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国家資格として一定の人気がある宅建士(宅地建物取引士)ですが、実は宅建士になるためにはさまざまな基準があります。
今回はこの基準について解説していきます
2021年度の合格率は全国平均の4.63倍!短期間で宅建に合格できる話題の勉強法とは?
1.宅建士になるためのルート
宅建士は国家資格のため、なるためのルートも非常に限られています。
まずはそこから見ていきましょう。
試験に合格する
まずは宅建試験に合格することが必要です。
試験は毎年10月の第3日曜日に行われます。1年に1回だけのため、一度落ちてしまうと丸1年間挑戦ができなくなってしまうことになります。
合格率は約15%〜18%となっています。
2年以上の実務経験
試験合格後の資格登録には、不動産に関わる2年以上の実務経験の有無が関係してきます。
試験に合格しても自動的に宅建士証が発行されるわけではないので注意が必要です。
実務経験はない場合は、登録実務講習を受講することで補完することができます。
登録の欠落事由に該当しない
試験に合格&実務経験をクリアしても11の登録基準に反していることがあると宅建士として登録することができません。
この登録の欠落事由は試験の中で宅建法の問題にもなる部分です。
主に「前科がある」「未成年である」「破産者である」などが有名ですが、それぞれポイントがあるので細かく把握する必要があります。
2.試験自体は誰でも受験OK
このように宅建士と名乗れるようになるまでには関門がいくつかあります。
しかし、最初のスタートである試験への挑戦は門戸が広く開かれています。
年齢や国籍も問われない
試験の受験において、年齢や国籍は関係ありません。
登録において未成年は資格がありませんが、試験の受験自体は可能です。
また一度合格すると一生涯権利が残りますので、試験のみ合格して登録は好きなタイミングで行うことも可能なのです。
学歴・実務経験も制限なし
国家資格の中には受験資格の段階で学歴・実務経験が定められているものがあります。
しかし、宅建士にはその制限がありません。
そのため、未経験の主婦や異業種の人でも気軽に挑戦できるのです。
最年少例と最年長例
こちらは余談ですが…
令和4年(2022年度)の合格者の平均年齢は36.5歳でしたが、過去の合格者の中で最年少と最年長をご紹介します。
最年少…12歳(小学6年生)
最年長…90歳
こうしてみても、挑戦者の幅がかなり広いことがわかりますね。
3.まずは試験に合格することから
宅建士として働く・資格登録するための条件は様々ありますが、まずは試験に合格しなければスタートに立つことができません。
試験までのスケジュール
試験は毎年10月の第3日曜日に行われます。
そのため、2023年の試験日は10月15日(予想)となります。
受験申し込みはネット・郵送で行います。
こちらは2023年7月1日〜で、ネットか郵送かで締切が異なります。
試験の詳細案内などもこの期間になるので、情報収集を忘れないようにしましょう。
試験範囲
1. 土地の形質・地積・地目および種別、建物の形質・構造・種別に関すること。
2. 土地および建物についての権利および権利の変動に関する法令に関すること。
3. 土地および建物についての法令上の制限に関すること。
4. 宅地および建物についての税に関する法令に関すること。
5. 宅地および建物の需給に関する法令および実務に関すること。
6. 宅地および建物の価格の評定に関すること。
7. 宅地建物取引業法および同法の関係法令に関すること。
の7分野から満遍なく出題されます。
また、問題は四肢択一式のため問題文が長くなりがちです。
あらかじめ出題形式に慣れておくことが必要でしょう。
合格するためには
宅建士の試験に挑戦しよう!と思い立った日が勉強をスタートさせるのに最適な日です。
宅建士試験は、不動産業界に長く勤めている人や何年も続けて挑戦していても不合格になりうる”難易度の高い”試験です。
国家試験の中では受験資格が緩めなので「挑戦しやすい」とされていますが、「挑戦しやすい=簡単に合格できる」というわけではありませんよね。
3ヶ月で合格!という体験談に惑わされず、早めに学習をスタートさせましょう。
4.試験合格後〜宅建士になるまで
めでたく試験に合格!となっても、すぐに宅建士になれるわけではありません。
先ほど簡単に説明した部分を詳しく解説していきます。
資格登録申請を行う
実務経験2年以上の経歴がある人は、試験に合格すると宅建士試験合格者として宅建士の資格登録申請を行います。
都道府県ごとに詳細が異なりますので、自分が登録を行う都道府県の手続きを調べてから行いましょう。
申請から登録完了までは30日程度の時間を要するとも言われています。
宅建士証を手にする期日が決まっている場合は、早めに行動しましょう。
実務未経験者は登録実務講習を受講
未経験の主婦や異業種の方などは、登録実務講習というものを受講する必要があります。
主な内容は
・約1ヶ月の通信講座
・2日間の座学
・座学後の修了試験の合格
となっています。
これは複数の機関によって1年を通して複数回実施されていますから、合格後は自分のスケジュールに合わせて受講しましょう。
宅建士証の交付
資格登録が済んだら、宅建士証の交付を申請します。
これも各都道府県によって違いがあるので、申請した地域の情報に則って申請を行なってください。
この申請が通って手元に宅建士証がきて初めて、宅建士を名乗ることができるようになりました!
宅建士になれない人がいる⁈あなたは大丈夫?宅建士になるためのアレコレのまとめ
いかがでしょうか?国家資格ということで、試験の合格以外にも様々な条件が出てきましたね。
心配なことや面倒なことも多いですが、それも全て試験に合格して初めて直面する問題です。
まずはしっかり勉強をして、今年の試験に備えましょう!
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