就職先はどこになるのか、そもそも臭気判定士の求人はあるのか、皆さんご存知でしょうか。臭気判定士はあまり周知されていない資格であることから耳にする機会は少なく就職関連についてはわからないことが多いかと思います。

ここでは、実際の臭気判定士の就職関係についてご紹介していきたいと思います。

就職で困ることは少ない

臭気判定士の就職先としては、分析サービス業の企業が最も多く、そこで他企業から委託を受けて測定、管理を行います。近年では環境保全への関心が高まりつつあることから、臭気判定士が躍動する場というのもかなり増えてきています。臭気判定士の資格試験の合格率自体もそこまで高くなく、全体的な人数も少ないことから、就職を考える面で困ることはほぼ無いと思われます。

実施年 受験申請者数 受験者数 合格者数 合格率(%)
令和2年度 562 472 146 31
令和元年度 594 505 125 25
平成30年度 603 522 132 25
平成29年度 638 563 135 24
平成28年度 686 590 168 29
平成27年度 703 612 137 22
平成26年度 694 611 125 21
平成25年度 653 571 177 31
平成24年度 645 574 148 26
平成23年度 628 567 117 21
平成22年度 655 577 204 35
平成21年度 677 609 126 21
平成20年度 684 607 224 37
平成19年度 723 651 306 47
平成18年度 787 697 291 42
平成17年度 761 683 244 36
平成16年度 784 701 293 42
平成15年度 744 661 233 35
平成14年度 828 764 149 20
平成13年度 964 863 267 31
平成12年度 974 861 223 26
平成11年度 872 787 157 20
平成10年度 681 628 199 32
平成9年度 616 587 237 40
平成8年度 717 688 244 35

重要なのは「ISO14001」?

臭気判定士の資格取得を目指す方のなかには、会社に入社した後、キャリアアップのため志す方も多いです。その背景には、最近の企業が「ISO14001」の取得に注目している、という点にあります。

この「ISO14001」とは、環境マネジメントについての国際的な認証を指します。環境へ配慮する傾向が強まり、所得することで企業は自身のイメージアップにつながります。そうしたなかで、活躍するのが臭気判定士なのです。社会の風潮も相まって、注目されつつある資格です。

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出典:出版社HP

実は優遇される資格?

臭気判定士という資格は、あまり知られていないのですが、国家資格の1つです。特定の場所で測定を行う場合は、資格を持っていることが絶対条件になっており、資格の有無では測定可能な範囲が大きく異なります。そのため、資格があると優遇されることが多く、給与についても変わってきます。

国家資格であるため、資格を用いる機会がない場においても自分が努力できる人間だと示すことができ、働くうえでは有利となる資格です。

臭気判定士の就職のまとめ

以上、臭気判定士の就職関係について紹介しました。

臭気判定士という資格は、国家資格であること、また企業の環境保全が求められていることから、注目されつつある資格となっています。
待遇やキャリアアップを考えても十分影響がある資格と言うことができ、就職を考えている方、すでに働いている方、どちらにとっても取得するべきだと思います。この機会に受験を検討されてはいかがでしょうか。

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