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そもそもプレ検(ACEP認定プレゼンテーション検定)とは
プレ検とは、「一般社団法人プレゼンテーション検定協会」が開催する試験によってプレゼンテーション能力を身につけ、それをビジネス面や学業面はもちろん、日常生活のコミュニケーションなど、幅広いところに活かすことを目的とした検定です。
通称「プレ検」と呼ばれていますが、正式名称は「ACEP(アセップ)認定プレゼンテーション検定」です。
ACEPとは、先程に説明した「一般社団法人プレゼンテーション検定協会」の略称のことです。
他にも「IPS認定プレゼンター」と呼ばれるという情報もありますが、そちらは2007年から2016年11月まで使われた正式名称なのでご注意を。
IPSとは、「NPO法人国際プレゼンテーション協会」の略のことです。そのIPSからACEPに運営が変わった理由から正式名称の変更をされました。
また「プレゼンテーション作成検定試験」というのもありますが、日本情報処理検定協会が運営している検定で全く違う検定ですので、そちらにもご注意ください。
その今回ご紹介する「プレ検」ですが、以下の6つのレベルで構成されています。
1級・準1級・2級・準2級・3級・準3級
まず右側の準3級から説明します。
この級は、プレゼンテーションの一番基礎的な知識を身につけるレベルです。
受験資格はなく、初心者、もしくはプレゼンテーションに苦手意識を持っている方におすすめできるレベルとなっております。
次に3級ですが、一般的な内容のプレゼンテーションを行うための準備の仕方やシナリオの組み立て方、伝達のノウハウを取得しているレベルです。
こちらも受験資格はなく、元々プレゼンテーションの苦手意識を持っていない方におすすめできます。
準2級は、説得力のあるプレゼンテーションに必要な知識を身につけるレベルです。
受験資格はなく、プレゼンテーションに自信のある方におすすめできます。
2級は、プレゼンテーションの戦略方法、論理的なシナリオ、説得力のある伝え方を身につけるレベルです。
ここからは準2級に合格していなければ、受験することができませんので、気をつけてください。
準1級は、プレゼンテーションの知識が網羅に身についており、応用のある伝達技術も身についているレベルです。
こちらの受験資格も、2級を持っていることが条件です。
最後に1級ですが、具体的な目標達成をするための方法、複雑な内容のシナリオ化とビジュアル化をする方法、そして相手の状態に適応した表現で伝える方法を身に付け、プレゼンテーションのプロとして活躍できるレベルです。
この級も同様に受験資格があり、準1級を持っていることが前提です。
この資格は、毎月第一土曜から第二土曜までの8日間オンライン試験で実施されていますので、一からプレゼン能力を身につけたいという方は準3級から受験することをおすすめします。
プレ検の試験概要
次に各級の試験概要です。
まずはじめに準3級です。
出題形式は、4つの選択式50問で構成されています。必要な語句や文章の空欄補充の問題が出されますので、一般社団法人プレゼンテーション検定協会から出版されている公式テキスト「パーフェクト・プレゼンテーション」で対策すると良いでしょう。
この公式テキストは、準3級・3級・準2級・準1級の出題内容が網羅されていますが、各級の出題範囲の区分がされていないため、過去問を元にどのレベルの問題を出されるかを推測して対策すると良いでしょう。
そして、試験時間は30分で70点以上で合格となりますので、過去問でその規定内で終わるよう対策していきましょう。
次に3級です。
こちらの出題形式も対策方法も、準3級と同様にしていきましょう。異なるのは、試験の出題範囲です(これは過去問から推測してください)。
試験時間も合格基準も、準3級と同様に30分で70点ですので、その目安に時終わるよう対策しましょう。
準2級は、
こちらも出題形式と対策方法は同じですが、試験時間が45分、80点以上が合格と難易度が上がっているので、他2つの級よりも念入りの対策が必要になります。
2級は、
この級はプレゼンテーションに必要な知識問題が出されるのではなく、動画で自分のプレゼンテーションを収録して提出する実技試験、論文試験があります。
まず実技試験ですが、提出開始にテーマが出され、提出期間中にそれに関するプレゼンテーションの動画撮影をし、それを提出します。5分以内という規定がありますので、その時間内に終えられるよう、かつこれまで身につけてきた知識を活かせられるよう対策していきましょう。
論文試験は、実技試験と同様に提出開始日にテーマが出され、提出期間中にPDFにして提出します。制限は設けられてないです。
対策としましては、一般社団法人プレゼンテーション検定協会で行っている個人支援、受験対策講座などがありますので、そちらを利用することをおすすめします。
準1級は、
こちらは知識問題ですが、出題形式が50問の記述式になり、試験時間が60分80点以上合格となりますので、公式テキストの内容を空で説明できるレベルになるまで学習すると良いです。
最後に1級は、
オンラインで当日出されたテーマについてプレゼンテーションをする実技試験10分と、試験管から質問された内容に答える面接試験10分、それに加えて提出期間中に指定されたテーマの論文とPDF化したデータを提出する論文試験があります。
2級と1級は他の級とは異なり、実技試験+論文試験となります。
論文試験の場合はどちらの級も同じ形式です。公式テキストに採点基準が載っていますので、そちらを参考にして対策すると良いでしょう。
実技試験の場合は2級とは違い、当日プレゼンテーションしなければならないので、適応力が必須となります。そして面接試験もあるので、公式テキストの内容をスラスラと言えるまでのレベルになるまで対策する必要があります。
しかしいきなり1級を受験するのではなく、下の級から積み上げての受験となるので、これまで身につけてきたプレゼンテーションの知識や能力を発揮出来れば大丈夫だと思います。
プレ検の履歴書への記入方法
- 令和N年N月 ACEP認定プレゼンテーション検定 N級 合格
以上のように記入すれば十分でしょう。
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
プレ検は就活に役立つのか。何級から有利になるのか。
今現在、「この資格を持っていれば絶対に有利!」という資格までにはなっていませんが、
社会に出てプレゼンスキルは必須になりますので、その準備、あるいは練習として取得すると良いでしょう。
何級から有利なのかですがメジャーな資格ではないので、就活の履歴書目的というよりかは就活の面接対策、卒論発表対策、そしてコミュニケーション能力を鍛えるのに有利だと思います。もちろん、履歴書に書いてプレゼンテーションが得意なアピールができるので、持っていても損はありません!
ただし3級から準2級は筆記問題でプレゼンテーションに必要な知識が身につくだけなので、個人的には2級以降のレベルを目指した方が本格的なプレゼン能力が身に付くと思います。
主流な資格ではありませんが、最近「プレ検」の取得を勧めている企業も出始め、受験者の75%(2020年)は会社員でありますので、今後メジャーな資格になり得る可能性があります。
プレ検の履歴書のまとめ
ここまで、プレ検(ACEP認定プレゼンテーション検定)の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。
・記入方法:令和N年N月 ACEP認定プレゼンテーション検定 N級 合格
・プレ検は6つの級で構成されている
・3級〜準2級、準1級は筆記試験
・2級、1級は実技試験+論文試験
・準2級以降は、受験する級の一個前の級に合格しなければ受験ができない
・実践的なプレゼンテーション能力を身につけたいのなら、2級以降の取得を