特定高圧ガスを安全に保管、および取り扱いができるように専門知識を習得し、現場を監督するのが特定高圧ガス取扱主任者の仕事です。

高圧ガスに関する資格は他にもいくつかあります。今回は、特定高圧ガス取扱主任者の他のおすすめ資格も詳しく見ていきたいと思います。

 

小川 源治
出版社 ‏ : ‎ 東京都高圧ガス保安協会 (2015/10/1)
、出典:出版社HP

 

高圧ガスに関連するおすすめ資格は?

ここでは、高圧ガスに関する他の資格についてご紹介していきます。

 

・高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガスの製造所に設置が義務付けられ、現場の安全管理を行います。高圧ガス製造保安責任者は、化学責任者、機械責任者、冷凍機械責任者の3種類の総称で、それぞれがさらに区分に分けられます。

化学責任者が甲種化学、乙種化学、丙種化学(特別試験科目/液化石油ガス)の4つ、機械責任者が甲種機械、乙種機械の2つ、冷凍機械責任者が第一種冷凍機械、第二種冷凍機械、第三種冷凍機械の3つとなっています。区分によっては責任者となる施設の規模や取り扱いガスの種類に制限を受けますので、勤務先に合わせて受験するのが良いでしょう。

また、高圧ガス製造保安責任者の化学責任者または機械責任者の免状の交付を受けている場合、特定高圧ガス取扱主任者となることもできるなど、業務の幅も広めなので高圧ガス関連の中でも人気の資格です。

 

・高圧ガス販売主任者

高圧ガス販売主任者は、高圧ガスを販売している事業所ごとに設置が義務付けられています。試験は第一種販売主任者と第二種販売主任者の2つに分かれていて、第一種販売主任者はLPガス以外、第二種販売主任者はLPガスを取り扱う事業所で主任者となることができます。

第一種の方が取り扱い可能な高圧ガスの種類は多いですが、LPガスの方が身近で販売している店舗が多いためか、第二種の方が受験者は多くなっています。第一種販売主任者免状の交付を受けている場合は、特定高圧ガス取扱主任者となることも可能です。

 

・高圧ガス移動監視者

高圧ガス移動監視者は、高圧ガスを車両にて輸送する際に必要となる資格です。こちらの資格も、講習を受講した後、修了検定に合格することで資格を取得することができます。すべての高圧ガスを輸送できる移動監視者と、高圧ガスの種類をLPガスに限定した移動監視者(液化石油ガス)の2つに分かれています。

小川 源治
出版社 ‏ : ‎ 東京都高圧ガス保安協会 (2015/10/1)
、出典:出版社HP

 

特定高圧ガス取扱主任者のおすすめ資格のまとめ

今回は、高圧ガスに関連する資格をいくつかご紹介してきました。

高圧ガスはちょっとしたミスが大規模な火災につながることもある危険物のため、ガスの種類や施設の規模、職種などに合わせて細かく資格も設定されています。ぜひご自分に必要な資格を選んで取得に挑戦してみてください。