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「ガス関連の資格を取得したい」
「需要のある資格が欲しい」
このような方におすすめなのが「高圧ガス販売主任者」という資格です。
本資格は、高圧ガスを販売している事業所において、安全管理の責任者として有資格者の選任が義務付けられています。
本記事では、高圧ガス販売主任者の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。
高圧ガス販売主任者試験について
家庭でも身近な液化石油ガスをはじめとした高圧ガスですが、工業や医療など幅広い分野で活用されています。しかし、便利に活用できる一方、取り扱いを間違えると大きな事故につながる恐れも高いです。
そこで、高圧ガスを販売する事業所では、高圧ガス販売主任者の選任が義務付けられています。高圧ガス販売主任者となるには、同名の資格免状を取得したのち、6ヶ月以上の製造保安または販売の実務経験が必要となります。
それでは、高圧ガス販売主任者試験の概要に関して以下にまとめていきます。
第一種販売主任者 | 第二種販売主任者 | |
受験資格 | なし | |
試験方式 | 択一式 | |
問題数 | 【法令】20問
【保安管理技術】20問 |
|
試験時間 | 【法令】60分
【保安管理技術】90分 |
|
受験料 | 【電子申請】8,500円
【書面申請】9,000円 |
【電子申請】6,700円
【書面申請】7,200円 |
合格基準 | 各科目60%以上の得点 | |
試験科目 | ・高圧ガス保安法に係る法令
・高圧ガスの販売に必要な通常の保安管理技術 |
・高圧ガス保安法および液化石油ガス法に係る法令
・液化石油ガスの販売に必要な通常の保安管理技術 |
高圧ガス販売主任者は、業務範囲によって2種類に分かれています。第一種販売主任者は、LPガス以外の高圧ガスを扱う事業所において、保安に関する統括的な業務を行うことができます。反対に、第二種販売主任者はLPガスのみを扱うことができます。
どちらの区分でも受験資格は設けられていませんので、どなたでも受験が可能です。
試験は、法令科目と保安管理技術科目の2科目で行われます。試験問題は択一式で20問ずつの出題です。
合格基準は、各科目60%以上の得点となっています。
続いて、高圧ガス販売主任者試験の合格率を見てみましょう。
高圧ガス販売主任者試験の合格率
2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | |
第一種販売 | 58.7% | 49.7% | 52.7% | 59.4% | 60.6% |
第二種販売 | 53.7% | 54.7% | 56.2% | 58.1% | 58.1% |
高圧ガス販売主任者の合格率は、どちらの区分でも50〜60%程度となっています。
科目免除80~90%
高圧ガス販売主任者試験の対策ポイント
上記項目で見たように、高圧ガス販売主任者の合格率は区分にかかわらず50〜60%程度で、難易度は普通〜やや易しい程度の部類に入ります。
勉強時間としては、実務経験がある場合は30時間程度、未経験の方で100時間ぐらいが目安となるようです。
それでは、高圧ガス販売主任者試験の対策ポイントを見ていきましょう。
高圧ガス販売主任者試験では、過去問の類似問題が多く出題されます。そのため、過去問を中心に対策を進めておくと、効率的に学習ができると思います。合格基準も60%以上とそこまで高くないので、過去問演習の段階で8割以上得点できるようにしておきましょう。
試験は、法令科目と保安管理技術科目の2科目で行われます。
法令科目については暗記科目です。高圧ガス保安法に関する問題が出題されます。引っかけ問題も多いので、正確な知識を身につけるとともに、問題文の読み違いのないように解く練習をしておきましょう。
保安管理技術科目では、高校化学の内容を多く含み、実際の保安上で必要となる知識が出題されます。モル濃度の計算問題なども出題されるので、しっかりと解法を身につけておく必要があります。前提知識によって対策も変わってくる科目ですので、しっかりと実力を把握した上で臨みましょう。
高圧ガス販売主任者講習について
高圧ガス保安協会が主催している、高圧ガス販売主任者講習を修了しておくと、保安管理技術科目の免除を受けることができます。
上記項目で示した合格率は、全科目受験者と科目免除者をまとめたものとなっていますが、科目免除者のみの合格率は80〜90%とかなり高くなります。独学では不安がある方などは受講を検討してみてはいかがでしょうか。
対面形式の講習会のほか、インターネットを利用したオンデマンド形式もあるので、どなたでも受講しやすいと思います。
高圧ガス販売主任者試験のおすすめ参考書
それでは、高圧ガス販売主任者試験の対策におすすめの参考書をご紹介します。
1.高圧ガス販売主任者試験 第一種販売 合格問題集
第一種販売主任者試験用の問題集です。6年分の過去問を分野別に整理し、重要問題や頻出問題が分かりやすいようになっています。選択肢ごとの解説も充実しているので、これ一冊で学習を進められます。
2.高圧ガス販売主任者試験 第二種販売 攻略問題集
第二種販売主任者試験用の問題集です。こちらも5年分の過去問が分野別にまとめてあります。過去問演習が合格の鍵となる試験なので、繰り返し解いておくと良いと思います。
高圧ガス販売主任者試験のおすすめ参考書のまとめ
ここでは、高圧ガス販売主任者試験のおすすめ参考書をご紹介しました。
身近なところでも使用されている高圧ガスですが、販売している事業者には高圧ガス販売主任者の有資格者が必要となるため、かなり需要の高い資格です。
是非この機会に高圧ガス販売主任者の受験を検討してみてはいかがでしょうか。