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臨床工学技士とは
臨床工学技士とは医学的、工学的な知識を持って機器を操作できる専門家のことで血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器といった生命維持管理装置を安全かつ的確に操作・管理しています。臨床工学技士は患者さんの治療をする際のチーム医療に欠かせない存在とも言えます。
さてそのような臨床工学技士を目指すため、スキルアップをしようと考えている方におすすめの資格はあるのでしょうか。
おすすめのダブルライセンス
臨床工学技士は国家試験に合格すればなることができますがどんどん資格取得者の人数も増えていることから他の資格も取得しなるべく就職などの際に有利になるようにしておくことをお勧めします。
そこでおすすめのものとして4つほどあげます。
①専門臨床工学技士
②認定臨床工学技士
③ME技術実力検定試験(第1種・第2種)
④臨床検査技師
専門臨床工学技士
専門臨床工学技士とは公益社団法人 日本臨床工学技士会によって認定されている資格です。8つの専門領域に分かれているため自分が特に極めたい領域の試験を受験することができます。それぞれ定められた講習会を受講した後、検定試験に合格することで各領域の資格を得ることができます。
認定臨床工学技士
認定臨床工学技士は、公益社団法人 日本臨床工学技士会によって認定されている専門臨床工学技士の基礎資格です。認定臨床工学技士は3つの専門領域によって分かれています。この資格も専門臨床工学技士と同様にそれぞれ定められた講習会を受講した後、検定試験に合格することで各領域の資格を得ることができます。
ME技術実力検定試験(第1種・第2種)
通常ME1種やME2種と呼ばれることが多いです。ME1種のほうがより専門的な知識が問われ難易度の高い試験となっています。ME2種では医学に関する基礎的な内容と物理、化学、電気、電子、医療機器の仕組みや原理について出題されます。
ME 2種を取得する人はほとんどが臨床工学技士の養成校に通っているときに取得することが多いです。さらにME1種に合格した後、実務経験を積むと臨床ME専門認定士になることができます。
受験資格がなく養成校の在学中に資格を取得できることから臨床工学技士として活躍したい方にはおすすめの資格です。
臨床検査技師
臨床検査技師は、医師の指示のもとに、厚生労働省が定める検体検査や生理機能検査の臨床検査を行います。大学によっては臨床工学技士と臨床検査技師のダブルライセンスを取得することができます。ただし1年生の頃から、両方のカリキュラムを受けることになるため少し忙しくなるかもしれません。両方の資格をとっておくことで広い観点から物事を見ることができたり就職する際の選択肢が広がるためおすすめの資格とも言えます。
臨床工学技士の資格は役に立つ?
臨床工学技士として働いている人は総合病院などの医療機器管理室や手術室、ICU、透析室、透析専門クリニック、循環器内科医院などで活躍する方が多いです。しかし臨床工学技士は臨床検査技師や診療放射線技師などと比較すると圧倒的に求人数が少ないです。そのため高い競争率となるためより就職に有利になるにはやはり他の資格とダブルライセンスを取得することがおすすめです。
臨床工学技士とのダブルライセンスの資格まとめ
臨床工学技士として活躍する方はさらに他の資格を取得している人も多いでしょう。競争率の高い求人募集を勝ち取るためにもダブルライセンスの取得は重要であるとも言えます。どのような専門領域のものに興味があるのかなど自分の目的に合った資格の取得を目指すと良いでしょう。