データベース資格と言えばオラクルマスターが有名ではありますが、「OSS-DB」という資格があるのをご存じでしょうか。
DB資格自体かなり需要があるため、OSS-DB資格がどれほどの難易度であるか気になる方が多いと思います。それでは、OSS-DBはどの程度の勉強で取得することができるのでしょうか。
ここでは、OSS-DB資格に合格するための勉強法について詳しくご紹介していきます。
OSS-DBとは?
OSS-DBとは、「オープンソースデータベース技術者認定試験」という民間資格のことを指します。データベースの資格で、データベース管理や運用だけでなくアプリケーションの設計や開発などのスキルも認定します。
OSS-DBの試験概要
OSS-DBは、「Silver」と「Gold」に分かれています。Silverでは受験のために実務経験や資格保有条件などはありませんが、GoldではSilverの取得が必須となります。
また、資格有効期限はどちらも5年間であるため、Goldを受験する際にはSilverも有効になっていないといけません。
認定名 | OSS-DB Silver | OSS-DB Gold |
試験方式 | CBT | CBT |
受験費用 | 16,500円 | 16,500円 |
試験時間 | 90分 | 90分 |
出題数 | 50問 | 30問 |
合格基準 | 満点中64点以上 | 満点中70点以上 |
前提条件 | なし | Silver認定 |
出題範囲 | 一般知識(16%)
運用管理(52%) 開発/SQL(32%)
|
運用管理(30%)
性能監視(30%) パフォーマンスチューニング(20%) 障害対応(20%) |
難易度はどれくらいか
OSS-DBの難易度は「普通」レベルです。学習の想定期間として、Silver・Goldどちらも「2週間~1か月ほど」であると公式ホームページに記載があります。ちなみに、合格率は非公開となっています。
必要な勉強時間はどれくらい?
Silverは「20~30時間」、Goldは「40~50時間」が必要な勉強時間であると言われています。
IT未経験者の場合は、Silverは「40~50時間」、Goldは「60~70時間」を想定しておくとよいでしょう。
1日2時間のペースで学習を続ければ、約1か月で資格への合格が望めます。
取得メリットはあるの?
①データベースのスキルを証明できる
そこまで難易度も高くなく、データベースのスキルを身に付けることができるため、IT関連企業で働いている方におすすめの資格です。
データベース業務に携わっていない場合でも体系的な知識を身に付けることができ、エンジニアとしてのスキルを高めることができます。
②就職・転職で高評価が得られる
就職や転職活動において有利に働くことがあります。IT業界では、データベース技術者が不足しているため、かなりの需要があります。このように客観的なスキルの証明ができる資格を保有していることによって、自身のキャリアアップにもつなげることができます。
また、OSS-DBを取得しているシステムコンサルタントや設計者の年収は500~700万円ほどです。
おすすめの勉強法
①教科書を1周する
まずは、テキストを1周しましょう。一通り目を通しながら全体像を掴み、用語の意味や単元ごとのポイントをおさえていきましょう。
余裕のある方は2周ほどすると、知識が定着した状態で問題演習に進めます。
②問題演習をする
①が終わったら、問題を解き始めてみましょう。
現時点での実力を把握してから、テキストを適宜復習しながら問題演習を並行して進めていくとよいです。自分の弱点を見つけて、繰り返し復習をしましょう。
③模擬問題を解く
①、②を終えたら、本番の形式にも慣れるように模擬問題を解いてみましょう。
OSS-DBの模擬試験を解く上でおすすめの無料サイトが「Ping-t」(https://ping-t.com/)です。
ちなみにこちらのサイトではOSS-DBだけでなく、オラクルマスターやその他のIT資格用の問題も扱われています。上手く活用することで、効率よく知識をアウトプットすることができます。
また、OSS-DBの公式サイトにサンプル問題とその解説が載っているページがあります。(https://oss-db.jp/measures/sample)こちらも演習をする上でおすすめのサイトとなっております。
おすすめの書籍
以下が、OSS-DBのおすすめ書籍です。
OSS教科書 OSS-DB Silver Ver2.0対応
サンプル問題(https://oss-db.jp/measures/sample)
まとめ
本記事では、DB資格の1つであるOSS-DBの勉強法について解説していきました。
そこまで難易度も高くはなく、データベースの知識を体系的に学べることができます。IT業界に携わっている方やDBの勉強をしたいと考えている方は、ぜひ受験を検討してみてはいかがでしょうか。