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<アクチュアリーとは>
まずは、アクチュアリーがどのような職業なのか解説していきます!
アクチュアリーとは、統計や確率などの数学的手法を用いて、保険や年金などの金融分野の分析を行う数理の専門家です。
日本語では、「保険数理士」などと訳され、一般的にアクチュアリーとは公益社団法人日本アクチュアリー会正会員のことを指します。
就職先としては、保険会社や信託銀行などが中心となります。
・仕事内容
○保険会社の場合
具体的な仕事内容としては、統計を活用した保険制度の運営や管理、新たな商品開発になります。
過去のデータや将来のデータなど膨大なデータを用いて、適正な保険料の設定などを行います。
生命保険会社なのか、損害保険会社なのかでも仕事内容には差が見られます。
○信託銀行の場合
信託銀行の場合は、年金を扱うことになります。
企業年金制度や退職給付、その他各種年金制度など年金に関するあらゆる分野について数理的アプローチを行います。
保険会社の場合との大きな違いとしては、信託銀行の場合お客様のもとへアクチュアリーが直接出向くことがある点です。
<アクチュアリーになるには>
続いてどうすればアクチュアリーになることができるのか確認していきます!
アクチュアリーになるには、
①まず公益社団法人日本アクチュアリー会が実施しているアクチュアリー資格試験の第一次試験全科目に合格する必要があります。
試験科目は、「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目となっています。
②第一次試験に合格した者は「準会員」となります。準会員は、第二次試験の合格を目指します。
第二次試験の試験科目は3つのコースが設けられておりいずれかのコースを選択します。
コースは、生保コース(生保1・生保2)、損保コース(損保1・損保2)、年金コース(年金1・2)の3つとなっています。
③上記の2つの試験全てに合格した後、プロフェッショナリズム研修を受講します。
プロフェッショナリズム研修の受講を終えるとついに「正会員」資格の取得となります。
「準会員」になるまでの平均期間は5年、「正会員」は8年といわれており非常に難易度の高い試験であるといえます。
<アクチュアリーに将来性はある?>
アクチュアリーがどのような職業であるのか確認してきました。
最後にアクチュアリーには将来性があるのか解説していきます。
・なぜアクチュアリーに将来性がないといわれるのか
ここまでアクチュアリーは非常に専門性が高いことを説明してきました。
それではなぜアクチュアリーに将来性がないといわれるのでしょうか。
一番大きな理由と言われるのが、アクチュアリーの業務は統計や確率などの数学的手法はA Iが得意とする分野であるからです。
そのため、アクチュアリーの多くの業務がA Iによって代替されてしまうのではないかと考えられています。
・アクチュアリーの将来性はある?
アクチュアリーには将来性はあると考えます!そう考える理由は、アクチュアリーの実際の業務ではコミュニケーションが非常に重要となるからです。
アクチュアリーの業務は統計や確率で求めたデータを相手にわかりやすく伝えることが求められます。
また、現在日本でアクチュアリーの正会員となっている人は非常に少なく、人手不足であるとも言われています。
そのため、アクチュアリーはこれからも需要がなくなることはないと考えられます。
<アクチュアリーに将来性のまとめ>
結論としては、アクチュアリーには将来性はある! となります。
アクチュアリーを目指している方は、是非コミュニケーションにも力を入れてみてください。